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「作家になりたい」17年間あたため続けた夢への挑戦をはじめた理由。

久しぶりにnoteを開いて、前回の投稿から4ヵ月経っていることに驚く。

私はこの数ヵ月の間、小説の執筆に挑戦していた。


「いつか作家になる」と思い続けて


私が作家になりたいとはじめて思ったのは、読書の楽しさを知った10歳の時。

ずっと「作家になる夢」を抱きながらも、読書をして素晴らしい作品に出会えば出会うほどに「私にはこんなすごい小説かけない…」「私が作家になって書きたいと思ったことは、先人たちがみんな書いてるのでは…?」と、自分の夢に真剣に向き合うことから逃げ続けてきた。

つまるところ、自信がなかった。「作家になりたい」「才能は有るはず」と思いながら、実際に本気で小説を書いて、自分には才能がなく作家になれない現実に向き合うのが怖かった。

学生時代に、何度か小説を書き始めたことはある。でも、小説の書き方について何も勉強しないままプロットも作らずいきなり書き始めるので、当然途中で挫折した。

でも、心のどこかで「人生経験を積んで、いつか作家になる」と夢を温め続け、「小説執筆と両立できそう」と思い地元の市役所に就職した。

社会人生活がはじまり心身ともに疲弊する日々の中で、ますます夢から遠ざかっていく。
いつか」作家になるの「いつか」は、「今」行動しないと永遠に訪れない。そう気づいたのに、それでも行動できないままだった。

私に足りなかったもの、それは「覚悟」

公務員は本に1ミリも関係ない仕事だからつまらないんだ、と、図書館司書の資格をとって退職、そのタイミングで結婚した。

本に関わる仕事なら、と思い働き始めた図書館は肉体的にキツくなりすぐやめた。
WEBライターも続かず、「将来的に本を書くために人の心理を学びたい」と入った通信制大学の心理学部もひと通り学んで満足して学習意欲を失った。

なんでこんなに根性がないんだろう、やりたいことを見つけてもに飽きてしまうんだろう…と自分を責めることもあったが、カウンセリングに通ったり、家族に話を聴いてもらったり、日記を書いたり、読書をして、時間と心にゆとりのある日々の中で私はようやく自分という人間を受け入れられるようになった。

そんな日々の中で痛感したことがある。今までの私には「覚悟」が圧倒的に足りていなかったということだ。だから好奇心のまま仕事や勉強をはじめては、「こんなもんか」と分かったら飽きてしまう。

その覚悟って、やりたいことに対する思いの強さ×とにかく行動し続けて小さな成功体験を積むこと、によってできていくものだと思う。

じゃあ私がそれだけの思いをもってやりたいことは何だろう。
それはやはり15年間「いつかなりたい」とあたため続けてきた「作家になる」ことなのだと、ようやく私の本当にやりたいことに向き合うことができた。

私には天性の作家の才能みたいなものは、おそらくない。(あったらとっくに書き始めている)

小説家を目指すのはとても大変なことだし、1から修業を積まなければならない。飽き性で努力が嫌いな私には困難なことだろう。

でも、17年前から温めてきた「やりたいこと」に思いっきり取り組める環境があること、時間にも余裕があり家族も理解し応援してくれる今がチャンスだし今やらなければ一生しないと思った。

結局、「いつか」やりたいことがあるなら、どんなに苦しくてもできなくて恥ずかしくても、「今」やりたいことのど真ん中に飛び込むしかないのだ。

はじめての新人賞への応募、そしてこれからのこと

17年かけてようやく自分の理想と現実のギャップに向き合う覚悟ができた私は、はじめて2万字の物語を完結させることができ、先月締め切りだったある文学賞に応募した。

できあがった小説は、ありきたりな展開、セリフも不自然、人称がなんかおかしいし、客観的に読んでもあまり面白くない小説だった。

でも、初めて小説を完成できたことが私はとてもうれしかった。
今は、この小さな成功体験を心の支えにして、来年3月の新人賞に向けて長編の執筆をはじめたところだ。

それでも、飽き性で継続な苦手な私は、この数日執筆をサボりがちだ。
だから、今後は執筆状況をありのままに、コンスタントにnoteに書いて執筆を諦めそうになった時の抑止力にしたいと思う。

また、「書く」ことを習慣にするためにも日々の記録や読んだ本のことなどについても、こまめに書いていきたいです。
(ゆくゆくはnoteでも短編小説を投稿できたら、と思っております…!)

noteも、小説も。1行でもいいからとにかく毎日書き続ける。
それが少しずつ夢へと近づくための唯一の方法なのだと思う。


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