見出し画像

東京#2

あれから…

当時のわたしは 「東京の人間は冷たい」と感じていた
でもそうではなかった


田舎に比べ
圧倒的にすれ違う「人間の数」が違う

人としてというよりも
それはまるで「流れる景色」のようで
誰かひとりくらい消えてしまっても
わからないような不思議な感覚だ

都会にいると余計に孤独を感じる
こんなに人がいるのに
自分を知る人も 分かり合える人も
一人もいないという
ある種独特な寂しさ

人間は「ひとりだから」ではなく
「解り合えない」から寂しいのだ

そんな東京暮らしも
今では 地元で暮らした年月の倍近く経ち
全く違う思いで見れるようになっている

東京の人が
よくも悪くも他人に干渉しないのは
何もサラッと生きてるわけではなくて
どの人もみんな必死で
必死だからこそ 干渉している暇はない

今を生きている「人間」そのもの
頑張っている人間の集まりなんだな
と気が付いた

たぶんそれは
わたし自身が
必死に毎日を生きてきた証だと思う

人間はどこにいても やっぱり人間だし
人は思うより強いのかもね

それでも時々思い出す
あの頃見えていた 東京の風景を…


#日記 #コラム #東京 #上京 #記憶 #ひとりごと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?