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仕事の報酬は仕事か

「仕事の報酬は仕事である」
かつて石川島播磨重工の社長が発した言葉です。
良い仕事をすれば新たなチャレンジが舞い込んでくる、そこでより良い成果を上げれば更に新たなチャレンジが舞い込み、自分が成長していくことに繋がります。
仕事を通じて成長を求めた時、仕事の報酬が仕事という状態が自分自身の言葉に変わります。
昇進や昇給ではなく自分の内側から出てくる成長意欲を内発的動機付けと呼びます。

と、ここまでは建前の話。
本当に仕事の報酬が仕事であって良いのでしょうか。
良い成果が上がるということは、企業成長に貢献しているということですし、他の社員よりも優れているという証でもあります。
優れた人には難易度の高い仕事が割り振られるのは当然ですが、やはり報酬は金銭的な対価でなければなりません。
職位が上がれば当然給与は上がりますし、評価によって賞与にも反映されるべきです。
金の為に働くのは傭兵や賞金稼ぎのようだと批判的な声が上がるかもしれませんが、人は名誉だけでは生きられませんし、無限に増え続ける仕事に押し潰される人生であってはいけません。

仕事の報酬は仕事、そう言われた時にはまず自身の成果の金銭的な貢献度合いを確認しましょう。
大きな売り上げを新たに生み出したのか、致命的な負債の発生を回避したのか、それともただ単に誰もやりたくなかった面倒ごとを処理したのか。
プラスに貢献した度合いが大きいほど、それはあなたの価値であり、能力です。
内発的動機付けを社内に留めず、社会に目を向けると良いでしょう。

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