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漫画「おかえりアリス」感想(完結作品を語る! #341)

「おかえりアリス」(押見修造)
連載期間 2020年~2023年(別冊少年マガジン)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「おかえりアリス」は、
「惡の華」「血の轍」などの押見先生らしい作品。全7巻。

マガポケというアプリと、ネカフェで読みました。

まず、
第一話のインパクト、かなりあります!
主人公である中学生男子の赤裸々に描かれる自慰行為、男友達が高校で女の子になって再会するなど!
主人公が洋ちゃんで、高校で女の子っぽくなっているのが慧ちゃんです。

性描写が苦手な人にはオススメしません。

全体としては、
思春期の心の揺れ動きがとてもリアルに描かれます。
作家性を感じまくる、例によって自意識と思春期の葛藤の話です。
テンポ感もいいし、ちょうどいい長さです!

今作では、
「今、男でも女でもないよ」というようなセリフがあって、とても自然だなぁと感じましたし、多様性が叫ばれる現代社会にフィットしていくと思いました!まだ違和感を持つ人が多いかもしれませんが…。

いや本当に、
男らしいとか女らしいとかより、自分らしく生きるのがいいですからね!

もっと高校生視点で言うと、
彼氏とか彼女とか恋愛の諸々とかにほぼ否応なく巻き込まれることへの拒否感や、そこから抜け出そうとすることを描いているわけです。

あと、
「惡の華」にもこんなキャラいた気がしますが、
真面目で普通っぽいけど途中から積極性を出してくるというか狂気を出してくるというか、そんな女の子の三谷や、ノンセクシャルっぽい絵を描いている阿野もキャラが立っていて、この作品を膨らませます。

・終わり方について
最終話。22歳くらいになった主人公の洋ちゃんの独白と共にどこかに向かう様子が描かれます。
彗ちゃんとは何年か会ってない雰囲気です。
そして、最終的に再び巡り合い大人になった二人が「おかえり」「ただいま」と発し、綺麗に幕を閉じます!

個人的には、
メインの二人だけでなく、三谷と阿野が今も満たされていることを望むくらいに好きな作品になりました!

ということで、
思春期の少年少女に、セクシャルマイノリティの人に
数時間で読めて適度に刺激的で読後感の良い作品を探している人にもオススメ
です!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「おかえりアリス」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#マンガ感想文 #漫画 #マンガ #おかえりアリス #押見修造 #セクシャルマイノリティ #LGBTQ

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