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助ける側と死にたい

入院していて思うことがある。「死のうとした人間を助ける側の気持ちってどんななんだろう」って。

目が覚めて少ししてから私が思ったことは「怒られる」だった。だってきっと医療従事者って生きたい人を助けるためにその仕事に就いたはずで、死にたい人間を助けるなんて就くまでは想像もしていなかったんじゃないかって思うから。そして、死にたい人間が生きたい人が使うはずだった部屋や救急車のその1枠を奪ってしまったから。

でも、私の想像とは違い看護師さんも担当医もみんな優しく接してくれた。「死ぬのはダメ」「辛いものはみんな辛いのよ」など言われてしんどい時はあったが、それでもみんな怒りはせず優しかった。私が笑えば「あら〜笑顔可愛いじゃない🥰やっぱり笑顔が似合うわ!」と言ってくれ、私がお菓子などの食べたいものが食べれなくて病んでる時は「これ先生には内緒やで!隠して食べ🥰」と言ってチョコレートをくれた。

なんでこんなに優しくしてくれるのかわからなかった。そしてそれでも消えたい気持ちがなくならないことが申し訳なかった。

いつになったらこの気持ちが消えてくれるのかな。ずっと消えないのかな。未来がわかればいいのにね。

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