頭がいい人の「論理思考」の磨き方
考える力と伝える力の2部構成で話を進めていきたい。
まず、論理思考を手に入れた時のメリットについて述べていきたい。
①相手の意見を適切に理解できる
②適切な反論ができる
③クリエイティビティが高まる
④会議やミーティングを効果的に進められる
⑤やりたいことが実現できる
⒈考える力
適切なロジック=妥当性のある複数の理由づけで支えられていること
まずは、問題にぶつかったときにISSUEを捉えて考えなければならない。
ISSUEを捉えるためには?
➡️大きく分けて3つある
①帰納法・・・実例を何件も挙げ、その実例に共通する命題は正しいと結論づけることである
EX)⑴聖徳太子はしんだ ⑵山田太郎はしんだ ⑶リンカーンはしんだ
➡️よって、人間は必ずしぬものである ⭕️
EX)⑴人間はしぬ ⑵馬はしぬ ⑶魚はしぬ ⑷ゾウリムシはしぬ
➡️生物は必ずしぬ ❌
理由は、ベニクラゲという生き物は寿命がきて老化すると岩に張り付いて幼生に変化するからであり証明が成り立たない。
➡️帰納法は、発言者と受けての間にある暗黙の了解によって支えられているのである。
②演繹法・・・大前提→小前提→結論のフレームワークに落とし込んで論じていく方法である
EX)⑴人間はみなしぬ ⑵ソクラテスは人間である ⑶ソクラテスはしぬ
③弁証法・・・正反対のものを掛け合わせて作る結論
⒉その他の思考のツール
①MECE(ミーシー)・・・一言でいうと、もれなくダブりなく。物事を考えるとき、一度に全体を考えようとすると思考が分散して、収拾がつかなくなる。このトラブルを防ぐための思考法である。
フレームワークを使って説明していきたい。
EX)⑴3c・・・市場・顧客、競合、自社から事業分析をする
⑵4p・・・製品、価格、流通、プロモーションからマーケティングを分析する
⑶バリューチェーン・・・開発、生産、マーケティング、販売、物流、サービスからビジネスのパフォーマンスを分析する
②ロジックツリー・・・最も論理的に見えるツールである。重要なポイントは、最適な抽象度のメッセージを作ることで、具体的な事例の羅列に終わらせないように作っていくことだ。
③ピラミッドストラクチャ・・・ロジックツリーとは対照的なアプローチで行う方法である。
⒊思考をドライブするための手法
①SO WHAT? = それっていったい何?
➡️結果は無数に考えられる。矛盾する可能性も含めて行うことが大事である。
②TRUE?=それほんま?
➡️観察事項以外の知見や事実を援用することはありうるが、どのような知見や事実を使ったかを自覚することが重要である。
③HOW?=どのように?
④WHY?=なんで?
➡️既に決まったビジョンや戦略に対して、具体的な戦術を決めるときに有効である。しかし、そもそもどんな戦略やビジョンを設定すべきかという目的には使えない。
⒋伝える力
まず、論理的に伝えられていない理由について述べていきたい。
①そもそも1番言いたいことが自分でもわかっていない
➡️メインメッセージが不明確
②言いたいことが途中で変わってしまう
➡️イシューが維持できない
③メッセージを適切だと主張する理由が理由になっていない
➡️キーラインが不明確
①イシューに徹底的にこだわる
➡️仮設思考をもとに慌ててメインメッセージや理由を考えずに、意味を分析する。今、考えるべきことがら全体をカバーする内容を示したものである。
②ストラクチャを決定する
➡️イシューに対する答えとなるメインメッセージを決定する。そのメインメッセージを決定したらサブイシューを発見する。
サブイシューを発見する3つの方法
⑴メインイシューを詳細に検討しながら発見する
⑵読み手の関心からサブイシューを発見する
⑶持ちネタからサブイシューを発見する
③SO WHAT?で意味を抽出する
➡️数回繰り返すことで本質が見えてくる
④ピラミッドストラクチャを完成させる
⑤様々な読み手の立場で眺めて反論を考える
➡️この本でいう相手の立場になるということは、『相手の利害を想定し、その利害から自分のプランを見下ろしてみることである。』
⑤表現に展開する
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