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多様性と平等は反比例

多様性を認められる社会にしましょう。
少数派の意見を尊重しましょう。
世の中は平等でなければなりません。

とは言いますが、世の中そんなに簡単なものではありません。
多様なもの全てに平等に割り振るとどうなるか。
6割を占める主流派、3割を占める準主流派、1割の少数派に対して同じリソースを割くと、数の多い主流派ほどリソース量が不足してしまいます。
主流派には主流派なりの、少数派には少数派なりのリソースを割かなければ、それは平等ではなく悪平等と呼ばれる状態になります。
少数派にもリソースを得る機会は公平に与えられなければならない。ただし優先的に優越的になってはならないのです。

マス市場でシェア争いをしている商品の開発にかけるリソースと、ニッチ市場の商品にかけるリソースは同じであるべきでしょうか。
ニッチ市場を蔑ろにしてはいけませんが、それ以上にマス市場の維持拡大を考えなければならないのがビジネスです。

多様性は重要、平等であることも重要、けれど最も重要なのは俯瞰的に見た全体戦略なのです。
マーケターはニッチ戦略の重要性を説きつつも、視野狭窄にならないようにしなければなりません。

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