見出し画像

2022年大劇場公演リアコ枠選手権

こんばんは
ヅカオタになって予科本科を終えてようやく研一生になり、今年はありがたいことにどの演目も一通りムラで観劇することができました。わたしはもともと歴女からの普通のオタク(歴史系、乙女ゲームとかアイドルものが好きだった)になった人なのでまぁ生き様がかっこいい推せる人間にすぐ惚れてしまいがちなのです。もちろん演者さんも大好きですが、それ以上にお役にたいして非常に興味を抱いて観劇後にひとしきりその役について考えさせられた人たちをまとめようと思いました。
というのも観劇ログだけだと寂しくなってきたのと、友人にばっかり話ししているといい加減呆れられそうと言う理由からです。それではご覧ください。


大蛇丸(暁千星) from 月組 「今夜、ロマンス劇場で」 


はい。まずビジュアルからして優勝してます。だいたいトート閣下然り、こう言う銀髪ロングの布量多めの役は大抵好きなんですけども大蛇丸は何がいいってバブちゃんであるところ。いや、あんなかっこいいソロあるだろって? ところがどっこい、美雪がこっちの世界で生きると決めた時に泣いてる姿は悔しさではなく美しいものを見たな〜な涙なんですよね。あとあんだけ毎日健司が見ていて美雪は認知してくれるのに一つも興味ないから自分を知られてて喜ぶ顔がいい。
余談 いつも思うんですがプログラム内にお芝居のお衣装での写真あるならスチールとその写真を恵んでください。 

エレン・パーカー(天彩峰里) from 宙組「Never Say Goodbye」


リアコと言ったな?いつから女性は含まないと思っていた??? エレンは自分の仕事や生き様に誇りを持っている素晴らしい女性です。確かに高慢ですが、裏を返せば当時軽んじられていた演芸の中で自分の仕事に対して自信を持つからこそ1幕冒頭の乱入してきたキャサリンに対してあそこまで怒れるのではないかと思ってます。ジョルジュのことももちろん大好きであり、彼の被写体を努めることも彼女の中での大切な経歴なのでしょうが、大きな愛の前では彼女も敗れてしまった身。私の妄想ではあの後ジョルジュの訃報をスタジオで聞いてショックを受けるがしっかりと仕事をして、その日の夜は部屋で撮ってもらった写真を見返しながら泣いている姿まで想像しました。そしてその話は歳をとっておばあちゃん役が似合う頃になってインタビューでポロッと独白してくれ。

アエテルニタス・ルクス・オンブル宰相(綺城ひか理) from 星組「めぐり会いは再び -next generation- 真夜中の依頼人」


彼のことが書きたくてこの記事書いたと言っても過言じゃない。 彼は白髪混じりの長髪の厳格な宰相ですが、元軍人だし、剣の達人。正直それだけで惹かれてしまう。作中では明言されてないけれど彼は奥様に先立たれているんじゃないかと思いますし、なんならその奥様にベタ惚れだったんじゃないかなと。失った哀しみを忘れようとああして笑顔を封印して自分の部下にまで慎むようにした結果、あんなにピュアピュアな部下達が生まれたのでは? 若い頃はイケ散らかしててヴェスペールで人気のちょっと堅物軍人という立場で、後の奥様に一目惚れしてゴールインして、可愛い息子が生まれて物心ついたあたりで奥様に先立たれてああなったと考えると萌えますね。ロナンのポーズはパパからの伝授であってくれ。

ジョルジュ・サンド(永久輝せあ) from 花組「巡礼の年 -リスト・フェレンツ、魂の彷徨-」 


だから言ったじゃない、私は強い女が好きと。でもサンドさんは私の推しあるあるのあんまり現実世界ではお近づきになりたくないタイプです。それでも好きですが。リストからしたら野心を分けた片割れで炎属性の女なのでしょうが、ショパンから見たら水のように形を変えながらどんな自分も受け入れる女。マリーからしてもどちらかといえば憧れで自立を支援する風のような女。結構どの立場から見るかで彼女の印象は変わりそうです。共通しているのは頼れる女ということ。最初のセリフ「おはよう、王子様」と最後のセリフ「さようなら、わたしの王子様」と言うのもエモさの塊です。

ジョーダン・ベイカー(彩みちる) from 月組「グレート・ギャツビー)


自分でも入れてて思います。これはただのわたしの好みだって。いいんです。わたしのブログなので。
ジョーダンは原作でも1番好きだったのですが理由は1番現実的だから。他の女性達はどこか浮世離れしていたり、モラルを捨てていたりと現代じゃやっていけないような人たちばかりですが、彼女だけなら今の世の中もたくましく生き抜いているだろうな。ニックももちろん遊びだったわけはないと思いますが、自分の将来のパートナーとして横に置くには終わったことにこだわるから現実的ではないとあの別れを選んだんだと思ってます。存外彼女はあのままシングルで生きていきそう。でもそれも現実を見据えた彼女だからこその選択でしょうし。

日向紀久(瑠風輝) from 宙組「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」


正直純子さんと迷ったけどもみねりちゃんの役二つ目は流石に組織票ですので達磨一家のリーダーさんに。ご縁があったので二階席1列目ドセンターで見ていたんですがめっちゃ目が合うしガンの付け方がプロフェッショナル。まぁこれはポリシーなんでしょうけど、女連れてる時はやる気を無くすのもいいですねぇ 僕なら10点あげちゃう。あとは噂のコドウタカナール ヤラレルマエニヤールは歌い出しの時点で心臓鷲掴みにされました されたよね? されました。中の人も知名度を上げてメインの場面が多くなり、歌声のまろやかさが知れ渡ってきているのでそう言った意味でも今後が楽しみです。

黒牡丹(眞ノ宮るい) from 雪組「蒼穹の昴」


なんでこんな魅力的な人物を知らずに観劇したんですかわたしは。原作ものは大抵予習して見るのですが、蒼穹は長いし原作を入れずに観劇する方がいいと言う意見も見るので今回はそれで行く方にしたのです。まぁスチールの時点で気になってましたがね…。
わたしはるろ剣の比古清十郎やナルトのうみのイルカやついでにはたけカカシが好きなのですが、まぁそりゃ黒牡丹も好きですよ。メインのキャラを導く師匠っていいですよね。それを5つ学年離れた下級生が演じているのもなお良い。舞台人なら誰しも憧れる、舞台で死ぬことを実現した彼はどんな気持ちなのだろうか。春児が独り立ちして安心できたからこそだろうけどもっと生きててほしかったなあ。観劇した際、パレードの瞬間だけ眼帯も爛れもない素顔の黒牡丹に会えるので「ご褒美じゃん」と言ったら友人に笑われました。解せない。あれは紛れもなくご褒美。

ギオルギ(綺城ひか理) from 星組「ディミトリ -曙光に散る、紫の花-」


組織票を生み出したのですがどう考えても彼が1番好きなので仕方ないじゃん…。なぜかこの公演は下手ばかりに縁があるのですが、下手のいいところはギオルギ王のセリ上がりを見られるところです。胸を押さえて微笑んで沈んでいくの、わたしがバテシバなら叫んでますよ。あとはルスダンに向ける愛の尊さですよ。最後は望まぬ形で女王となる妹のために、願いを叶えさせるわけですがその時のなんとも悲痛なお顔が忘れられない。「話し疲れた 休ませてくれ」からしばらくすると息を引き取ってるのは後半になって気づきましたが、最後にディミトリとルスダンがこれから頑張る姿を見られてよかったなぁと…。

とまあこんな感じになりました。毎公演好きな役があるのって素晴らしいなあと思ってました。年明けからはうたかたですし、応天にボンド、ライラック、1789も楽しみですね。

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?