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世界史の学びなおしをして考えたこと

私が最近ハマっていることがあります。
それは世界史をもう一度勉強すること。

大学の時に初めてヨーロッパへ行った時に、たくさんの有名な歴史的建造物を見て「私って何にもヨーロッパのこと知らないや」と気づき、そこから世界史をもう一回学ぼうと思いはや数年。

今年はその学び直しの年にすることにした。


まずは書籍から。
世界史の教科書をKindleへダウンロードした。
これがとても面白い。
何が面白いかって、大学受験の際あれだけ何周も目を通した山川の世界史の教科書が、数年経って読み返すと、ほとんどの事はさっぱり全て忘れて覚えていなかったこと!

「アケメネス朝ペルシア」
「ローマの5賢帝」
「アレクサンドロス大王」
「カノッサの屈辱」などなど、、

名前を聞くと、「こんなのあったあった〜!」と脳がアハ体験してすごく気持ちいい。


そしてもう一つ、私の学び直しのインプットになっているのがコテンラジオ!

知る人ぞ知る、Podcast人気ランキングでいつも上位の歴史キュレーションプログラムです。

これが本当に面白くて。

初めの頃の吉田松陰の話が、聞きながらニヤニヤしてしまうくらい面白くておすすめです。


私の職場では、機械を扱う単純な作業が多い分Podcastや音楽を聞きながら仕事ができるのでそれがとてもありがたい。
仕事時間はほとんどこの歴史の勉強期間に充てることができてとても満足度の高い1日です。


歴史を学び直して改めて感じることは、

今も昔も世の中はなんて理不尽なんだということと、人類はなんて愚かなんだろうということ。


特に、世界大戦のきっかけになったヨーロッパの歴史を学んでいると、世界大戦がもうほぼ必然であったかのように思えてしまって、
誰が悪であったか?なんてそんな簡単な話ではなくて、誰もが悪いし誰もが正義に基づいて行動した、としか言えない。

フランス革命から民主主義が起こり、
ナショナリズムが起こり、優生思想や帝国主義が起こり現在に至っているけれど、
今も植民地時代も本質はあまり変わっていないんじゃないか?とも思わせられる。

みんな平和でいたいはずなのに。
人類という大きな存在で考えたら、
戦争なんて起こしたくないはずなのに、まだまだナショナリズムや宗教の違いで戦争は起こっているわけで。

歴史がこんなに明らかになっていても
同じようなことを繰り返す私たちってなんて愚かなんだろうとも思いました。



この世界ってやっぱり理不尽だなぁとおもったのは、
植民地時代に、イギリスやフランス、スペインが「早い者勝ち」で植民地を支配していたこと
彼らが単に「優れていた」わけではなくて、
小国がひしめくヨーロッパで競争が激しかったからこそ発展を急いでいただけだった、と考えます。
そこで運悪くぶんどられた南アメリカ、インド、太平洋の島国、アフリカなど。
オーストラリアやニュージーランド、アメリカもそう。
スペイン語を話す南アフリカの国は、自国の文化や言葉まで奪われて今もスペイン語を話しているし、フランスに至ってはポリネシアの国々、タヒチやニューカレドニアまで今もフランス領にしている。
オーストラリアやニュージーランド、アメリカは先住民の言葉や文化を奪われて、英語を母国語とする国へ。
経済的に安定するようになったメリットもあるけれど、その当時住んでいた人々にとっては理不尽でしかないよね。

あとはアヘン戦争だったり、
日清•日露戦争、ベトナム戦争など。
アジア、搾取されすぎ問題。

ヨーロッパの価値観と合わないだけで、「野蛮」とみなされ支配されてきた歴史。

そしてアフリカの搾取は今でも普通にある。
コーヒーやチョコレートの生産も、本来ならもっともっと高価なものであるべきことを考えると、他の国のために安く取引されるアフリカの農家への搾取でしかない。

それから優生思想
優生思想とは、人種によって遺伝子的に優れた人種とそうでない人種を分けて淘汰しようとするもので、今は完全に否定されているけれど、それがユダヤ人迫害につながったり、いまもマイノリティ差別につながっている。

歴史を知ると、その構造がいかに根強くて、
そして科学的になんの根拠もないものであるかがよくわかる。

コテンラジオでもよくパーソナリティの深井さんが言っている、「歴史を学ぶことは、メタ認知を深めることだ」というお話が本当に腑に落ちました。

人は自分という存在を知るために、歴史を学ばなければならない。
歴史を知ることで、自分が置かれた存在をメタ認知することに繋がる、ということ。


なんとなく始めた歴史の学び直しだったけれど、
とんでもなく深いところまで歴史を学ぶ意義みたいなのを改めて感じることができて、とてもいい選択だったと思う。

こうやって海外へやってきて、改めて「歴史を学びたい」と思えたのは、必然だったのかもしれないな、とも思いました。


歴史を知ると、今の社会情勢を引き起こす”元”となる思想や出来事、歴史的背景から物事を見ることが出来るので、とても楽しい。


皆さんも、ぜひ学び直してみてはいかがでしょうか?

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