不登校になる可能性があるから、と入院させられた小6

私は小6の時に一ヵ月小児科に入院したことがある。

理由は、「不登校になるかもしれないから、今ここできっちり治しておかないといけない」という理由だった。

めまいがする、立ちくらみがする。そんな症状が出ていた。

「友達とうまく行ってますか?学校で辛いことはないですか?ご両親は仲が良いですか?」

色々聞かれた。学校は楽しい(?勉強することが楽しくはない)し、人間関係も問題ない。

「お父さんとお母さん、仲良くするからね」と父が言ったことを思い出したが、別に両親が不仲だと感じたこともないし、両親をストレスに感じたこともなかったはずだ。

「不登校!?ハァ!?」

なんで私がそんな弱い子?扱いされないといけないのだ?とポカーンとしたのと、憤りを感じたように思う。ごめんね、不登校で苦しんでいる人がここだけ読んだら。

私は長女で、下に手のかかる弟がいた。私は割と何でも出来る優等生という奴だったと思う。勉強だってトップクラスだった。知能テストの結果が群を抜いて良かったと言われたそうだ。

それに対して弟は病気がちで生きていけないんじゃないかと言われていたし、勉強もスポーツも出来ないし落ち着きもないしとダメっ子一直線であった。母はずっと弟につきっきりだった。

私はしっかりしないといけないと思っていたし、私がデキル子であれば、母が助かる。お母さんに心配かけてはいけない。

幸い、私は好きに振る舞えば大抵のことは褒めて貰えたし母も喜んだし、母の助けになれたのだ。


病棟ではまるで馬鹿かなんかのように扱われた(と感じた)のがまずショックだった。要するに不登校児扱い、そのことがショックであった。

あの、私デキナイ子でも何でもないんですけど…

院内学級というところがあった。病棟に入院している小学生が通うところだ。偏屈な教師が一人で運営していた。

後にここで厳しくしないと社会で潰れてしまうと思ったという教育方針を言っていた。退院して2回ほど病院を訪れた際には穏やかな雰囲気を出してる人で、人格の豹変ぶりに「?」であった。


小児科に入院していた女の子(男の子は覚えてない)たちは、皆不登校気味の子だった。

「先輩に屋上に呼び出されて~(中略)もういいやと思って飛び降りようとしたら先輩から止められた」

「いじめられた」

自分の辛かった経験の告白を皆でしていったことがったのだが、私はなかった。逆に戸惑っていた。というわけで私は自分の事で話すことがなかった。

それが原因だったのかは分からないが、私は小児科の女子たちの間で外された。これは私が体験する恐らく初めてのハブ、女子の間で仲よくして貰えないという経験だった。私は割と物おじせず積極的に人と話すことが当時は出来ていた。女子の場合、たいてい私と仲良くしてくれる人がいたものだが、いないという初めての経験だったように思う。

子供たちの間では「不登校じゃないじゃん」とハブにされ、大人たちからは不登校児扱いされたわけである。

これは著しく私の自尊心を傷つけたというか、私、不登校になるの?という恐怖を与えられた。私、不登校じゃないのに・・・


後に聞いたところによるとめまいなどを鬱の初期症状と小児科医が判断したようだ。血圧が著しく低かったため、立ちくらみを起こしていた。起立性調節障害というは診断だったが、鬱の治療として1カ月入院したようだった。もちろん、鬱になってしまった子は不登校になってしまう。


社会から隔絶されてしまう、落ちこぼれてしまう、入院させられ時、私は恐怖を感じた。

そしてこの恐怖は、中一で友達が出来ないという事態に繋がる・・・。



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