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友だちの死に対する極めて自己中心的な苦言


友が逝ってしまった。悲しい悲しい悲しい。
桜を一緒に見たいって言ってたのに。一緒にランチするって言ってたのに。


そうそう、上野のシャンシャンも一緒に見に行くって言ってたのに。あなたが元気になるのを待っていたら大きくなっちゃったじゃないの。
可愛い赤ちゃんパンダを見たかったのに。


しかも、まだ見に行ってない。
あなた以外に上野のパンダを見に行くという野暮用に誰が付き合ってくれると言うの。
約束してたのに、どうしてくれるのよ。
酷い酷い酷い。

しかも、お別れ会でのあなたのイメージは、傷んでた肉体を脱いで蝶のように飛び回る姿。
なんと言うこと。ますます私は、頭に来た。
ひとりで楽しむなんて。

私は、ひとりごとを言った。
私が行くまで、ちゃんとそっちで楽しめること調べておいて。

梅雨深し
君亡き後にも
雨が降る
〈6月20日記〉

この変な一句を仕事中の夫にLINEで送りつけたら、こんな一句が返って来た。

君有りて
我が心の雨
晴れにけり

うーん。

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