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育児の「正解」ってなんだろう?

こんにちは、モンブランひとみです。
広汎性発達障害の2歳児の子育てをしています。

初めての育児、核家族なので同居する両親はおらず、このコロナ禍で友達とも会えない日々。

育児って、楽しく幸せな一方で、孤独で不安ですよね。

子供の言動で気になることがある時、ネットで検索する人も多いのではないでしょうか。
そしてその情報の多さに振りまわされてしまう…

「育児はなにが正解なのか」
「私は育児に向いていないのでは」
「このままでは子供を幸せにできないのでは」
「私に育てられる子供は不幸なのでは…」

こんな風に思ってしまうことありませんか?

今日はそんな不安を抱えている方に向けて「育児の正解」について書いてみました。

育児だけでなく、これからの生き方のヒントになれば幸いです。

育児に正解はないって本当?

『育児に正解はない』

よく見聞きする言葉だと思います。

なのに一度インターネットを開けば、「〇〇しない子にするために」や「△△する子には××をしよう」など、ノウハウを解くような記事が沢山出てきます。

そういう文句を見るたびに「これはできている」と安心したり、
「これはできていない」と不安になったり…

答えを探しても気持ちが落ち着くことはないのに、なぜ「正解」を探してしまうのか。


「正解」を探す2つの理由

なぜ私たちは「正解」を探してしまうのか。
それには2つの理由があります。

1つ目は、私たちは「正解」を求めることに慣れているから。

「ただ一つの答え」があるという価値観をずっと教わってきました。

それは、学校教育です。

 ・正解は必ずある
 ・それに辿りついていない人は不正解
 ・答えを知っている誰かが必ずいる
 ・正解をいくつ知っているかは点数でわかる

そんな価値観に慣れています。
だからどこかにあるはずの「正解」を追い求めてしまう。

2つ目の理由は、自信がないから。

初めての育児は誰だって自信がありません。

 ・自信がないから、自分の今の点数を知りたくなる
 ・答えを教えてくれる人を探してしまう
 ・答えを教えてくれる人を信じ切ってしまう

誰かから評価されることで初めて自分は間違ってないと実感できる。
そういう癖ができているんです。

逆に言うと、誰かに「合ってるよ」と言われないと自信が持てない。

自信がないから「正解」を探すのに、どれだけ探しても答えが見つからない。
そうやって探しているうちにどんどん自信をなくして不安になってしまう。

そんな悪循環に陥ってしまいがちです。

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育児の「正解」って何だろう?

そもそも育児における「正解」とはなんでしょう。

誰からも褒められる子に育てること?
良い学校に入ること?
良い成績をとること?
良い就職先に入ること?

それって誰が決めることなんでしょうか。

親が決めることではなく、子供本人が決めることです。
なのに、育児の正解を求めようとしているうちに、子供の人生を勝手にジャッジしようとしていませんか?

仮にもし子供が”幸せな人生”を歩むことが「正解」だとして…
幸せかどうかは、どのタイミングで決めることでしょうか?

今?
10年後?
成人した時?
それとも人生を終える時?

長い人生、色んなことがあります。
一喜一憂の繰り返し。

今日悲しい思いをしても、明日は笑っているかもしれない。その逆もしかり。

楽しいこと、幸せなことしかなく、一切の挫折のない人生を歩んだ人はひとりもいません。

幸せかどうかでは「正解」ははかれないんです。

親である自分も、目の前の子供も。

誰一人として同じ生活・同じ思考・同じ価値観・同じ経験をしてきた人はいません。

誰も同じじゃないのに、「育て方」にだけ正解があるなんて、よくよく考えると変だと思いませんか?


「正解」は他者比較

学校教育で慣れてきた「正解」は、誰かとの比較で初めてわかるものです。

・誰かが正しくて、他の人は不正解
・誰かと比べて優れている・劣っている
・誰かに教えてもらわないとわからない

「正解」を探し求めることは、誰かの価値観で生きるということです。

これを『他者比較軸』と言います。

他者比較って、とても苦しいんです。
常に周りと自分の点数を比べて、自分は上から何番目なのかを気にして、自分が合っているのか間違っているのかを冷や汗かきながら確認しなくちゃいけない。

他者比較軸で生きてる限り、ずっと苦しい
本当はきっとこれまでもずっと苦しかったはず。

そのことに気付くきっかけがたまたま育児だった。

ただそれだけです。

育児は誰とも比べられるものではありません。
今までの価値観とは違う、「正解がない」物事。

育児は、「正解」を探し続ける『他者比較軸』の生き方から抜け出すきっかけでもあるんです。


育児は人生の学び直し

育児は人生の学び直しです。
子供を育てることを通して、人生で学び残したことを学び直しているんです。

育児において親である私たちがやるべきことは、

正解のない世界で、自分で自分を認めてあげること
そして自分の自信のなさとトコトン向き合うこと。

それは学校で一番の成績をとることよりも、有名企業に就職することよりも、ノーベル賞をとることよりも、”あなたにとって”価値のあることです。

言葉にするのは簡単だけど、実際はとても難しい。
けれど、必ずできます。


『正解はない』が唯一の正解

もし正解がないことをすぐに受け入れられなければ、こう考えてみてください。

あなたの育児の「正解」を決められる人は
 ●あなたの子供のことをこの世で一番見ている人
 ●あなたの子供の幸せを、心から願っている人

それは誰でしょう?
きっとそれは、あなた、です。

この記事に辿り着いている時点で、育児にしっかりと向き合っている証拠です。

自分以外にあなたの育児を評価できる人なんていません。
だれかに「間違っている」と言われても、聞く耳なんて持たなくていい。

誰も正解じゃないから、みんな正しいんです。


育児は「毎日が正解」である

終わりのない育児は毎日大変です。

今日は一体何やってたんだろうって思う日もあります。 

一緒にYouTubeを見続けたっていい。

ご飯はスーパーのお惣菜でもUberEatsでもいい

お風呂に入らなくたって死にません。

子供に怒ってしまってもいい。

そんな日もあります。 

でも「今日大変だったこと」は、「今日頑張ったこと」。

自分で自分を褒めながら、今日を乗り越えてください。
そして毎日自分に「はなまる」をあげましょう。

そんな風に自分を認める育児を重ねた先には、誰かの評価に囚われない生き方が出来るようになります。

そして「誰と比べなくても自信を持てる」そんな価値観が身に着く頃には、目の前の我が子に対しても人と比べない価値の尊さを伝えられるようになっています。

育児に「正解」はないけれど、毎日が「正解」です。

全ての人に共通する「正解」はないけれど、毎日が「正解」の積み重ねです。


今日もみんな、はなまる◎ 

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