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一人旅

 エッセイ第3回目。

  私は一度も日本を出たことがない。そういう機会がなかったというのもあるが、自ら積極的に出て海外へ旅行しようとはならなかった。
  これは単純に、言葉の壁が怖いから。

  じゃあ、国内はどうかといえば、修学旅行を除けば、子供の頃に家族旅行で色々出掛けてはいる。草津や伊香保温泉、箱根、日光、福島、山梨、京都、大阪、奈良、神戸…。
  今はもう、家族で泊まりがけの旅行をすることはなくなった。せめて、日帰り。
  一人旅をしようと思い立ったのは、しばらく泊まりがけの旅行をしてないなーと気付いたときだった。迷わず行けそうなところなら、思いきって行こう!と。車は運転出来ないし、飛行機は乗ったことがないので却下。主に新幹線と電車を利用して行ける範囲で…と考えて、広島に決めた。
  なぜ広島かというと、神社仏閣が好きな私としては、厳島神社に行きたいなと常々思っていたから。学生時代に習っていた個別指導の塾で英語を担当してくれていた先生が厳島神社行ってきたよ!という話をしてくれてから、ずっとだ。
  初の一人旅なので、当日に慌てないように交通機関やルートを入念にチェックし、事前に新幹線の行き帰りの指定席のチケットを購入しておいた。
  いざ、出発したときはドキドキワクワクしながら、新幹線で4時間ほどかけて広島へ。その道中で駅弁を堪能し、着いてさらにフェリーを利用して宮島に向かった。宮島も奈良のように鹿があちこちに。団体旅行客が集合写真を撮ろうとするなか、鹿が写りこまないようにカメラマンが食べ物で釣っていたが、それはそれで寄ってきてしまって撮りにくそうだった(笑)
  近くの旅館をチェックインし、荷物を置いてから厳島神社や様々なお店を見て回り、近くのお寺を訪れた後は「リラックマ茶房」へ。名前の通り、リラックマのカフェである。そこで早めの夕食として、「リラックマの瀬戸内レモンハンバーグ」を頂いた。普段、あまり写真を撮らないのだが、このときは食べる前にスマホでパシャリ。食べて満足した後は、ついでにグッズを見てお土産に紅葉まんじゅうを購入。旅館へ戻って温泉を堪能。
  翌日は宮島を出て、広島城と原爆ドームを順次見て回った。個人的に印象に残ったのは、これらの建物よりも、自分と同じ苗字の会社の看板が街中で見つけたことだ(笑)
  私の本名の苗字は珍しい名前で(望月栞はペンネーム)、親戚以外で同じ苗字の人に会ったことがないのだけど、調べてみたら広島に多い苗字らしい…。これはびっくりした!
  この後は新幹線に乗って帰宅。広島旅行はざっとこんな感じだった。

  2回目は京都。これもまた行きたいなーと思っていた貴船神社のため。そして、「スヌーピー茶屋」へ行くため(笑)
  「スヌーピー茶屋」では、近くで女子の話し声が聞こえるなか、ウッドストックの顔を模したカレーを食べ、さらに抹茶を頂いた。組み合わせとしてはどうなのかと思うが、せっかくの一人旅。好きなように食べて飲む。
  貴船神社はそばに川が流れており、清涼感溢れるせせらぎの音を聞きながら、坂を上っていって、神社をお参りした。おみくじもしたはずだけど、結果は憶えてない。来た道を下って戻る途中に入ったカフェらしきところでも何を注文したか憶えてない(笑) とりあえず、休憩したかった。
  この2ヵ所とは別に、御金神社と伏見稲荷大社にも行っている。御金神社は二条城の近くにあり、周囲は住宅街。そんな中にある小さな神社がそこだ。金色の鳥居が出迎えてくれた。名前からも鳥居の色からもわかるように、金運に強い神社。お参りして、お守りも買った。
  伏見稲荷大社は家族と行ったこともあるのだが、千本鳥居が圧巻でもう一度見に行きたくなって。広い境内をぐるっと見て回って、京都旅行は終了。新幹線で帰宅。

  一人旅はまだ2回しかしたことがない。3回目は八ヶ岳付近で星空を見に行く計画を立てている。といっても車はダメなので、電車を使い、ホテルから星空を眺める予定。天気も気になるところだが、ホテルの明かりがあるなかでどれだけ見られるか…というところである。他の観光地やグルメはそっちのけで、星空だけを目的に行くが…温泉くらいは楽しもうかな。

  一人旅をしたことがない方、是非やってみてください。誰に気を使うこともなく、自分の行きたいところ、したいこと、スケジュール、全部決めて楽しめます!
  食事のときは、若干寂しく感じるときもあるかもだけど(笑)


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