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美しい。映画 『 Pacific Mother 』のプレミアに行きました。


ただただ、美しい。


そんな言葉しか出てこないほど、
映画を見終わったあとの私は、感動で胸がいっぱいでした。
一緒に隣で見てくれた、伊勢出身で海好きの友人も、隣でとっても感動した様子で、誘った側のこちらも嬉しい気持ちになりました。


この「Pacific Mother」という映画は、
日本人の福本幸子さんという方が中心となって作成された映画で、Kiwiの旦那さんと、素晴らしい助産師さん、そしてニュージーランド、クック諸島、ハワイといった海の島で、ナチュラルで素晴らしい出産を経験した素敵な女性たちの物語。

その映画のプレミアが、ここ、ニュージーランドのウェリントンでありました。



一言で「出産の映画」という言葉では語りきれないほどの、素晴らしさです。


日本ニュージーランド
女性、神秘的、ナチュラルそしてがテーマになったこの映画。


ナチュラルなのに力強くて、神秘的で、
まさに母なる地球。地球とはもはや母。
宇宙すらを感じさせるような、そんな美しい映画でした。


この映画の前身となった「water baby」というショートムービーがYouTubeで公開されているので、是非見てみてください。
クジラと福本さんが優雅に共に泳ぐシーンが私のお気に入り。


実はこの映画、私がニュージーランドに来る前から製作された映画なのだけれど、
なんだか不思議なご縁というか、
この映画を見てやっぱり何か強い力によって、ニュージーランドに引き寄せられた感が一気に強まった。

まずこの「water baby」というショートムービー、私がニュージーランドに行きたい、と思うきっかけとなった四角大輔さんという方が制作に携わっていたんです。

私は四角大輔さんのことを、ある日本人の尊敬する友人である1人の女性から聞いて、
そこから四隅さんの本やらポッドキャストやらを聴くようになり、聞けば聞くほどマインドがすっきりとリセットされていくような感覚になりました。
それで良いんだよ」と言われているような、
私が生きたいと思う生き方を全力で肯定してくれているような、そんな安心感がありました。


そして四角大輔さんは今はニュージーランドの湖畔で生活をされていて、彼のマインドセットにとても影響を受けたというか、とても尊敬し、私にとってまさに”地球の反対側”であったニュージーランドが、一気に近くなったのが渡航を決める数ヶ月前の私でした。

四角さんの執筆された「Lovely Green New zealand」という本があります。
私はこの本を読んで、500%ニュージーランドに行きたくなりました。
大好きな本すぎて、ニュージーランドに持ってきてしまった。こちらも是非おすすめです。


渡航を決めてから、沖縄と屋久島を旅して、
ついにニュージーランドへと来たわけですが、
この映画は渡航する前から観てみたいな、と思っていた。ロケ地がニュージーランドである事も知らず。

そして、もともと福本幸子さんのマインドセットが素敵だなと感じていて、Instagramをフォローしていた私。
彼女の旦那さんがkiwiの方だとも知らずに、ずっとずっといいなぁと思って、映画をみる日を心待ちにしていました。


そして遂に「Pacific Mother」のプレミア公開があるということで、場所はオークランドとなんと私が住むウェリントンとの事!

そこで初めて映画がニュージーランドやクック諸島、ハワイで撮影されていた映画だと知り、
福本さんの旦那さんがニュージーランド人であること、ニュージーランドで出産されたことを知りました。


1日だけのプレミア公開。
映画のチケットが発売されてすぐに、誰かと感動を共有したくて一番良い席を 2席取り、
同じ女性とシェアしたいな、とすぐにピンと来たのが伊勢出身の海ガール、今や共に同じカフェで働く日本人の友人でした。


彼女とはオークランドで出会い、一緒にウェリントンへときて、今や同じカフェで働く同士。
もともと名古屋に住んでいたので彼女の三重弁がナチュラルに居心地がいい。
日本人のビートメイカー「nujabes」が好きという音楽の趣味も合い、一緒にいるとなんだかとても安心できる友人。
そんな彼女も「ぜひ観たい!」と言ってくれて、一緒に映画に行くことになりました。(ありがとう)

チケットを取ってからInstagramで「Pacific Mother」の投稿をシェアすると、
なんと日本にいる、ナチュラルな生き方で私が尊敬する後輩の一人が、「実はこの映画のクラウドファンディングに参加していたんです!」と反応してくれました。
実はこの映画を知った時に、一番にその子の顔が浮かんだくらい、絶対好きだろうなぁと思っていたら、すでにクラファンに参加していたという。流石です。


なんだろう、
福本さんといい、四角さんといい、
同じカフェで働く友人、
そして日本の友人、
みんながみんな、好きなものが一致していて繋がっているというか、
なんだか引き寄せられた感を強く感じました。


そしてこの映画を見た場所が、また良かった。


Roxy Cinemaという場所で、ヨーロッパ風の建物自体も素敵で息を呑むような空間。
そしてシアターに踏み入れるとすでに満員でした。
お客さんのほとんどがKiwiの方々で、みんながワインを飲みながら映画を見るというなんとも贅沢な空間でした。

映画中もみんなが笑ったり、なるほどね〜といった反応をしたり、映画の始まりと終わりは必ず拍手喝采という日本とは違う映画の楽しみ方ができて新鮮な体験でした。


そして、何よりも映像と音楽が素晴らしかった。
海の中の映像の美しさ。
大きなお腹の妊婦さんが、あれほどまでに美しいと思ったことは人生で初めて
そして音楽。

映画の舞台は、ニュージーランド、沖縄、タヒチ、ハワイといった島々なのですが、それぞれの地域のミュージシャンが土地ならではの音楽を作成されたそうで、とてもアーティスティックな空間でした。沖縄の音楽が一番すきだったなぁ。


ニュージーランドと、
私がこっちに来る前に訪れて、日本で一番感情を揺さぶられた場所である沖縄
そして私の母が何故か愛し続けるハワイ

この三つの場所が出てきた時に、
やっぱりなんだかご縁がある気がする。
ニュージーランドにやっぱり私は引き寄せられた気がする、と私の中の野生心がそう言ってました。本当にそんな気がする。


場所、そしてこの映画をとりまく人々、
私が大好きな人たちが囲んでいて、”好き”という感情でいっぱいになりました。


最後にこの映画を見て、印象に残った事。

◎ー産む場所は選べるーという権利について

妊婦さんはお医者さんに診てもらって、病院で産むということが当たり前のように感じていたのだけれど、「それって安心?」「しあわせ?」
疑問に思った彼女たちに、そんな当たり前のことすら選べるということに気づかせてくれて
ありがとう、と心から感じました。

そして自ら、「私が安心できる場所で産みたい」という彼女たちの選択。

実際に自然の豊かな島で生まれ、ナチュラルで自然を愛する彼女たちが「海で産みたい」「山で産みたい」と一番安心できる場所について目をキラキラさせて語る、女性としての美しさと強さ。



そしてもう一つの印象は、
◎日本とニュージーランドがメインの国として描かれていた事。

映画館にいるお客さんの99%がニュージーランド人の中、みんなが1人の日本人女性の話に夢中になっている。
そして同じ日本人であることが誇らしく思えてくるような、不思議な感覚でした。


ニュージーランドでは、助産師さんが自由に選べるシステムがあり、福本さんは自分らしい出産のために日本ではなくニュージーランドを選びました。


しかし日本ではかつて産母さんという地域の助産師さんが妊婦さんのお世話をしていたそうで、その姿をニュージーランドの助産師さんが学んでいたそう。

その後日本ではGHQによって、お産に「病院」「医者」が介入することになり、いまでは産母さんはいなくなりました。
中でも印象に残ったのはニュージーランドで助産師をされている方のセリフです。

「日本はかつて素晴らしいシステムを持っていたのに、今では無くしてしまったのよ。」

そしてそんな日本でも、古き良きお産を今でも継承している素敵な女性がいました。
森の中にある茅葺き屋根のお家に住む、着物が似合う素敵な女性でした。

ヒグラシの鳴く音と日本の茅葺き屋根のお家を見た時に、少し日本が恋しくなった。


そしてその日本人の助産師の方が言ったセリフ。

「妊婦さんはお腹の中がひとつの海だもんね。
 おなかに大きな海を抱えているのよ」

おなかの中の羊水は、実は海水と成分がとても似ているんだそう。

海と出産がリンクしたこの映画の真髄となるような、印象的なシーンでした。


少し語りすぎたかもです。
でもそれくらい、語りたくなるくらい、素敵な映画でした。
映画の後も余韻が抜けず、映画を観ていない友人に「余程映画が良かったみたいだね。みくの顔が幸せそうですぐわかる」と言われた。


次の日、同じカフェで働く助産師の勉強をしているKiwiの女性にも映画をおすすめすると、「教えてくれてありがとう!ぜひ見てみたい!」と言ってくれました。


日本へも公開されると思うので、
是非多くの方に届くと良いなぁと心から願う、そんな映画でした。

女性って素敵だな、美しいな。
そして命をつなぐという女性だけに与えられた権利を持つことって、尊い。
そんな気持ちになりました。



ー海と産みの物語ー

そんなこの映画のキャッチフレーズが100%映画そのものを表している、本当に海と産み、そして素敵な女性たちのストーリーです。


私も、彼女たちのようにナチュラルで地球に足をつけた生き方をしたいと思いました


本当に、ひとつ、私の中にあたらしい視点というか、価値観が生まれて、人間としての感情が一つ増えたような気がします。


本当に、全人類に見てほしい映画です。



女優・フリーダイバー福本幸子さん主演『Pacific Mother』NZワールドプレミア上映会開催!
https://www.gekkannz.net/lifestyle/pacific-mother/



追記

その後ウェリントンでアンコール上映が決まりました。

映画を見てからしばらく余韻が抜けなかった私を見て、別の友人が「観てみたい」と言ったので
明日、一緒に行くことにしました。(2回目)
日本人ではない友人と見るのも、また面白いかも。

2回目はちゃっかりワインを片手に、楽しみたいです。

また何か感じるものが変わるのか、楽しみ。


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