休肝日とDMN
人生に必要なものの一つに休肝日があります。
飲み過ぎは体に悪いというのもその理由の一つですが、休肝日がなければ肝臓が本来の役割を果たせないことが大きな理由です。
肝臓は毒物の分解とグリコーゲンの生成を行いますが、アルコールが入ってしまうとアルコールの分解を優先してその他の働きを止めてしまいます。
アルコールを分解して通常の活動を行うには約一日かかりますので、一日おきに飲酒をすると実質肝臓はアルコール分解のみに専念することになります。
休肝日は連続二日必要と言われるのは、アルコールの分解に費やす一日と通常の活動をする一日が必要だからです。
ところで、DMNという略称をご存知でしょうか。
日本最大級の動画サイトの旧称ではありません。
Default Mode Networkのことで、ぼんやりしている時の脳の活動を表します。
トイレでアイデアが思いつくとか、湯船でぼんやり考えている時に閃くというような、オフの時の思いがけない思考の結合に貢献します。
普段忙しく働いていると気付けないことやアイデアの創出に繋がります。
この働きは肝臓のようなもので、働かせ続けると機能しなくなることがあります。
日々考えて、その隙間に息抜きを入れるのであれば問題ありませんが、もう考えたくないという気持ちで休みに入るっても機能してくれません。
深酒して二日酔いの翌日に一日だけ飲まなくても休肝日とは言えないのと似たようなものです。
アイデアを生み出すには日々の思考の蓄積が必要です。
そして蓄積された思考が閃きに変わるのを助けるのがデフォルト•モード•ネットワークという脳の働きです。
そしてその恩恵を受けるには適度な休息が必要なのです。
仕事が週休二日で設定されるのは休肝日と同じ理屈なのかもしれません。