50音順番投稿その22「に」

「に」についてのお題は「日本人」です。

このブログは日本語で書いているので、基本読んでいただいている人は日本人が多いかと思いますので、日本人目線で日本人に生まれたことの意義を書いてみようと思います。

その前に、私の日本人観は、つい数年前まで(長くてもたぶん10年前ぐらいまで)はひどいものでした。
ちょっと厳しい言葉で書くと、育った場所が米軍の支配下の真っ只中の場所なので、影響が非常に強く、子供の頃からの自虐史観教育に洗脳され若い頃はもちろん大人になってもある程度の年齢になるまで、日本が嫌いで日本人の自分が嫌いで、「別の人、国籍、人種」になりたいと何度も思ってました。

だから音楽も邦楽よりも洋楽、スポーツも剣道、空手、柔道、合気道などよりも野球、サッカー、プロレスなど、当たり前のように西洋の文化に憧れ、西洋の方が優れていると思い込まされて過ごしていました。

大学も、いわゆる保守系ではなく革新的な学校に行き、少し過ごした時代を間違えたらヘルメットを被って学生運動をやっていたかもしれません。(実際現役時代にはまだ少数の活動家が残ってましたし、そこに少しの憧れを持っていました)

そのガチガチに凝り固まった思考の私が変わったのはやはり海外に行ってからです。同じ島国の国によく行っていたのですが、そこで仲良くなった人から意識の高さを教えられることもたくさんありましたが、それ以上に、
「日本人」に対する尊敬が半端ないことでした。

もちろん一部の人から差別的な態度を取られたこともありましたが、概ね、皆フレンドリーで、しかも日本人をリスペクトし、日本に訪れた人、住んでいた人はほぼ100%と言っていいぐらい日本の素晴らしさを語ってくれます。

もう一つは、彼らがいかに自分の出自にプライドを持っているかということです。母体となる家族や親戚、先祖を非常に大切にし、自分がどこからきた人間なのか、どういうバックグラウンドがあるのかをしっかりと認識している人がとても多かったのです。そしてもちろんのこと自分の国を郷土をとても愛していることでした。

そんなの日本人でも持っている人は大勢いるよ。という声が聞こえてきそうですが、はい、その通りです。

ただ、当時の私には目から鱗で、全然考えもしなかったことをたくさん気付かされました。その後、なぜ自己否定や自虐意識がこんなにも強いのか、日本人として誇りを持てないのかを日々見つめ直していました。

今はおかげさまでだいぶ自虐史観はなくなり、日本人としてのプライドを取り戻せた気がしています。

この自分の日本人観も日本人としてのプライドも、実は元々「ある」ものだったのですが、「ある」ものを「ない」と教え込まれてきたので、「ない」が基準となって過ごしてきたのです。それを、そもそも「ある」ものだったから、その逆として「ない」が作られたのだということを隠されてきたので「ない」がデフォルトのように思い込まされていたのです。

これって、願望実現に出てくる「全てはある」という認識に立つ、ということに非常に似ていると思いました。
教育やメディアの洗脳、マーケティング、政治などによって、そもそも
「ある」ものをあたかも「ない」と信じ込ませ、「ない」という基準を植え込んだ後に解決策としての「ある」を条件付きで提供する。

マーケティングを勉強したものにとっては自分に刃を突き立てるような話ですが、願望実現を妨げているのは自分の思考もあるけども、色々な方法で洗脳されているということもあるのかもしれませんね。

だから、この話は理解できない人はたとえその人が日本人で日本語がネイティブでも理解できないんですよね。日本人観も願望実現も、その人の思考の範囲の外側にある話なので。


そう考えると、自分の思考範囲、想像範囲というものも実はまだまだ全然狭く小さくされていて、もっとその範囲外には可能性がものすごく広がっているのかもしれません。それをアファメーションやらクレンジングで解除したり、インプットしたりして、可能性の芽を生やしていくことで自分の外側の世界への足がかりを掴んで行って実現していくのではないかと思います。


話を日本人に戻しますが、色々な経験をすることで日本人に生まれてきたことが非常にラッキーですごいことなんだと気づいてきました。
今思いつくだけでもこんなにあります。

日本に住んでいて
・気候が温暖
・水が豊富
・森や自然が豊富
・争わなくても食料が豊富だった
・温泉がある

日本の歴史、文化
・現存している世界最古の国
・縄文時代は世界最古の文明(諸説あり)
・君が代は世界最古の国歌
・神社仏閣など多宗教を認める文化
・食文化が豊か
・世界で初めて女性作家が生まれた
・性差別がなかった
・江戸時代は究極の循環型社会だった
・神話を持っている
・三つの文字体系を持っている

日本人の特性
・空気を読む(口頭で伝えなくても伝わる)
・礼儀正しい
・落とし物が返ってくる
・人情味が厚い
・ホスピタリティに優れている
・勤勉、真面目
・改善、改良するのが得意
・手先が器用、技術力が高い
・信心深い
・他文化に寛容

他にもたくさんありますが、ざっとあげただけでこんなにあります。
これを私も含め皆さんのDNAに確実に刷り込まれているのです。

不思議なのが私には国内住んでいる外国人の友人がたくさんいるのですが、日本に長いこと住んでいる人であればるほど、外国の人特有の顔の厳しさがなくなって柔和な顔になっているんですよね。
それは、例え彼らと海外で会った時でも変わりません。

それぐらい、日本という国に住んでいると「日本人化」してしまうほどの魅力を持っている国なのです。

もちろん、この国にはたくさんの問題や課題があります。
政治、経済、教育、環境、外圧、食事、資源etc…

ただ、そういう問題はあったとしても、例え危機的状況に見えたとしても、それでもこの国に住んで、日本人として生きていることはこれ以上にないぐらいラッキーで素晴らしいことなんだと思います。

せっかく生まれてきた今世の人生が日本人として過ごせていると思うだけで感動しませんか?

これこそ、究極にして原点となる真実の「ある」ですよね。
ここから「ある」を認識しない限り他の「ある」を認識することが、
他の願望実現につながっていくんだと思います。
究極の自己肯定感で実現したい自分に、現実を無視して「なる」ということであれば、自分のアイデンティティを否定してまで「なる」ことはなかなか難しいのではないでしょうか。(もちろん私はフランス人だと「なる」ことで、フランスに移住したり、フランス国籍の人と結婚してフランス人になることはできたとしても、顔形や出自までフランス人になることはほぼ不可能ですから)

自己肯定の一丁目一番地は、自分のアイデンティティを認めることなんですね。書いていて改めて腑に落ちました。

今回は以上です。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
ほんの少しでも何かヒントになることが見つかったらとても嬉しいです。




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