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夫婦円満にはオレンジジャムを

毎年春先に作るオレンジジャム。

「マルメロじゃなかったらマーマレードとはいえないわよ」
ポルトガル系カナダ人の英語の先生にそういわれてから、オレンジジャムというようにしている。

オレンジジャムを作る時はアメリカ産またはスペイン産を使う!
これだけは譲れない!

のはずだったのが、今年はメキシコ産。ほぼ北米だというにはちょっと無理があるのは承知している。だけど、アメリカ、カナダ、メキシコの三国協定で貿易している関係上、カナダのスーパーにはメキシコ産の農産物がたくさん並んでいる。今回はフロリダ産オレンジ大好き!のパートナーが、購入前に確認し忘れたというだけの話。
「あー!間違ったー!返品交換した~い!」
と叫んでいたけれど、これも何かのご縁かも?ということで却下。
メキシコ産オレンジで今年のジャム作りがスタートした。

レシピは10年ほど前、あるサイトで見つけたこぐれひでこさんのもの。
フランスに住むお友達から教えてもらったそうだ。
このオレンジジャム作りは全行程3日間。とはいえ、放置時間が長いだけで、調理時間は合計2時間程度。
オリジナルレシピは、オレンジ7個、グラニュー糖1.5キロ、水6カップ、
レモン1個。200mlの小瓶で24個できる。大量生産だ。


このレシピは完璧だけれど、グラニュー糖1.5キロは、我が家にはちょっと
甘すぎる。いろいろ試してみた結果、ブラウンシュガーとメープルシロップを混ぜ、量を少し減らして作るようになった。普通のキビ砂糖でもいいけれど、ブラウンシュガーで作ったほうが美味しいとパートナーが言う。伝統的な”イギリスのマーマレード”の味に似ているらしい。

湯でこぼしたり、白い部分をこそげ落としたりせずに丸ごと全部使うこの
オレンジジャムは、ほんのりというよりしっかりとした苦味がある大人向けの味。クロワッサンやヨーグルトにピッタリだ。

***

初夏から秋にかけて約1年分の大量のジャムを作る。杏、いちご、カシス、ワイルドブルーベリー、梨、桃...毎朝トーストにたっぷりジャムをのせて食べているパートナーは、朝ご飯の時間がこの上なく幸せだという。

その一方、私はジャム作りに飽きている。多いに飽きている。まったくもってモチベーションが上がらない。
そんな私に、
「イヤイヤながらもジャムを作っている姿にボクへの愛を感じるんだよね」
と彼は言う。

いやいや、本当に飽きちゃったのよ。うんざりなのよ。新しいものが作りたいのよ。発酵ジャムなら作ってみたいけど。
でも、変わった味のジャムなんて食べないだろうし。

はぁ~ 今年もジャム作りが始まったわ。
夫婦円満、夫婦円満...


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