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手のひらに麒麟
2020年6月26日 23:42
「なにそれ。ホラーじゃん。」 開口一番、今ふみが一番聞きたくないワードを言い放った。 ランチの時ちょっとだけ電話できない? とメールをしておいた千晶。彼女くらいしか、このメールの不可解さがわかる人はいない。 小学校からの同級生である千晶は、ふみが知る限りメールの差出人との記憶を共有している唯一の人物だ。 元よりほかに、こんな相談ができる相手もいないのだが。「ちょっと~それホントやめ