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時間の作り方

職位が上がるほど業務内容は広がり、解決すべき課題も増えていくことで忙しくなるものです。
あれもやらないも、これもやらないとと動き回っている間に一日が過ぎ、一週間が過ぎ、気付けば一月二月と時間が経過してしまいます。
優先順位をつけましょうというアドバイスを見かけます。
重要度と緊急度で二軸四象に分け、重要度も緊急度も低いものはやめ、重要度の高い業務を優先するというものですが、緊急度の高いもので溢れていてそもそも重要度の低いものは等閑にしているということもあります。

では時間を作るにはどうしたら良いでしょう。
時は金なりという通り、時間は有限のリソースであり資産です。
資産運用という観点で考えてみましょう。

資産運用をする時に大事な最初の一歩をご存知でしょうか。
多くの人が頭金の準備と考えてしまいますが、有名な投資家達は口を揃えて日頃の無駄遣いを辞めることだと言うそうです。
100万円を用意するより、毎日の100円200円の無駄を抑えていくことで投資の余裕しろを作るというのです。

時間も同様です。
無駄な時間を減らすことで生み出せるのです。
時間の無駄と聞いて休憩や雑談を想像するのは早計です。
ちょっとした休息や周囲とのコミュニケーションはなくすべきではありません。
減らすべきは切り替え時間です。

コミュニケーションツールが広がった現代において、私たちはマルチタスクを余儀なくされます。
連絡手段だけでもテレビ会議、電話、メール、各種チャットなど様々です。
着信を告げるポップアップが次々と上がり、早めの処理をしようとするとツールを次々と切り替えながら作業をしなければなりません。
一つ一つの処理は素早くできているように感じていても、この切り替えが積み上がって大きなロスになっているのです。

人の思考はアプリのように簡単に切り替わるものではありません。
思考力や集中力も対象を切り替えるたびに一から高めていかなければなりません。
ましてや不安や悩みに支配されればなおさら遅くなります。

時間は有限です。増やすことはできません。
私たちにできることは無駄を減らすことと、使い方の質を高めることです。
切り替えだらけで細分化された集中力と、ある程度まとまった時間による集中力では差があって当然です。

ツールの進化でリアルタイムなやりとりが出来るようになった為、リアルタイムで対応しなければいけないと思うほど時間がなくなりますが、同じ環境にあるのは誰もが同じです。
お互いがお互いの時間を切り替えさせあっているだけで、そこまでリアルタイムを求めていない場合も多いのです。
まずは10分、慣れたら30分でも1時間でも、業務の切り替えをせずに集中する時間を作ってみましょう。
マルチにこなそうとするよりも、関連するものを一括で進めた方が効率が良くなるはずです。

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