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Whyの自己生成

Why法という思考法があります。

What何をする+Howどうやって、という指示と実行の関係に対して、目的設定を事前に行うことで精度を上げる考え方です。

新商品の価格を指示された際に、どんな企画をどのように行うかを考えると、一見正しいプロセスのように感じられますが目的確認が抜けているとゴールを誤る恐れがあるのです。

Whyなぜそれを行うべきなのか、その確認が重要なのです。


ところがこのWhyがない指示が社会には溢れています。

他社がそうだから、トップの指示だから、売上を伸ばさなければいけないから、これらはWhyを満たすものにはなりえませんが、そうである場合が多く、マーケティングという言葉の定義ができていない会社の場合は大半がこんな理由です。そしてそれが充分な理由であると思い込んでいます。

会社の存在意義は存続や繁栄ではなく、継続的な社会貢献です。適切なWhyが設定できなくては存在意義を自ら破棄するようなものです。

とは言え、そんな時に適当な仕事をしてしまってはマーケターとしての資質が腐っていきます。

まずはWhyを自ら生み出していきましょう。

Whyの源泉は競合•顧客•自社の3Cの中の自社Companyの中にあります。

顧客志向や顧客第一であることは重要ですので、WhatやHowが顧客の為であることは大前提ですが、その事業を行うのが自社でなければならない理由は自社の中にしかありません。

技術的な強みもあるかも知れませんがまずは歴史を遡って考え、WhatとHowに繋がるストーリーを見出しましょう。それがWhyを形成するはずです。

最後に、提案をまとめてプレゼンする際の注意点です。

Whyが見出せなかった相手にドヤ顔で突きつけるのは避けましょう。

あくまでも「皆さんご存知の通り」という印象を与えることです。

「我々も最初からそのつもりだった」と錯覚させることで気持ちよく受け止めてもらえることでしょう。

指示の不適切さを糾弾しても喧嘩にしかなりませんが、Whyを意識して考えることは、確実にあなた自身の成長につながっていきます。

平和主義の大人になるのではなく、一段上のステージに立つのです。

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