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シンプルな問題整理術

仕事をしていると様々な問題が発生します。

資料を作らないといけないけど、作るための情報は他部署に聞かなくてはいけなくて、でもその部署の担当から受けている依頼が未着手で…

概ねこのように絡まっています。

ただ今回はこんな個人個人の悩みではなく、悩みが生まれる大元の、組織としての問題の整理について話します。


組織としての問題も複雑で、個人の問題よりも多岐にわたっている印象が強いのですが、まずは「複雑で難しい」という認識を捨ててみましょう。

「シンプルで簡単」これだけです。

シンプルで簡単なものを複雑で難しくしようとしているだけなのです。

思い返してみてください。

これまでに目の前に山積された問題を全て文字に書き起こしてみたことはありますか?

書き起こしたものに対する解決策は?

解決策の共通点を見出したことは?

問題点の書き起こしまでは経験があるかもしれませんが、共通点を見出すまで整理することは殆どないのではないでしょうか。

日常的に行なっている方はごめんなさい、そっとブラウザバックしてください。


多くの問題の出元はシンプルに整理できます。

•リソース

•プロセス

•コミュニケーション

これら3つの質的な問題と量的な問題です。

人材や技術力が乏しい、単純に手数が足りないというリソース問題。

大雑把すぎて抜け穴だらけだったり、細かすぎて非効率だったりするプロセス問題。

話せば済むのに会話をしない•できないコミュニケーション問題。

これらのどこがどう影響しているか、今すぐに手を入れられるのはどこか、手を入れるのに時間がかかるのはどこか、そういった観点で見ていくと整理がつきます。

すぐには完全解決しなくても、当面を凌ぐには充分な対策がとれることでしょう。

一般的に一番早いのはコミュニケーションの改善で、意識すれば直ぐにできます。

管理職やリーダークラスの力が必要なのは部門を跨ぐプロセスの改善です。会社の規模によっては時間がかかるかもしれませんが、改善の効果は長期的に影響してきます。

最も厄介なのはリソース問題で、技術開発や設備投資、人材登用•育成といった経営に関わる部分で、現場レベルでは手を出すことができず、課題を投げかけるまでになってしまうかもしれません。


問題は単一の因果関係であれば簡単に解決できますが、多くの場合は複数の因果が絡み合っているように見えてしまいます。

全体を俯瞰するためのフレームを持って整理することは因果の複雑さを整理し、逆に一つの解決手段が複数の問題を解決するものにも繋がります。

上司への相談や経営への提言でも、俯瞰した全体像を起点にすることが理解への第一歩に繋がります。

リソース、プロセス、コミュニケーションの3点で整理してみてください。

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