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海と多彩な文化に想いを馳せる2015年のシチリア旅行まとめ④アグリジェント

だいぶ前の記憶を思い出しながらまとめるシチリア旅行その4です。今回も古代ロマン系です。また朝のホテルでめっちゃはしゃいでる奴してます。そして超有名な遺跡に行きます。

まとめその③はこちら

そんなわけでアグリジェントのホテル「Colleverde Park Hotel」さんにて、一夜を明かしまして、さて朝食としゃれこんだわけですが、

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は?

えっなにこれシチリアでは朝シャン(朝シャンパン)は普通のことなんです????

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まあいただきますけど・・・(ニヤニヤしながら

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肉とチーズで気合入れていけ

朝食をがっつり用意されるのってほんとサービスレベルの高さを感じます

出発までちょっと時間があったので、ホテル内を散策していたのですが・・・

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※ホテルの敷地内です

このホテルも凄かった・・・なんですかこの庭園。庭からの見晴らしのよさのうえ、遠くにコンコルディアが見えるとか贅沢すぎませんか・・・?

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ホテル内にあった謎天使の焼き物。なんかこういうセンスだよなこのへんって・・・

ちなみにそのコンコルディアが今日の目的地となります!朝ごはんめちゃめちゃ食べたし遺跡散策も怖くないぜってことで、アグリジェントの遺跡群へ向かいます。

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先に訪れたセリヌンテよりもだいぶ状態がよい感じで残っている遺跡です。同じく古代ギリシャ植民地時代の遺産です。古代ギリシャ関連のみならずヘレニズム~ローマ時代の都市遺跡や前キリスト教時代の埋葬跡もこの辺りから発見されているそうで、まさに古代の栄光の玉手箱と言いますか。

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ヘラ神殿

基本的にはやはりカルタゴにブチ壊されてる部分が多いです。

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出迎えてくれた推定樹齢1000年OVERのオリーブの樹。1000年もの間ずっとここに佇んでたんですね・・・

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途中で結構見かけるこの穴は、そもそもギリシャ時代に城壁だったものを、ビザンチン時代に墓として使用していたものの名残だそうです。

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こちらも広大な遺跡で、コンコルディアまでかなりの距離があります。まあ道中疲れた人向けだと思いますが、道中にめっちゃイタリアンな軽食コーナーがあります。朝食食べ過ぎたのでスルー・・・

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ちょっとしたものでもやたらおしゃれに見えちゃうのは正にイタリアって感じ。これは色的にはトリコロールですけど・・・

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容赦ねえ日照に耐えつつ歩いていると、だんだん見えてきた!!!!この道はまったく屋根がないので帽子とかグラサンがまじで必須です。

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うおお!!!!

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コンコルディア来たぞ!!その完璧なフォルムもさることながら、石の色と鮮烈な青空との対比が美しいですね!!!

コンコルディア!とにかく名前がかっけえ(平和と調和の女神コンコルディア由来とされています)

これ系の建造物ってだいたい破壊されまくっているのに、この状態のままずっと残っているのがとにかくすごい。

でも実際この神殿が何のために作られたのかは、所説はありつつもはっきりしていないそうです。紀元前440年に建造され、ビザンツ時代に教会に改修され、アラブ時代にはモスクとして使われ、ノルマン時代にまた教会として使われ・・・といろいろと変遷があって、何度も改修されていたことにより補強の役割も果たし、そのおかげでこのままの姿を保てたのではないかという話です。

前にファッションブランドのDolce & Gabbanaがこのコンコルディアでショーをしてたんですが、古代ギリシャをモチーフにしたと思われる最高に美しいショーです。

てかコンコルディアの内部ってこうなってるのか・・・

ちなみにこのコンコルディアの近くに謎のブロンズ像があります。

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ちんぽとか言うな!こちらはイカロス像らしいです。最近作られた現代アート。色合い的には相当マッチしてるなあっておもうんですがなんでイカロスなんすかね?

クレタの迷宮を作ったダイダロスは翼作って空飛んでミノス王から逃げたわけですが、一緒に逃げてたイカロスは翼溶けちゃって海に落ちちゃってあかんかったわけですっていうまあ有名な説話がありますが、結果ダイダロスだけがアグリジェントの辺りに到着したって話があるそうで・・・勝手な解釈ですけど、せっかくだから親父の近くに置いてやろうかなみたいなコンセプトなのか?勝手な想像ですけど

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ケツです

街のほうを見て横になってるんですね

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逆光コンコルディア 本当に日差しが容赦ないです。

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日差しはんぱなくて暑いけど、あまりに魅力的でいつまでもここに居ていいかなって思える美しく素晴らしい神殿です。当時の人も心の拠り所にしていたんでしょう。

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また長い道を歩いていきます。遺跡散策は冒険なので仕方ない

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なんかわからないけど道中にヤギが居ます。アグリジェント固有種のヤギだそうで。角がめっちゃうねってて螺旋状になってるのが特徴

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ヤギもクソ暑いよね

ヤギに別れを告げてしばらく歩くと、やがてヘラクレス神殿&ゼウス神殿のあるエリアにたどり着きます。観光ルートによってはここから開始の人もいるみたいです。

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ヘラクレス神殿はアグリジェントで一番古い神殿だそうです。

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ゼウス神殿は未完のまま崩壊したらしく、そのうえ石材がかなり外に持ち出されてしまったようでマジでそれっぽいものがなにも残っていませんが、実はギリシア時代の神殿で最も大きいものの一つだったとか。

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これはテラモンと呼ばれる柱の役割を果たしていた巨大な男性像。ここにあるのはレプリカのようです。めちゃめちゃでかい。柱ってことはかつてはこれがそこそこたくさん立ってたってことかあ。てかでっかい男性(おそらくいやどう考えてもマッチョ)がずらずら並んでる様子ってかなり圧あるよな・・・

基本的には古代ギリシャの遺跡ってこんな状態になってしまっているものが多いとは思うんですが、そう思うとほんと先述にあるコンコルディアは幸福な遺跡だったんだなあとつくづく。

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アグリジェントは他にも見どころがたくさんあるのですが、名残惜しくなりつつも次の目的地・ピアッツァ・アルメリーナのカザーレ別荘跡へと向かいます。個人的に自分がこの旅行中一番衝撃を受けたグルメもそこに・・・

てなわけで次回へと続きます。

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遺跡の道から望む素晴らしい見晴らし

アグリジェントの市街もいろいろ見どころがあるようです。またの機会にゆっくり散策してみたいですね。


シチリアまとめ第1弾はこちら

第2弾はこちら

第3弾はこちら






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