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【8】起業10年め、なぜコーチングを学ぼうと思ったのか?なのになぜ、資格取得しなかったのか?

【ひとり起業の流儀】ことはじめ編。
「コーチになる」から、「コーチを仕事にする」へ。
そのために必要なことを、7回にわたってお届けしました。

おまけとしてもう1つ。

起業10年め、すでにコーチングの提供もしている私が、

なぜ、CTIでコーアクティブコーチングを学ぼうと思ったのか。
なのになぜ、上級コースに進まなかったのか、資格を取らなかったのか。

書いておきます。

あくまでもこれは、「私はこう考える」というお話です。
でも、「仕事にする」と決めた人には何かの参考になるかな、と思い、最後に付け加えることにしました。
ご興味あればどうぞ。



■ 起業10年目、なぜコーチングを学ぼうと思ったのか

 
起業して10年。既にコーチングもやっていました。
だから私がコーチングスクールに行くと決めたとき、クライアントさんを含め周囲の反応は、「なんで今さらコーチングを勉強するの?」がほとんどでした(笑)

そう言いたくなる気持ちはわかります。
そう言われるだろうな、とも思ってました。

コーチというのは、資格であって免許ではない。
資格が無いと出来ない、というものではありません。
だから、「高いお金払って、わざわざスクールに行く必要ある?」
そう思う気持ちはわかります。ワタシだって、そこは悩みました。

でも、
「一度、きちんと系統立てて学びたい」
その気持ちが強く、受講を決めました。


むしろ、意外だったのは、一緒にコーチングを学ぶクラスメイトたちから、「なぜ?」と聞かれたこと。
まったく予想もしていなかったので、結構、面食らいました。

そこで気がついたんです。

「ああ、資格を取ることがゴールだと思っているんだな」と。


大事なことなので何度でも繰り返します。

「コーチになる」と「コーチを仕事にする」は、全く別の話。

資格を取ったら、「コーチになる」ことは出来ます。
でも、資格を取っても、「コーチを仕事にする」ことは出来ません。


コーチになるためにコーチングスクールを受講する。
それは自分のため

コーチングを仕事にしている人がコーチングスクールで学びなおす。
それは、お客さまのためです。

より良いサービスを提供するため、お客さまにもっと早く、もっとスルッと、もっとラクラク、もっとシンプルに、新しい気づきがおとずれるように。スキルアップのために、お金と時間を投資します。

この、「お客さまのために学ぶ」という発想。
おそらく私も、会社員のころには全く無かったと思います。
学びとはすべて、「自分のため」でした。

いつの間にか自分の思考回路が、こんなに変わっていたんだなと。
実はちょっと感慨深く思いました。
それに気づくことが出来て、本当にありがとう、です(*^^*)


起業が上手くいくか、いかないか。
それは結局、クライアントさん自身のやる気と行動量次第です。

何をどうしたらいいのか、そのアドバイスは出来ます。
でも、代わりに実行してあげることは出来ません。

クライアントみずから、「やりたい!」と思って動くことが、何よりも大きな成果を生み出します。

そのために、ビジョンを明確にし、情熱に火をつけて、行動を促す。
私がコーチングのスキルを上げれば、クライアントさんの成果も、よりスムーズに生まれるようになります。

だからこのさい、しっかりと系統立ててコーチングを学んでみよう。
そう考えたのです。


そして選んだのが、コーアクティブ・コーチング。

単に、コーチがゴールに向かって引っ張るコーチングではない。
コーチとクライアントが対等なパートナーとして、「協働的」に目標に取り組む、その考え方にひかれたからです。


起業したからには、自分が社長。
自分で考え、自分で決めることの連続です。

ですがそれは、商売経験のない人にとって、今までとはまったく違う思考回路。言われたことを言われたとおりにこなす、労働者の思考から抜け出すことは、なかなかに難しいものです。

「コンサルに言われたから」で何もかも決めてしまい、契約期間が終わってひとりになると、「あれ?どうしていいかわからない???」
そして、コンサルジプシーになる…

そんなご相談は本当に多いんです。

だからこそ、対等な立場でいっしょに取り組んでいく、コーアクティブ・コーチングを学ぼうと考えました。

実際、コーアクティブ・コーチングの威力はパワフルで、一瞬で意識が変容する、なんてこともスルッと起きるようになりました。


周囲の声にめげず、勉強してよかった。
心からそう思います。


コーアクティブ・コーチングを学ぶと決めたとき、やるからには極めたい。
当然、上級コースまで進み、CPCCの資格を取るつもりでした。

ですが、104時間のコアコースを受講していくうちに、私の中から、「上級コースを受講する」という選択肢が消えていきました。

それはなぜか。
3つの理由があります。


■ CPCC資格取得の上級コースに進まなかった3つの理由


1.お客さまのプライバシーを考え、躊躇した


上級コースの課題として、「有料クライアントとのセッションを録音し提出する」という項目がありました。
実際のセッションのフィードバックを受けるためです。

もちろん、それを聞くリーダー(コースの先生)には守秘義務があり、厳密に守っていただけるでしょう。

でも、第三者に公開することを前提に行うセッションで、お金をいただいていいのだろうか?

私はそこが気になってしまいました...


上級コースを受講するための条件は、「5人の有料クライアントを持つこと」ですが、金額はいくらでもかまいません。
500円でも、5,000円でも、5万円でも50万円でも、有料は有料。

はっきり言って、私の契約料は決して安くはありません。
私を信頼し、高額で契約をしてくれている、そのクライアントさんのプライバシーを第三者に公開するのは、どうしてもためらわれました。

起業前や起業初期であったなら、躊躇することはなかったと思います。
実際の自分のセッションのフィードバックをプロからもらえるのは、ものすごい勉強になると思います。

ですが、それなりの金額をいただいているということは、それなりの責任を負うということ。自分の「練習」や「勉強」のために、お客さまの時間を使うことは、今の私の基準には合わないものだったのです。


2.私のお客さまにとって、資格の有無は選択の基準にならないから


私のクライアント層にとって、私がCPCCの資格を持っているかどうかは、まったく関係ない。資格があるから選ぶ、資格が無いから選ばない、ということは、99.9%無いと思ったから。

資格を持っている人がいい、という選択基準を持っている人も、もちろんいるでしょう。
でも、少なくとも私のお客さま(マーケティング用語で言えば、ターゲット層)は、そこではない。
だから、無理して資格を取る必要は、まったく無い。

受講前にもおぼろげに考えてはいましたが、コースを進むにつれ、それは確信に変わりました。

   
コーチングを学んでいる人なら、さまざまな資格の違いはわかるのかもしれません。
でも、はっきり言って、コーチングを学んでいる人以外、それはどうでもいいこと。区別はつきませんし、そもそも関心がありません。

  
思い出してください。
  
「お客さまはコーチングが欲しいんじゃない!幸せになりたいだけ!」
   


起業とは、価値の提供。
お客さまへの貢献です。

この原理原則に立ち返れば立ち返るほど、私の中から、上級コースに進むという選択肢が消えていきました。

    

3.上級コースに進まなかった最大の理由は...

    
私がCPCC資格取得の上級コースに進まなかった3つめの理由、最後にして最大の理由。

それは...

   

ここから先は、踏み込んだ内容になります。
そしてあくまでも、私の今までの経験に基づく、私個人の意見です。

「コーチになる」ことが目的に人にとっては、役に立たないかもしれないし、もしかしたら反感を覚えるかもしれません。

ですが、「コーチを仕事にする」と真剣に考えている人には、起業の現実を知り、今後の活動のヒントになると思い、本音でズバッと書くことにしました。

専業で起業して、10年続けてきた現場から思うこと。
必要な人だけに読んでもらった方がいいと思い、有料にしました。
    

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