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町田樹さんの魅力―本気の言葉は、人の心を動かす
町田さんの言葉をたくさん聴けた夢のような2日間
遡ること3週間前。GWに町田樹さんのトークショーに行ってきました!
フィギュアスケーター時代から応援し続けている町田さんの話を間近で聴くことができ、数年ぶりにアイスショーを鑑賞。
夢の中にいるような2日間でした✨
(朝からまっちーのヨガレッスンをお受けるという貴重な経験も…!)
今回町田さんのお話をたくさん聴いて、改めて町田樹さんの言葉には人の心を動かす力があることを感じました。
このnoteでは、町田さんを好きになったきっかけや彼の言葉に心が動かされる理由を綴っていきたいと思います!
町田樹さんとの出会い―フィギュアスケートで、白夜行??
フィギュアスケートを含めたスポーツにあまり関心のなかった私が町田さんの存在を知ったのは、姉のある一言がきっかけである。
「フィギュアでさおりの好きな白夜行で滑ってる選手がいるよ。」
その時、私の頭の中は?マークでいっぱいになった。
「なぜ、フィギュアスケート選手が東野圭吾?」
「白夜行ってタイトルのクラシック音楽が元々あったのかな?」
そんな風な疑問を抱いた。
町田樹さんが白夜行を披露していた2013年、私はどこにでもいるただただ読書が好きな中学生だった。
スポーツは手に汗握って観戦するもの。
文学や芸術は鑑賞し心動かされるもの。
全く違うものだから、スポーツに文学性や芸術性を感じたことはなかった。
だから、白夜行をモチーフにするフィギュアスケート選手がいることは違和感とともに私の記憶に強く残った。
その後、テレビでソチオリンピックを前にした全日本選手権で町田さんを観た時、「あの白夜行の人だ」と思いショートプログラム「エデンの東」をなんとなく観た。
圧巻の演技だった。
今その時の演技を見返すと、音楽と表情、しなやかな動きが調和した美しい演技に思わず涙ぐんでしまう。
ただ、リアルタイムで見たときの私はまだ芸術作品としてのフィギュアスケート鑑賞の魅力がよくわかっていなかったから、ただただ
「1回も転ばずパーフェクトな演技すごいなー」
「振付とか表情がなんかナルシストっぽくて癖になるなあ笑」
という「町田樹という人物」への興味を持つきっかけにすぎなかったのだけれど。
まだ自覚はないが、今思えば、深い深い町田沼(笑)の入り口に立った瞬間だった。
そして、そのままソチオリンピックで「なんとなく気になる」町田さんの演技を追いかけるようになっていったのだ。
町田沼にハマったきっかけ―逆バレンタイン、エアギター、そして世界選手権
ソチオリンピックがはじまった。
個人戦のショートプログラムで悔しい結果に終わった姿を見て、
「まっちーさぞかし悔しい思いをしているだろうな」と思っていたら、
インタビューで
「僕は、普段こんなミスしないんですけど…」
という町田節全開の言い回しににやけてしまい、その後急に
「きょうは日本はバレンタインですよね。あしたは逆バレンタインできるようにがんばります」
と爽やかな笑顔で言い放つその唐突な宣言に、混乱しながらも「落ち込んでるのではと心配したけど、この人やっぱり面白いなあ…笑」と思わず笑ってしまったことを思い出す。
その後フリー「火の鳥」で巻き返し、結果は5位入賞。
そして、町田沼に落ちているとはっきり自覚させられる出来事が起きる。
それは、ソチオリンピックのエキシビションで「Don't Stop Me Now」をのびのびと、楽しそうに、時にコミカルに、1つのプログラムという「物語」の中で演じ切った町田さんの演技。
その時まで持っていた「よく知ると面白いけど美意識が高く近寄りがたい」というまっちーのイメージとは真逆の、エアギター🎸
ジャンプで失敗しないかドキドキして見守ったり、順位を気にしながら楽しむ以外にも、フィギュアスケートの楽しみ方ってあったんだ!
そんな発見をさせてくれたのがこの演技だった。
そして、その後の世界選手権での快進撃。
見せつけた底力と、圧巻の表現力。
ソチオリンピックを通して町田さんの魅力にどっぷりハマっていた私は、芸術作品として完成させた彼の演技に涙した。
こうして私は、「魅せる」スケーター町田樹さんの虜になった。
「本気の人」、町田樹
まっちーを好きになりはじめた頃は、町田語録とよばれる彼の発言やインタビューを読んで、変わっている人、独特な人、天然?、不思議、意識高い系?…つまり「好奇心掻き立てられる面白い人」という認識が強かった。
彼の言葉は時に私の理解を超え、だから「変わってる」「面白い」というレッテルを貼ることで、理解できない自分から逃げていたのかもしれない。
(もちろん、interestingの意味で本当に面白くてチャーミングな発言や、彼のサービス精神ならではの語録もあるけど😁)
でも、いま改めて「町田語録」とメディアで称された言葉の数々を読むと、彼が言おうとしていた意味や、意図がだいたいは理解できる。
そして、町田さんの発言は静かに燃える情熱と深い洞察と思考に基づいた「本気の言葉」だったのだと気付く。
なぜ、かつて理解できなかった彼の言葉の持つ意味が理解できるようになったのだろうか。
それは、町田さんの言葉はいつだって本気だということを、町田さん自身が演技、生き様、言葉、引退後の活動で証明し続けているからだろう。
特に、研究者となった彼の言葉による表現が評価された「わたくし、つまりnobody賞」と「ミズノスポーツライター賞」の受賞は、記憶に新しい。
また、町田さんをずっと応援し続けている人々は、彼のフィギュアスケートに対するどこまでも真摯な姿勢、誠実で魅力あふれる人間性、意識の高さを知っている。
ファンを驚かせ楽しませるアイデアの裏にはあらゆる分野についての勉強や愚直な努力があることを知っている。
だからこそ、町田さんの言葉はいつでも本気であることが分かり、その言葉の本質を理解できるようになった。
私はそう考えている。
「フィギュアスケートを文化に」
町田さんのその発言は、どこまでも本気だ。
そしていつも本質的な問いを我々に投げかけてくれる。
そんなことを今回のトークショーで何度も感じた。
唯一無二の表現者であり、挑戦し続ける実践者。そんな町田さんだからこそ、彼の言葉は人の心を動かすのだ。
終わりに
長々と語ってしまいましたが、このnoteを書いたことで、私がなぜこんなに町田さんの生き方に惹きつけられるのか分かった気がします。
そして、これからもずっとずっと町田さんを応援し続けたいと、強く思いました。
今後も、町田さんのフィギュアスケートにおける表現の極北を目指す試みを楽しみに、私も町田さんのように深く考え、学び、実践する人であり続けたいと思います。