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フードプロセッサー世界事情

アメリカの料理番組を見ていると、何でもミキサーかフードプロセッサーに放り込むのを目にするのではないでしょうか。
お菓子でもソースでもなんでも放り込んでガーーッです。
アメリカやヨーロッパではフードプロセッサーが当たり前のように使用されます。
一方、日本では一部の持っている人は戸棚の肥やしに、極々一部の人が使いこなしている状況です。
また、東南アジアでは全く売れないと言われています。

さて、マーケターとして考えてみましょう。
フードプロセッサーの世界事情です。
•アメリカ、ヨーロッパでは頻繁に使用される。
•日本では殆ど使用されない
•東南アジアでは全く売れない
これらの要因は何でしょう。

ここからは解説です。
市場性を大きく分けるのは包丁の存在です。
切れ味抜群の包丁を使いこなせるかどうかが大きな分かれ目です。
りんごの皮を切らずに剥く光景は日本では比較的当たり前のことですが、アメリカやヨーロッパでは決して当たり前のことではありません。
千切りや微塵切りといった細かな包丁さばきが家庭に浸透しているのも日本の特徴です。
日本では大抵のことを包丁で済ませてしまう文化があり、フードプロセッサーを出して使う手間の方が面倒になってしまうのです。

そこまで包丁さばきを重視していないアメリカやヨーロッパではフードプロセッサーで手早く刻む方を選ぶのです。

最後に東南アジアです。
時代や経済の変化によって変わってきてしまう話ですが、必需品ではない家電製品が普及していない環境ではそもそもフードプロセッサー自体が必要とされません。
生活水準が高まってくるとホームメイドを雇うのが一般的な為、家事を楽にする家電を買うより人を雇って丸ごと任せてしまうのです。
だからフードプロセッサー自体が必要ないと言われています。

経済も文化も変化していきます。
情報化の加速によって世界の均質化が進みます。
いつまでも同じ結論になるということはありません。
本当に売れない地域なのか、売れる地域なのかは絶対ではありません。
常に最新の情報を手に入れるようにしましょう。

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