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ピンからキリまで商品企画

ピンからキリまで、略してピンキリ、同義語は玉石混淆。
一度は口にした言葉かもしれませんが、どちらが上位なのかを明確に理解している人は少なそうです。
一番や唯一を表すピンと、最後や末端を表すキリと言われています。
商品企画にもピンからキリまであるという話です。

商品企画のピンキリには色々な観点があります。
金額の大小、市場規模の大小、社内での重要度の大小、アイデアを反映できる範囲の大小…
今回は商品企画の要でもあるアイデアを反映できる範囲の大小についてお話しします。

商品企画はアイデアが命、新しい発想を盛り込んで世の中をアッと言わせたい、そんな野望を持った方も少なくありません。
一方で反映できる領域が限られてしまうのが現実です。

所属する企業によってカテゴリーも価格ラインも販路も異なりますし、投資できる規模や範囲、技術に関するノウハウも差が出てきます。
自分にとっては素晴らしいアイデアだと思っていても、実現するための道筋が立たなければ意味がありません。

商品企画のピンからキリまでを想像すると、社内の期待を一身に背負った起死回生の新規事業から既存製品の延長でしかないものもあることでしょう。
さて、どちらがピンで、どちらがキリでしょうか。
普通に考えれば新規事業は極上のピン、既存延長はつまらないキリと思うかもしれません。
ここで優劣を考えてしまうようでは真のマーケターへの道に大きな壁が立ち塞がってしまいます。
商品企画に優劣はありません。
何故なら「企画をするという行為」の差は実行者の気持ちで変わるからです。
新規事業でも所詮は会社に敷かれたレールの上の予定調和と思えばつまらないものになりますし、ほんの僅かな変更でも様々な仕掛けを盛り込むことだって可能です。
商品の位置付けや商品への期待度には優劣がついてしまいますが、企画をすることの優劣は自分の心意気で決まるのです。
つまらないテーマだ、そう思った瞬間にその企画はつまらないものから脱出することができなくなります。

玉石混淆という言葉の通り、高価な玉も雑多な石も混ざっていますが、玉か石かを決めるのはその持ち主なのです。

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