量は足し算、質は掛け算

インプットを増やすことでアウトプットを増やしましょう。
食事をしないとエネルギーが得られないように、人は何かを取り込まないと何かを生み出すことはできません。
気をつけなければならないのは質と量です。

食事というインプットにおいて、量はカロリーの補充、質は栄養バランスの確保です。
双方が充分であれば同じ内容を繰り返しても、常にインプットとアウトプットのバランスは成り立ち続けます。

知識というインプットにおいては、量と質の関係は少し異なります。
同じ知識を繰り返しても、量を増やしても意味がないのです。
質を良くしたとしても、ある水準に達してしまえば大きな差は出てきません。
ブランディングの勉強をする時、ブランディングについての本をたくさん読んでも、質の高い論文をたくさん読んでも、アウトプットがブランディングという範囲にあることに違いはないからです。

知識のインプットにおける質の高さとは多様性の高さです。
インプットとアウトプットの間に存在するアルゴリズムに影響を与えるような情報を得ることが知識のインプットにおける質なのです。
ブランディングをブランディングの観点で捉えるのではなく、世界の歴史から考えたり、宗教学の観点から考えたり、全く違う知識に基づいたアプローチをするとアウトプットは大きな変化を遂げます。

独自性のある企画提案をしようとした時、誰もが知っているアプローチをしている限りは独自性にはつながりません。
他者とは違うアプローチをする為に、他者とは違うインプットをしていくことが独自性のスタートラインになります。

今の延長になる足し算ではなく、大きな飛躍につながる掛け算になる変数を取り入れることを意識してみましょう。

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