起業の4ステージ ~集客迷子だった自分に教えてあげたい大切なこと~
2011年、会社員を卒業して個人事業主になって。
まず考えたのは、「集客」でした。
っていうか、
「どうしたらお客さん来るんだろう?」
集客のことばっかり考えてました。
それはそれで重要なことですが、ここには1つ落とし穴がありました。
どんな落とし穴かというと、
「お客さんがたくさん来ることが起業のゴール」
そう思い込んでいました。何の疑いもなく。
「え?それのどこが落とし穴なの?」
と思うかもしれません。
だけど、起業して12年。
ひとり起業を続けてきて思うのは、
「最初のこのゴール設定が、そもそも間違ってたんだよなぁ」
ということ。
そしてこんな話、起業1年目2年目の自分は、
「なに言ってるのか全然わからない。
そんなことより明日申し込みが入る方法が知りたい!」
そう思うだろうなぁ、ということも。
だけど聞いて欲しいんです。
だからこそ、今このnoteにたどりついたあなたに、
ちょっとだけ時間をさいて、続きを読んで欲しいんです。
たくさんのお客さまと出会いたい。
それは誰でも思うこと。
だけど、ちょっと待って。
「たくさん」ってどのくらい?
具体的に考えたこと、ある?
鳴かず飛ばずのセラピストだったころの私は、具体的な数字で考えることをせず、ただばくぜんと、
「もっとたくさん集客出来るようになりたい!
集客出来るようにならないと!」
そう思っていました。
だから不安だった。
好きな仕事をずっと長く続けていくとはどういうことか?
具体的なイメージをまったく持っていませんでした。
そして「集客」ばかりを考えていた私は、「自分が自分の未来像を思い描けていない」ということにさえ、気づいていませんでした。
「行列の出来るセラピスト」くらいしか、未来像を描けなかった。
ぼんやりとした未来しかイメージ出来ていないから、何をどうがんばればいいのか、それもまたぼんやり。
だから私は鳴かず飛ばずのセラピストだったんだなぁと、今ならわかります。
あの頃の私に教えてあげたい。
起業には成長段階がある。
今は「行列の出来るセラピスト」が理想の未来に思えるかもしれない。
だけど、一段一段、順序良く階段を登っていくと、見える世界は変わっていく。まったく違った豊かな未来があるんだよ、って。
春・夏・秋・冬。
起業の成長段階、4つのレベルを最初から知っていたら、集客迷子にならずに済んだのに…
相思相愛のお客さまと出会う未来を、もっと早く実現できたのに!
というわけで、
ひとり起業で安定して食っていけるまでのロードマップ。
起業の成長段階、4つのレベルについて書いておきます。
成長の道筋を知っていれば、回り道せず、最短で努力を積み重ねていくことが出来ます。
1.基礎固めの春
お金をいただくとはどういうことか?
個人事業主として仕事をしていくとはどういうことか?
身をもって知る、最初のステップ。
商売人としての筋肉をつける時期です。
目安として、月商20万円くらいまで。
そのための最初の課題は、1万円以上の商品を売ること。
最低でも1万円以上の料金をいただけるようにならないと、仕事として成り立ちません。
たとえばあなたがコーチだとして、「コーチになる」のではなく「コーチを仕事にする」ために日々がんばっているのなら、今すぐ1万円の壁を越えましょう。
桁が1つ上がると、確実にマインドは変わります。
そのためにこの時期にやるべきことは、ひたすら量。
発信の量をこなすことです。
自分の商品・サービスについて、どれだけ語れるか。
そして、お客さまにどんな価値を提供できるのか。お客さまにとってのベネフィットをどれだけ語れるか。
言葉にすると簡単ですが、これがどれほど難しいのか。
いざやろうとすると、全然言葉が出てこない…
そして行き詰って、いろいろなノウハウやらテクニックやらに飛びつきたくなるんですが。私もそうだったから、よくわかる(笑)
だけど!
量をこなして初めてわかることがあります。
実際にある程度の量をこなさなければ、わからないことがあります。
この時期で足踏みをしてしまっているとしたら、それは圧倒的に量が足りないから。
それ以外の理由はありません。
どんなものでも最初がいちばんツライ。
だってまだ、筋力がついていないから。
基礎固めの春。
起業家としての筋肉をつけるための基礎トレーニングをする時期です。
ここで頑張れるかどうかが、豊かな未来を生きる起業家になれるか、起業したもののフェイドアウトしてしまうのか、の分かれ道。
だから、つべこべ言わずにやりましょう。
筋肉は裏切らない!(笑)
2.成長の夏
基礎固めの春を過ぎ、筋力もついた。
ならばここでグッと!
次へ大きくステップアップしましょう。
燃える夏。
成長のために、自分にストレッチをかける季節がやってきました。
このレベルの最初の課題は、10万円以上の商品を売れるようになること。
10万円以上の商品を売れるようになれば、月商100万は特に難しいものではなくなります。
1,000円
10,000円
100,000円
桁が1つ上がるごとに、意識はガラっと変わります。
たとえば、同じ売上げ50万でも、
Aさん:1万×50
Bさん:10万×5
この2人の意識は全く違います。
1万円の商品しか売ったことのないAさんと、
10万円の商品を売った経験のあるBさん。
起業家として成長していくのは、もちろんBさんです。
ひとり起業で食っていけるレベルの仕事にしたいのなら、高額のバックエンド商品を持つことは必須です。
春の季節の筋トレが、ここで生きて来ます。
基礎体力がついたあなたは、高額商品を作れるようにもなっているし、売れるようにもなっています!
だからここはエイヤっと!
自分にストレッチをかけましょう。
3.収穫の秋
春は1万円以上の商品を売れるようになること。
夏は10万円以上の商品を売れるようになる。
ときたら、秋は100万円以上の商品を売れるようになること?
ではないんです。
やっぱりその前に、もっとしっかり土台を固めておく必要がある。
なぜならば、1回100万円稼ぐことと、計画的に何度でも稼げるようになることはまったく別の話だからです。
ビジネスは継続していくことが大事。
1回月商100万を達成したからといって、浮かれてる場合じゃありません。
収穫の秋。
しっかりと稼ぐ筋肉を鍛える季節です。
「落ちてる栗、拾ってね」
よくこんなふうに説明するのですが。
落ちてる栗を拾えないのは、拾い方を知らないからじゃない。
見えていないからです。
そこにお客さまがいる。
なのに見えていない。
バックエンド商品を売れるようになればそれでいいかというと、そんなことはない。
すべての人がバックエンド商品を購入するわけではないですから、取りこぼしているものはたくさんあります。
それはつまり、あなたがお役に立てるお客さまは、まだまだたくさんいるということ。富の流れはそこにもあります。
富の流れを見る目を持つこと。
マネタイズする力を自分のものにすること。
それが起業の成長段階の3番目のレベル、収穫の秋です。
4.その先の未来を創る冬
冬とは、来るべき春のために力を蓄える時期。
この時期にどれだけ養分を蓄えたか、次の新しいサイクルのために、どれだけの準備をすることが出来たのか。それがその先の未来を創ります。
売り上げが上がる = 忙しくなる
こんなふうに思ってはいないでしょうか?
もしも、売り上げが上がるほど忙しくなっているとしたら。
それはまだまだ「労働者」であり、「起業家」になれていません。
忙しいということは、自分の時間の切り売りをしている、労働力を売っているからです。
起業家が売るのは労働力ではありません。
価値です。
春・夏・秋を経て、冬を迎えた起業家は、時間のコントロールを手に入れます。
売り上げが上がっても、自分の時間が減ることはありません。むしろ、時間のゆとりは増えていきます。
なぜならば、安定した収益が上がるビジネスモデルを持っているから。
何をどれくらい、どのタイミングで売るのか。
キャッシュポイントはどこなのか。
価値あるコンテンツを作り、それを届ける仕組み作りをする。
好きな仕事を長く続けていくためには、自分のビジネスをしっかりと設計しなければならない。
それがビジネスモデルを作るということです。
ひとり起業であろうとビジネスであることに変わりはない。
経営者の視点が必要なんです。
このページの一番初めにお話ししました。
鳴かず飛ばずのセラピストだったころの私は、「お客さんがたくさん来ることが起業のゴール」だと思っていた。
だけど、そもそもこの最初のゴール設定が間違っていたのだと。
ひとり起業に「数」は必要ありません。
「数」を追いかけるビジネスモデルは、永遠の自転車操業。
「労働者」のままです。
「どうしたらもっとお客さんが来るんだろう?」
「行列ができるセラピスト」を目指し、集客ばかりを考えていた、あの頃の私に教えてあげたい。
起業とは、事業を起こすこと。
「集客」というのは、「事業」の中の1つの要素。
もちろん重要な要素だけれど、それだけじゃダメ!
考えるべきは「事業」、自分のビジネスモデルです。
安定した収益をあげるビジネスモデルを構築するからこそ、時間の余裕が生まれます。
クライアントさんのサポートのために、じっくり時間をかけることが出来ます。そして自分自身の成長のためにも、時間をたっぷり使えるようになります。
好きなことを仕事にしたひとり起業。
叶えたい未来は、こんな姿ではないでしょうか?
春・夏・秋・冬。
一段一段、登っていけば、必ず叶えられる未来です。
好きな仕事をずっと長く続けていくとはどういうことか。
あなたの理想の未来、しっかりとイメージしてみてくださいね。
【最後に】3年後も幸せに続けている起業家であるために
鳴かず飛ばずのセラピストだったころの私は、「明日申し込みが入る方法」を喉から手が出るほど欲しがっていました。
あのころの私の最大の失敗は、早く結果を欲しがっていたこと。
これに尽きます。
でもなぜ、そんな失敗をしてしまったのでしょう?
それは、起業の道筋を教えてくれる人に出会えなかったから。
起業って、もっと長い目で考えるものなんだよって、あたりまえのことを教えてくれる大人に出会えなかったから。
「もっとセッションがしたい!」
「もっと仕事がしたい!」
「どうぞ、私を使ってください」
そう願っていたあのころの私に届くように。
「明日申し込みが入る方法」を喉から手が出るほど欲しがっていた私が、聞く耳を持っていることを信じて(笑)このnoteを書きました。
「むつこさんが、ビジネスモデルを構築するって言ってること、ほんとそういうことなんだな、これが起業なんだなって、最近つくづく実感してます」
先日、継続してサポートさせていただいているクライアントさんが、セッションの冒頭、しみじみとこんなことを話されました。
ビジネスモデルを構築するには、やはり時間はかかります。
相思相愛のお客さまにとって価値のあるコンテンツを作ることをはじめ、発見・認知から販売までの導線づくり。やるべきことは、そりゃあもうたくさんあります。
でも、仕組み=流れが出来てしまえば、あとはそれをメンテナンスしていくだけ。確実に時間のゆとりは増えていきます。
もちろん、売り上げも着実に上がっていきます。
それも、行き当たりばったりの運まかせではなく、計画的に成果を生み出すことが出来るようになります。
堅実なビジネスに成長していくことに、確かな手ごたえと喜びを感じられるようになっていきます。
このページに書かれていることは、「明日申し込みが入る方法」ではありません。
だからそれを求めている人には、何の役にも立ちません。
でも、ここまで5000字以上(笑)のこの長い文章を読んでくれたあなたはきっと、
3か月後に稼げる人ではなく、3年後も幸せに好きな仕事を続けている起業家でありたい!
そう願っている人だと思います。
だから大事なことなので、何度でも繰り返します。
好きなことを仕事にしたひとり起業に、「数」は必要ありません。
フォロワー数やいいねの数を増やすことばかり、考えてはいないでしょうか?
はっきり言って。
フォロワーやいいねの数は、売上げには関係ありません。
そんなことありえない!って思うかもしれませんが、ありえます(笑)
ここがわかるようになると、あなたのビジネスは着実に成長していきます。
「集客」じゃないんです。
相思相愛のお客さまと出会うためのマッチング。
ならば、「数」を集める必要はないですよね?
ここ、テストに出ます(笑)
あなたの相思相愛のお客さまは誰なのか?
その人のためにあなたが出来ること、役に立てることはどんなことなのか?
一緒に歩きたい未来は、どんな未来なのか?
それを発信してください。
そうすれば必ず出会えます。
あなたを探している人と。
あなたが探している人と!
相思相愛のお客さまと、豊かな未来を創造してください。
応援しています(^^)/
「じゃあ、具体的に何をどうすればいいの?」と思ったら!
こちらの記事もどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございます。スキやフォローしていただけると猫のようになつきます(^^)/