京都と雨と桂離宮と。
京都のホテルでこれを書いている。プチ旅行記。
京都旅行を計画してから、1日目は桂離宮と決めていた。
事前にオンラインから日付時間指定で予約。
朝、家を出る時間から新幹線に乗り、桂離宮に着く時間まで、ほぼ分単位で計画していた。普段は、決してマメではないわたしだが、久しぶりの京都をそれだけ楽しみにしてたのである。
東京駅でおむすび🍙とプリンを買って、新幹線の車内で、ゆっくりと食べる。プリンにはカラメルソースときなこがついてきていた。揺れに注意しながら、そっとかけた。
車内では音楽を聞きながら、Kindleで適当な本を読んだ。
計画通りだったのだ。
……桂離宮についたとたんに、雨が降り始めるまで。
そしてその雨は桂離宮を見学している1時間、徐々に強まっていった。
それでも桂離宮には大きな池があり、所々で橋を渡る。
池に雨が降り注いでいるのを見られるのも、茅葺き屋根の下で想像以上に広い池を眺めながら「昔は、灯篭の灯りをたよりに、船を漕いだそうです」という説明を聞くのも「映え」なんじゃないかなと。
………桂離宮を出るころには、雨足はさらにひどくなった。今思えば、桂離宮を出る前の休憩所でタクシーを呼ぶべきだったのだ。しかし、「雨が降ってるから待たずにさっさとバスに乗ろう」と、バス停へ向かっていった。
この後はバスで京都水族館へ行く予定だった。
バス停に向かうまでに、ここ数年で(屋外にいるときには)巡り合っていないほどの大雨に見舞われた。
旅行のために準備していた、お気に入りのお店のグリーンのブラウス、ハーフパンツは色が変わるほどずぶ濡れ、
靴は浸水により、もはや靴の意味を成していなかった。
小学生の頃、大雨の日の帰りがけに友達とわざと通学路の大きな水たまりにジャンプして大はしゃぎして、そのまま帰った。「ぷかぷかしてる〜」とか言いながら。あのときはなぜあんなに楽しかったのだろうか…年を重ねるというのはこういうことなのか…。
あの頃「ねえ、普通の靴で水に入ったら、どうなるかな??」って友達とはしゃいだけど、何もわざわざそんなことをしなくて大丈夫、20年くらいあと、旅先で知ることができるよ!
タオルハンカチやハーフパンツを搾ると、水が滴る。
横降りの雨、雷が鳴り響く中、ようやくバスが到着した。
京都駅に着いて、とにかく駅近くのファストファッションの店に飛び込み、替えの服と靴下を購入した。そして、同じビルにある靴屋でスニーカーを買った。ダイソーで濡れたものを詰め込むビニール袋、適当なタオルを手に入れた。
これが海外であれば「このお店、地元にもあるね」って楽しめただろうが、国内の旅先で、なぜ全国チェーン・オンライン完備のお店に行かなければならないのか。
秋冬の寒さがないのはまだ救いかもしれないが、蒸し暑さも中々つらい。タオルで拭いてもしめっぽい髪や肌が、汗でさらに悲惨なことになる。
不愉快、うんざり、ということばがこれほど合うことは、たぶん早々ない。
何か嫌なことがあったときに、それに対して落とし所を見つけられるかどうか、というのはこんなにも大きいのかと改めて実感する。
上手くいえないが、たとえばお店でクレーマーレベルでものすごく怒っている人を見てしまった時に。「本人なりの理由があるんだろうな」「わたしはあんなふうに怒らないようにしよ」「わたしの好きな人たちはああいうことをしないな。見習おう」とか。
が、このメチャクチャな大雨は一方的だ。空に向かって文句を叫ぶわけにもいかないし、そんなことをしたところで雨がどうにかなるものでもない。かといって、知らんぷりもできない。
さすがに空に向かって叫んだりはしなかったが、
お店で物資を調達する間、空に対してクレーマーレベルで文句を言っていた。心の中で。
屋外を歩かなければいけない状況でここまで雨に打たれるのは、5〜10年ぶりくらいだろう。
おそらく5年ぶりくらいに頭に来てどうしようもなかったので(というと、わたしは毎回雨のことで怒っている人のようだ。いや、前回怒ったのはすんごいくだらないが、ぬいぐるみの飾り方のこと親と喧嘩したときだ)
京都駅地下で簡単につまめるものを探すついでに、日本酒美丈夫とおつまみ、芽ねぎのお寿司を食べた。
飲まなきゃやってられん!!!
という言葉を、わたしはお酒が飲めるようになって初めていいました。
理由、雨。
大雨のせいで、旅先で全身の着替えを買わなければいけないくらいずぶ濡れになったため。
と、ポテサラと雨へのクレームをつまみながら一息ついて、ダメ元で外に出ると…嘘のように雨が止んでいました。
嬉しいことなんですけどね……わたしが外にいた時間だけ、ものすごい量の雨だったんですよね……と、納得しきれない何かが。
京都水族館が20時までやっているのをいいことに、
このあと一応計画に沿って京都水族館へ。
オオサンショウウオのぬいぐるみを購入して連れ帰ることにした。ホテルのベッドの1/3くらいにいます。
明日天気になーれ・:*+.\(( °ω° ))/.:+
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