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VTuberゲテモノ部 活動日誌 vol.1

(※この記事には所謂ゲテモノの写真があります。昆虫や爬虫類が苦手な方は見ないでください)

(※7月25日 載せ忘れていた料理「山スズメの丸焼き」を追加しました)


ようこそモノ好きの皆さん
VTuberゲテモノ部の部長、もんべです

前回( https://note.com/montbexxx/n/n1a6668d9498e )から約1ヶ月。VTuberゲテモノ部が発足してから初の部活動の日がやってきた

新入部員として紙袋人間VTuber「裏咲無形」を新たに呼び出し、以前から気になっていたバーチャルKANAGAWAの「珍獣屋」さんに予約を入れ、歓迎会を行うこととなった。準備は万端である

ウォーミングアップとしてサイゼリヤに集合し、部長が食べた事のなかった「エスカルゴ」を食す

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アロスティチーニ(左)とエスカルゴ(右)

フレンズに聞いた通り、ワインとフォカッチャを頼んだ

エスカルゴは実質貝」と聞き及んでおり、ある程度は自分の中でも味の想像をつけていたのだが……いまいち釈然としない味であった

つぶやアワビのように食感が良いわけでもなく、ほっきのように口に残る弾力性があるわけでもなく、ホタテのように旨味が凝縮されているわけでもない

形容するならばアサリの足のような柔らかい食感だ

野菜やオイルと煮込まれ味染みもよくフォカッチャにも合ったが、ゲテモノに慣れてしまった部長は「ふーん、これがエスカルゴねぇ」みたいな大変薄い反応をしてしまった。とりあえずワインは赤白で2杯飲んでおいた

もんべ、花曇はるか、両名は怖いもの知らずなのでゲテモノに恐れを為したことはほとんど無いが(前回、体調を考慮して虫を控えたことはあった)

問題は新入部員、裏咲無形だ

ヒアリングしてみると、動物性たんぱく質……平たく言えば珍獣の肉には興味があるが、虫食はちょっと……ということだったので、あまり無理強いはせず楽しんでもらう方向とする。ごはんだしね、楽しく食べないとね

そんなこんなでサイゼリヤを後にし

本日のハッピーイベント

珍獣屋、外看板

もうテンションがヤバい

わくわくしつつ入店すると、店内は大変こぢんまりとしていた。カウンター含め20人入れるかどうかといった室内に、懐かしみさえ覚えそうなレトロな赤いテーブル

一際目立つ「本日のメニュー」が壁に立てかけてある

珍しい食材がてんこ盛り

ウミガメ、ラクダ、ピラニア、シャチ…食べたことない名前がズラリと勢揃い、ゲテモノ部の頭を悩ませる

この機会を逃したら次はいつ食べられるか分からない!
ということで、気になったものは全て頼むスタイルで

ゲテモノ部、参る!

タマヒュン

ヒグマの金玉炙り焼き

醤油ベースのタレが大変食欲をそそる。香ばしい匂いと共に口に運べば、口内は旨味でいっぱいになる。幸せの味。やわらかな食感と、鶏レバーのようなクセの少ない味が印象的。ヒグマはクセもありそうと思って注文した我々の肩を見事にスカす。これはヒンナだわ!

レバーやハツが苦手な人にはオススメできないが、好きな人はこれで白米がかっ込めるくらい気に入ると思う。これには部長のビールも進む進む

幼虫とちょっと成長したやつ

オオスズメバチの幼虫

この日は大サソリの入荷もあったが、部長は1度配信で食べているので「どうせなら違う種類が食べたいね」となり、オオスズメバチを食べることにした

部員でジャンケンをした結果、勝った順で選ぶ

🦈:幼虫
🛍:幼虫
🕸:半幼虫

ぷち、と噛むと膜が破れて中身が出てくる。クリーミーなのかな?と思ったが、加熱されているからかしっかりとした舌触りだ。カッテージチーズをなめらかにしたような、少し下に残るような食べ心地だった。味はあまりない、たんぱくだとは思うがポン酢の風味に負けている

部長なので半幼虫も食べた

ファーストバイトの感想は完全にエビ。脱皮したての柔らかい殻のえびをそのまま食べている感じ。うっすらとキチン質を感じるが、味は変わらず薄味。オオスズメバチは肉食なのに、全然クセが無くて優しい味わいだった

チュンチュン

そして当然のようにやってくるスズメ

こちらは以前「肉とサーカス」で出てきたスズメと種類が違うと思うが「(まぁスズメだしな)」と思い、部長は食べずに部員にお譲りしました。さっきスズメバチ2匹食べちゃったしね、へへへ

裏咲無形はスズメを見て「おててちいちゃいねぇ!」とシャニマス配信と同じ台詞を吐いていたので、多分手が小さいこと自体が性癖なのかもしれないと思った

2度目まして

お次は前回の活動でも注文していた

グソクムシの素揚げ

大変味がよく、美味しい美味しいと絶賛しながら食べていたものだったので、是非裏咲無形に食べてほしい!と注文をしたのであった

ハサミでカットし、口に運ぶ

裏咲「(もぐもぐ)……エビじゃん!」

そうだね、美味しいね(親の目)
ということでグソクムシの味はたいへん気に入ってもらえたようで一安心。いやグソクムシは本当に美味しい

それと、花曇経由で「グソクムシは殻ごと食べられる」と聞いたので、珍獣屋のグソクムシは丸ごと食べました
(※あまりにも外殻が固いものは無理しないようにね)

裏側、こっちは柔らかい

殻ごと食べているのでしっかりと口の中にキチン質を感じている。エビのしっぽを食べているのと同じ感じだ。中身が美味しすぎて、再度グソクムシをおなかいっぱい食べられるくらいのセレブになりたいと誓いました

グソクムシ、らびゅすぎる

さぁ次の料理だ

考えた人、天才

唐揚げです

エイの

砂地の危険生物

軟骨魚綱に分類され、釣りや漁業の厄介者として馴染みのある方もいるのではないだろうか?しかし厄介なのは尾の付け根にある毒針や、幅広い食性、やたらと長い持久力などで、陸に上がりさえしてしまえばこっちのもん

超ふわふわ

軟骨魚なので、サメと同じような小骨のないふわふわとした軽い食感の身。風味はサメよりも少しアンモニアというか、独特の臭みがあると感じた(※これは個体差有)
唐揚げにしてしまえばほとんど気にならないので、ゲテモノライト勢もぜひ食べてほしい逸品だ

からあげって無敵の調理法だな

お刺身タイム

揚げ物が続いたので、お次はお刺身だ

こちらは

ウミガメの刺身

ゲテモノ部が諸手を挙げて「うまい!」と評価した料理だ。味付けは至ってシンプル、醤油のみだ

肉厚な切り身を箸で掬い、口に運べば勝ち確。すぐさま旨味が広がり、噛めば噛むほどに美味しさが続いていく

美味しさの連続だよォ!

味的には馬肉のような、あっさりとした肉質だ。馬刺しやタタキが好きな方は是非1度食べて頂きたい。本当に美味しかったのでまた食べたいと思っている。ちなみに日本酒との相性が高すぎて刺身で1杯飲んでしまった

こんがり

続いてテーブルにやってきたのは

大ヤモリの姿揚げ

まるっと1匹、ヤモリが皿に鎮座している
インパクトはこの上なくあるが、果たして味は……?

もんべ「アッツ!!!」

揚げたてすぎて火傷した

やわらかな鶏肉のような味、クセは全くない。鶏肉よりも保水率が高く、ジューシーな感じがした。あばら骨は案外しっかりしていて、誤飲すれば喉に突き刺さること必須。これが爬虫類の味かぁ、美味しいなぁ!

骨すら喰らう者「ボーンバイター」の称号を持ちし女、花曇はるかが頭を食おうと口に入れて「固ッ!」と申しておりました。もんべ、裏咲も試しに口に入れてみたが、とてもじゃないが噛める硬さを超えていた。石?

そして最後の料理がやってくる

とろぷる

メインディッシュ

鹿の脳みそのソテー

前回仔牛の脳を頼もうとしたが品切れで断念、珍獣屋でリベンジマッチを行うことが叶いました。ありがとう

ガーリックとバターの強烈な香りがテーブルに漂う

あー、これは絶対美味しいやつじゃん……となりつつ、フォークとナイフで3等分する。一切力を入れることなく、置いたナイフがストンと皿に接地した。やわらけ!

かなり柔らかくなっており、箸で持ち上がるわけもなくフォークですくい上げるようにして各自の皿まで運搬

ゲテモノ部「ウッマ!」

バターでじっくりとソテーされ、カリカリになった部分
ゆっくり火入れをされたことによりとろとろ食感を維持した脳、ガーリックバターのガツンとした濃い風味……全てが調和し、最強の一皿になっている!

正直そこそこ値が張る割にちっちゃいなぁと思ったが、食べると分かる。脳自体の脂肪分が、旨ヤバい!重い!

花曇「この量でちょうどいいですね」

と脂肪分であの花曇はるかを満足させた脳、すごいぞ!
こってりもっちりしていて、ちょっとずつ口に入れてもあっという間に酒を持っていく、山の酒盗である

脳みそってウマいんだなぁ
と、感動していたところでラストオーダーのお時間

そう、デザートを頼まないとね

ゲテモノ部、本日最後の逸品

混入ってレベルじゃねーぞ

珍獣屋名物

異物混入プリン

混入ってなんだったっけ?

甘いプリンの上にこれでもか!とコオロギが突き刺さりミルワームがトッピングされた究極のデザート、それが「異物混入プリン」だ!

もんべ、花曇は「おほー!キター!w」くらいのテンションだったのに対し、裏咲は完全にドン引いていた
しかし好奇心が勝ってしまったのか

裏咲「一口もらってもいい?」

と言ってプリンを食べていた。やるじゃねぇか

プリンはとても美味しい!(虫)バニラがしっかり感じられるが(虫)クリームもかかっていて美味しさアップ!(虫)このプリン好きだな~!(虫)

虫が邪魔してくる

どこから食べても虫虫虫虫虫
サックサクの虫が常時いる。スプーンの上にも口の中にも歯の隙間にも喉の奥にもずっと虫がいる
噛み続けると虫特有のエグ味と塩味を感じるので、徐々にプリンと合わなくなっていく。そりゃあサックサクととろとろは相反するもんなそうだよな

エグ味甘味コンボで一瞬ウッ!となったが、完食

いや味はいいんだよ味は
組み合わせって大切なんだなと思い知らされました

うまいとうまい掛け合わせて変になることもある

またひとつ、賢くなりました
対戦ありがとうございました


ということで好きなだけゲテモノを堪能し、いい気分でゲテモノ部は夜の街へと消えていった(帰っただけ)

初めて食べた生き物も、知っている生き物も、どちらも大変美味しかったです

珍獣屋はその特殊性ゆえにどうしても単価は高いけど、興味ある人と行くとめちゃくちゃ盛り上がるし面白いし美味しいので、お財布に余裕のある人は是非1度訪れてみることをオススメしたい。ゲテモノはいいぞ

席自体も少ないし人気のお店なので、予約必須!

次回は昆虫食フェアか……楽しみだな
みんなもネタに魂を売っていこうな!

魂を売ったVTuberもんべより


VTuberゲテモノ部 活動日誌 vol.1 おしまい

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