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今はもう入ることができない...。幻のアングラ施設、下田城美術館に再訪したよ。

伊豆急下田駅から歩いて数分のところに、寝姿山頂上付近へ向かえるロープウェイがあります。

街中から、ロープウェイの頂上あたりをみてみると、その下の方にお城の天守閣のような建築物が見えます。

この写真の右上にあるのが、ロープウェイの駅で、左側中央部にみえるのが、その建築物です。

拡大してみると、やはりお城のようです。近くへ行ってみましょう。

いざ、下田城美術館へ。

伊豆急下田駅から10〜15分ほど歩いて、その建築物の前にやってきました。やはりお城のようです。しかし、門の左側にある看板に書かれている内容が、ちょっと疑問符な感じです。

「世界最大の...」。なんでしょう?

あたりを見渡してみると、駐車場に設置されている看板も、ちょっと様子がおかしいです。

驚異の宇宙パワー...!?

ミラクルパワー館...!?

見た目はお城のようなのに...。

入場すればびっくり...。中には一体何が...。

実は、このお城のような建物は、下田城美術館といいます。

もともとは、1965年に観光用に造られたいわゆる偽城なのですが、その後、オーナーが変わり、最終的には東京の四谷にある隕石やUFO関連のお店「宇宙村」を経営している影山八郎氏が買い取り、美術館として公開しておりました。

しかし、建物の老朽化に伴い、2008年11月に休館。

なるほど。近くに寄ってみると、老朽化が進んでいるのがよくわかります。

直して、ふたたび入場できるようにならないかなあ。

あまり高くなく、余裕で覗きみれる塀から、中を見てみました。下田城小劇場って...。衝撃...、いや、笑撃。

入り口近くにきてみました。看板に書かれた、「良い旅の思いでをあなたに」という文言が泣かせてくれます。

入場受付。今は人の気配がしません。

中には、さまざまなものが置かれています。物置として使うとは、ある意味、リッチの極みです。

雑貨類に埋没している施設看板が涙を誘います...。

奇跡のパワースポットになり損ねた悲劇の美術館

今は中に入ることができないので確認のしようがないのですが、一体どんな美術館だったのでしょうか。

インターネットで調べてみると、いくつかのレポがありました。やはりB級、C級な内容だったようです。

もともと天守閣の方で展示されていた「唐人お吉」(めかけとして、日本総領事ハリスに奉公で上がることになった芸妓)に関する資料と、のちのちこの美術館を買い取った影山氏の隕石やUFOに関する展示品がざっくりとミクスチャーされてしまった感じですかね。

http://www.chowchow.gr.jp/inova/shimoda/

http://www5f.biglobe.ne.jp/~punch-ht/chinsp/c028001.html

http://blogs.yahoo.co.jp/ruinsrider/40447600.html

これは、お客さんを選びますね。いわゆる一般の観光客の大半は無言になりそうです。

僕...!?

僕はにやにやしながら、満喫するでしょうね。まちがいなく。

だって、2011年にはじめて下田に来たときに一番最初に向かったのが、下田城美術館という人間ですし...。

勝手に僕が思う、"伊豆の魅力"

しかし、伊豆という場所は、アングラ施設の宝庫でたまらないですね。その筋で有名な熱海城をはじめとして、怪しい少年少女博物館や、まぼろし博覧館など...。

あ、そういえば、怪しい少年少女博物館に関しては、以前にレポをnoteに公開していましたね。

こちら→ 伊豆にある"怪しい少年少女博物館"が文字どおり怪しい

海や山といった自然と、美味しい海の幸と、このようなB級スポットが混在しているところが伊豆の魅力のひとつだと、勝手に思い込んでいます。

ひょっとしたら、僕が東京から伊豆に移住した大きな要因のひとつですらあるかもしれません。

なお、下田城というお城自体は、歴史上に実在しています。場所は、下田市内にある下田公園で、現在は、碑や解説の看板などが設置されています。純粋にお城マニアな方はこちらを見学するのがよいでしょう。

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