ありがとう。モンテディオ山形U-23マーケティング部【第2章 青春スタジアムを終えて】
ライター:我妻里莉(初代部長)
今年の1月に発足したモンテディオ山形U-23マーケティング部。約10ヶ月間、40回300時間に及ぶ活動を総勢40名のメンバーと共に駆け抜けてきました。私たちの集大成となった、U-23マーケティング部プロデュースデー 「青春スタジアム」を終えて、これまでの活動を振り返ります。
【第1章 一生モンの経験】はこちらhttps://note.com/montedio/n/n039337f88b84
目次
なぜ「青春スタジアム」なのか
10.8 栃木SC戦 "U23マーケティング部プロデュースデー"は、「青春スタジアム」をコンセプトとして開催しました。
集大成となる試合に「青春」という言葉を選んだ理由、この言葉に込めた思いを綴ります。
▼ 夜通し話し込んだ夏合宿
8月に天童で1泊2日の夏合宿が行われました。
合宿には、メンバーに加え、代表取締役社長の相田さん、メンターさん、各部長、Jリーグ関係者の方々が参加しました。
1日目は、ターゲット別に4チームに分かれて企画を考え、プレゼンをしました。
しかし、どのチームもこれまでにないくらい完全に否定されました。今振り返ると、プロデュースデーの2ヶ月前であること、合宿を終えた時点でリリースを出せる状態まで到達しなければならないというプレッシャーから、自分たちがワクワクしない・本当にやりたいものではないようなアイディアだったと思います。きっとメンターの方々や蓮さんはそれを見透かしていて、自分達の納得解が出るまで待っていてくれたのだと思います。
そんな1日目を終えた夜、
「私たちが本当に成し遂げたいものってなんだろう?」という話をメンバーとしていました。
そこでパッと出てきたワードが「青春」でした。
私たちは、コロナ禍で部活や行事、何気ない会話の機会を失いました。それこそ、学生時代に過ごすはずだった青春を味わうことはできなかった世代です。
そんな時期を経て、
「U-23マーケティング部の活動では、ただの思い出という言葉では表せないほど濃い時間を過ごしているよね。」
という話を、深夜に熱く語ったことを鮮明に覚えています。
活動中に「みんなと活動しているこの時間が人生の宝物であり、最高の青春である」と思うことができたのは、孤独と葛藤したコロナ禍を経て、1人では青春を実現できないということを実感していたからだと思います。
私たちは、叶わなかった青春を取り戻す・青春に年齢制限はない・真っ青なスタジアムで最高の勝利を掴むという思いを込め、以下のコンセプトに決定しました。
「私たちの集大成は、真っ青な青春で、最高の青春を。」
そして、この想いを2日目の朝に全員の前で共有しました。
ようやく自分らしさ・本当に実現したい景色が「青春」という言葉によって、全員の共通言語になった瞬間だったと感じています。
▼ 走り抜けた1ヶ月半
テーマが決まり、各チーム具体的な企画とプロモーションに励みました。
とにかく数字にこだわり、目標とのギャップを埋めるためにチラシ配りや営業、SNSの活用方法など、あらゆることを試行錯誤した1ヶ月半でした。
ほとんど毎日ミーティングをしていましたし、夏休みということを忘れるほどヘトヘトになるまで考え抜いた、今までで一番しんどい時間でもあり、一番充実していた時間でした。
青春スタジアム【当日】
10月8日プロデュースデー当日は、快晴に恵まれ最高の試合日和でした。
(緊張とワクワクで眠れなかったメンバーも多いと思いますが…笑)
いよいよやってきた私たちの集大成「青春スタジアム」を振り返ります。
▼ 大人の青春大運動会
「子供の頃のように、我武者羅に本気を出す機会が欲しいのでは?」という発想から形になった大人の青春大運動会。
参加してくださった皆さんが、想像以上にこの日のために準備をしてくださっていて、私たちも楽しませてもらいました。
参加者を応援するご家族や企業関係者の方も駆けつけてくださり、たくさんの笑顔を見ることができてうれしかったですし、閉会式終了後、「素敵な企画をありがとう」と声をかけていただき、本当にやってよかったと思いました。
一方、課題も多々ありました。
入念な準備をして優勝を狙っているチームが多いと感じたので、もっとはやく詳細まで確定させ、連絡できていればよかったです。レギュレーションの部分でモヤっとさせてしまったことは反省点だと思います。
ただ、なによりもみなさんの笑顔や本気で競技に取り組んでいるところを見ることができ、私たちも青春って最高だなと改めて感じました。
▼ 超縁日
縁日の規模と景品をパワーアップさせ、試合前からのワクワクを体現した超縁日。
元々クラブが注力して集客数を伸ばす施策を打っているファミリー層で、新しいものを企画することにかなり苦戦していました。
そんな中、相田さんから「チャレンジして失敗してもいいから、大胆でワクワクすることをしよう」と言葉をかけていただきました。これがきっかけで、私たちがワクワクするコンテンツを組み合わせたのが超縁日です。
特に、激ムズチャレンジや巨大輪投げは子供から大人まで楽しんでいただけたと思います。
しかし、回転率の見込みが甘かったこと、企画を完成させることに力を注いでプロモーションが遅れたことが課題となり、目標としていた集客数まで到達できなかったことは反省点です。
他にも細かい反省点はありますが、たくさんの方々の笑顔を見ることができ、ありがとうと言っていただくことができて、超縁日が青春の一コマになれたことが本当に嬉しかったです。
▼ イケおじイケねえ青春ここからチケット・大人の体力測定グランプリ
50歳以上のイケおじ・イケねえを対象にしたイケおじイケねえ青春ここからチケット・大人の体力測定グランプリ。
青春ここからシートの作成当初は、山形のシニアの方々にもっとかっこよく、自信を持って欲しいという思いで作成しました。
チラシ配りに現地でのチケット販売・SNSでの告知・インナーと企業へのアプローチとたくさんの試作を打った結果、苦戦しましたがシートを完売することに成功できました。
一方、モンテディオ山形U-23マーケティング部を応援したい!と思い購入した方も多く、スタジアムで直接声をかけていただき、本当に多くの方々に支えられ、このシート通して10月8日が最高の思い出になり、最高の笑顔に貢献できたことをとても嬉しく思います。
また、体力測定グランプリの参加者は100名を超え、「学校ぶりの体力測定で懐かしさを感じた」「体を動かすことの楽しさを味わえた」という声を聞くことができ、非常に良い機会だったと思います。
▼ 広報チーム
広報の課題は大きく分けて3つありました。
U-23マーケティング部の認知度向上
プロデュースデーの集客全般
各チームの活動の広報を中心としたサポート
一つ目に関しては、プロモーションビデオの作成、県庁、市役所訪問、メディア露出など、様々な方法から、U-23マーケティング部の露出を増やすことができました。様々な機会を実際に私たちで交渉するなど、チームのメンバーが主体的に動いてくれたと思います。
二つ目に関しては、山形県内や仙台在住のメンバーを中心に、学生招待のためのチラシ配布や、大学に掛け合い、メール配信などを行った。当日も多くの学生にお越しいただくことができたことは成果だと思います。
三つ目の、全体のサポートは当日も含めて、SNSを中心に行いました。各チーム当日はイベントを企画していたので、人数の足りないイベントに人手を回すことができました。
目標値の来場者数1万人には届くことができなかったのですが(当日:7,462人)メンバーひとりひとりが、主体的にできることを必死に考え、県内で他のイベントが開催されている中でも、コツコツと集客数を伸ばすことができたと思います。
青春スタジアムを総括して
2-0で勝利し、メンバー・選手・監督・スタッフ・サポーターのみなさんと最高の感動を味わうことができた青春スタジアムは、大成功だったと思います。
これまで苦しいこともたくさんありましたが、この景色を見るための時間だったなと思いました。勝利を掴んだ瞬間に涙を流すメンバーの顔を見て、勝手に涙が込み上げてきました。本当に最高の締めくくりだったと思います。
▼ 最後に
私は、U-23マーケティング部として活動してきた10ヶ月間で、人生において大切なことを得ることができたなと実感しています。
マーケティングの基本的な知識や考え方
チームを創るということ
一生懸命頑張り合い、支え合えるメンバーの存在が人生の宝物だということ
前を向き続け、私たちを心の底から支えてくれる、最強の味方であるモンテディオ山形のみなさん・メンターのみなさん
活動を温かい目で見守り、背中を押してくれる家族、サポーター
私にとって、U23マーケティング部は、
本音で向き合い、尊敬し、素直に本気になれた環境です。
本気で頑張ることは本当にかっこいいことです。なぜそこまで頑張るのか、そこまでやる意味があるのかと周りの人から言われたこともありました。そして、失敗が怖くなる時もありました。
でも、チャレンジした数だけ、本気で向き合ってぶつかった数だけ、頑張り続けた時間だけ、かけがえのないものを得ることができ、結果がついてきました。
まさに、スローガンの「為せば成る 〜どんなことでも強い意志を持ってやれば、必ず結果がでる〜」を全員で貫いた証です。
こんなにも強く、優しく、向上心に溢れるチームで初代部長をやり抜くことができたことを誇りに思います。
U23を発足していただき、常に大きい目標を見せてくれた相田さん、蓮さん
刺激をくれて、辛い時には支え合えるかけがえのない、一生モンの仲間
ピンチの時に手を差し伸べてくれる最強のメンターのみなさん
私たちの活動を温かく応援していただいたサポーター、家族
ありがとうの言葉では足りないほど、心の底から感謝しています。
みなさんと出会えて、人生で1番濃い10ヶ月を過ごすことができて幸せでした!
本当に本当にありがとうございました。