上司は万能ではない

人は無能の烙印を押されるまで昇進すると言うようなことをピーターの法則と言います。
優れたプレイヤーが昇進して、プレイングのノウハウを周りに伝える役割になり、人を育てて成果を上げさせることができればグループをまとめることになります。
グループをまとめることができれば徐々に対象が広くなり、まとめる組織の幅も広がれば、プロセス上の奥行きも前後に伸びていきます。
どこかで得意不得意や能力の限界が来るので、能力不足と烙印を押されてしまうのです。

伸び続けていく人は万能の人かと言うとそんなことはありません。
技術上がりの商品企画部長、人事部門上がりの社長、様々な来歴がありますが、関与する全ての部署を回せる超人ではありません。

餅は餅屋、そんな言葉の通りに任せられるのが優れたマネジメントです。
米は米屋に、育てるのは米農家に、味付けは料理人に、販売は販売士に、それぞれの得意なところに任せて、繋ぎ目をうまくまとめることが重要なのです。

上司は超人ではありません。
与えられた権限と持ち合わせた能力に合わせて相談をすることが重要なのです。