見出し画像

意図を編んで戦略を成す

戦略とは何でしょう。
一般的には、目標達成の為に進むべき方向性やシナリオのことであるとされます。
大きな目標の達成の為に戦略が必要であり、戦略を実現する為の手段に戦術があり、戦術の実行部隊として戦力があります。
戦力があるだけではならず者との違いがありませんし、そこに戦術が加わっても傭兵になってしまいます。
大きな目的があってこそ戦略を持った組織になるのです。

では組織に大きな目的がない場合、どうやって戦略的になればいいのでしょう。
企業である限り目的がないということはありません。
ただ、浅く短い目的しか持っていない企業があるのは確かです。
前期より売り上げを伸ばしたい、為替の変動に耐えられるようになりたい、赤字になりたくない…
そんな数字しか見ていない状況では戦略の源になる目的を見出すのは困難です。
それでも戦略がなければ長期的な戦いはできません。

大目的がない中でも戦略的になる方法、それは一つの活動にいくつもの意図を込めることです。
より細かく、より多くの意図を詰め込んだ時、自ずとそこに戦略が生まれます。

操作性の良い製品を作りたい、その為のスイッチ形状、配置、機能。それらを直感的に理解させるデザイン。その操作性を求めるのは誰なのか。
その人が求める機能は。その機能を最大化する為の操作性は何か。
機構構造を考えるときであっても、誰に、何の為にを考えて意図を込めていけば戦略=企画になります。

何故なのか。何の為なのか。誰の為なのか。
企画としての基本ではありますが、見落とさず、見失わずに意識できていればそこには必ず戦略が生まれてきます。
そして生まれた小さな戦略を研ぎ澄ませていけば、大きな目的をボトムアップで打ち出すこともできるのです。

流されるままに、言われるがままに仕事をしていませんか?
意図がないもの、狙いがないものには決して戦略は生まれません。
戦略的であること、それご企画者のはじめの一歩です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?