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アイデアは境界を溶かす

Studio Q.V.

アイデアが具現化された時、製品やサービスを形作っていた境界に変化が起きます。
例えば筆ペンという存在は習字•書道と日用文具の境界を無くしてしまいましたし、タブレット端末はパソコンとテレビの境界を曖昧に溶かしてしまいました。

また、現実と仮想の境界を溶かしてしまうこともあります。
音楽が物理的な記録媒体からプレイヤーの中のデータになり、クラウド上のデータへと姿形を消していったように、存在を溶かして消してしまいます。
電車に乗るときの切符の存在も同様かもしれません。

このように、様々なアプローチでアイデアを出していった結果、商品の境界、カテゴリーの境界、物理的な境界は溶けて無くなります。
逆に言うと、境界を無くしてしまうことで新しいアイデアを創出することになるのです。

書道具でも日用文具でもない筆やテレビでもパソコンでもない電子機器のように、似たカテゴリーだけどどちらとも言えないものや、姿形のない音楽メディアや切符のように、そもそも形のないものを考えてみることで、新しいアイデアが生まれてきます。

色でも形でも使用目的でも、なんでも良いので近しいものを分かる境界を取り除いてみましょう。

例えば私の目の前にあるウィスキーと麦茶。
色はよく似ていますが別のもので、目的も異なります。
これらの境界を溶かしてしまうといくつかのアイデアが出ます。
物理的に混ぜればウィスキーの麦茶割りですが、ちょっと冒瀆的な印象です。
ウィスキーのように飲む麦茶は、香り高く濃厚に作った麦茶という感じになります。麦プレッソ、の方が馴染みを感じるかもしれません。
逆に麦茶のように飲むウィスキーというとノンアルコールウィスキーでしょうか。レモンソーダに香りをつけると出来上がりそうです。
このように、境界を溶かすと新しい発想が生まれてきます。

ただし、あなた自身の固定観念を溶かさなければ、どんな手法でもアイデアが出ないということは決して忘れてはなりません。

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Studio Q.V.
バイアスブレイクを信条とした企画者。一般的な理論に独自の見解や17年の企画経験を織り交ぜて、マーケティングや自己啓発について語ります。随筆、講演、安請け合いいたします。