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「歩く」

ただに急ぎし道の彼方に
なにかを置いてきてしまつた。
背中に君がゐると思つて
ふりかへれば陽炎に揺れ
思ひ出は遠くなりにけり。
それでも足は前へ、前へ。
道の先には未知が広がり
僕は世界を求めてゐる。
世界は目のまへにゐた。
僕は歩く。

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