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【音楽の生産性について】〜必要としている人に届けたい〜

まさかYoutubeやることになると思わなかった。顔出しして継続する自信もなく、Youtuberになるつもり全くなかったので、撮ってはやめ、撮ってはやめ、の繰り返しを昨夏ごろからしていたものの、もう責任を持って発信していかなければ、と腹をくくり、とうとう公言する事にした。

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(👆インスタではこんな風に書いてやっと宣言したほどですので‥応援して下さる方がいらっしゃれば大変励みになりますm(._.)m)

音楽家にとって悩む事、それはやはり音楽の生産性についてではないだろうか。私もこれだけ音楽の道に突き進んできたが、ここへきて、勿論コロナでの自粛生活で内観、内観、内観、、の生活であるので、今までの人生を振り返りながら、どこか家族や親戚に引け目を感じながら生きている自分の姿を再確認した。

その理由の一つとして、「生産性がない」と感じてしまっていたから。20代がかなり苦労の多い時期で、(大学時の成績は後ろから数えた方が早かったほど)自分のキャリアや、声の事に悩みながらも、声の理想をひたすら追ってきた日々だった。少しずつコンクールで賞をもらったり、ましてや、国際コンクールでセミファイナルまで行けたり、代役といえど歌劇場でオペラデビューできるとも思ってもみなかったので、過去の自分が想像すらしていなかった今の自分がいる。

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(フランス、Niceニースにて2020年1月末)

なので今はとても自信がついたし、家族も音楽との向き合い方を認めてくれる様になった。そして、もっと上を目指したい気持ちにもなった。ただ、世間的に言う、声楽家としての分かり易い「成果」というものを積み上げられない人生だったので、(例えばコンスタントにコンサートに出てファンや人脈を広げたり、認知される活動)20代でソレを少しずつ広げられそうな時に、なんと私はいただいていた仕事を全て断るという暴挙に出て、声と人生に徹底的に向きあう期間(私の暗黒期と呼んでいる 笑)にしてしまった。さらには婚約も破棄して。

それは劣等感から引き起こしたものであったのだが、詳しくは、またその暗黒期と呼ばれる期間の事は書いて行きたいと思う。

そんな紆余曲折を経て、何かの理想に突っ走る私は、半分狂気じみていたし、でも、世間知らずな私にとってみたら、これ位の特効薬がなければ、だいぶ”イタイ”人間になっていたと思う。

そんな20代があったが故、目に見えない音楽の生産性の無さ故に、引け目を感じていたし、家族との共感性も乏しいと感じていた。

が、20代の暗黒期の自分、その後の自分、イタリアでの自分、今の自分、節目節目ごとに、なぜ、私はこんなにも声の理想を求めるのか?と内観を続けていた。

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(一時帰国中の故郷にて2020年3月末))

そして、コロナによる一時帰国している今。勿論イタリアに残る方法もあったが、自分の意思とは別の所で、あれよあれよという間に一時帰国してきた感覚だった。それにも意味があると思っていて、今の現状、コンサートや劇場、夏の音楽祭をが軒並みキャンセルのそんな状況を見て、音楽で何ができるのかと考え続けていた。

今は皮肉なほどに、全世界、ゼロの感覚、ましてやそれ以下。ある意味フェア。どれだけ、今まで、ビッグマネーや世の大きな権力が世界を動かしていたのかが垣間見える。それが強制ブロックされている今、個人の想像力、エネルギー、愛情、そこの力を大きく試されている様に感じる。勿論、権力がある人や、有名人はそれなりにこの状況でも影響力はあるけれど、その中でもどの様にこの状況で自分の創造力を使い世に還元できるか、在り方が問われている気がする。その根底には、深い愛情が伴うか、そうでないか、その違いの影響力はすごい。

そうした流れを見ていて、20代の過酷な人生を経て、声楽家として認知度はそこまでない私が、今まで向き合ってきた声の事を不特定多数の人にシェアできるのは、youtubeの様なツールしかないなと思った。

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(ミラノ郊外の夕陽2020年2月末)

何より、声と向きあう事は瞑想と同じ様な効果があると実感しているし、コンプレックスや強情さは、全て声に現れ、声が安定していない時はやはり精神も安定しない。自我ばかりに囚われていると、それは成果主義の上っ面だけの演奏家になってしまい、声を育て、自由にコントロールできる様になると、自己肯定感も驚くほどアップする。自己肯定感が低い人は、舌や顎が硬くなる傾向になったり。(言語の関係もあり日本人には顎が固まる傾向が強い)そんな声の魅力を、どうにかしてシェアしたいと思ったから。そして、より自分を好きになり、人生をハッピーに生きてほしいと思ったから。

そこを伝えるには、伝え方を工夫していかないといけないのだが、まず少しずつ、動画をアップし、必要としている人に伝わればそんな嬉しい事はない。(やはり、正直、顔出しするのにはいまだ躊躇はあるが 泣。)

昨夏の時点で準備はしつつ、秋には少しアップもしていたが、やはり異国での生活は色々あり 笑。精神的にも、歌の事も、少しリセットが必要な状況が続き、音楽を続ける自分の存在価値を自問自答していた。

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(コロナの影響で公演がほぼできなかったが名演だったスカラ座の"イタリアのトルコ人"のプローヴァ2020年2月20日)

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まあ、正直、私は内観や自己ジャッジしすぎるので、その方法も勉強なのですが 、何より映像や声のトーンからも如実に状態の良し悪しは伝わってしまうので、そのあたりは注意深く己を観察していきながら進めていた。変に完璧主義のプライドの高さが邪魔をしてしまう所は今後の私の課題でもあるし、こうして、公言する事で覚悟が決まり、良い方向へ進めていけたらと思う。

”生産性の無いもの”、と自分で決めつけているうちはその様になってしまうし、音楽となぜ向き合ってきたのか、そこから何を伝えたいのか、今の自分が届けられる場所はどこなのか、世間一般常識でいう、【成功】の形に囚われすぎて、本来自分が輝ける場所から遠ざかって無いか、そのあたりをよく自分の心に問うていきながら、音楽と向き合ってこそ、芸術性や技術も磨かれるものだと思う。ただ、私より若い世代の人たちの方が、そのあたりのブロックが少ない人が多い様に感じるが、それでも、苦しんでいる人もどこかにいるはずなので、私の経験が、誰かの為になったらと思い、責任を持って続けていきたいと思います!どうぞよろしくお願いします^^

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(ミラノ・スカラ座)

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