マガジンのカバー画像

Closed memories

1
運営しているクリエイター

#創作

Closed memories 2

「なにそれ。ホラーじゃん。」

 開口一番、今ふみが一番聞きたくないワードを言い放った。
 ランチの時ちょっとだけ電話できない?
 とメールをしておいた千晶。彼女くらいしか、このメールの不可解さがわかる人はいない。
 小学校からの同級生である千晶は、ふみが知る限りメールの差出人との記憶を共有している唯一の人物だ。
 元よりほかに、こんな相談ができる相手もいないのだが。

「ちょっと~それホントやめ

もっとみる