暮らすように旅をする
この数日間 天気があまり良くないことと
カトマンズでの縁に身を任せて生きる日々が面白くて、私はまだカトマンズにいる。
今泊まっている宿は1泊500円とありがたいくらいに財布に優しく スタッフさんもフレンドリーなので、心地が良く
もうただいま、と帰れるシェアハウスみたいになっている。
8人部屋のドミトリーには様々な国籍の人がいて、カトマンズという町も多国籍で 合言葉のように、 "Did you go trekking?" と交わしては、山の情報を伝え合っている。
これはヒマラヤの引力だと思う
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前回のクレジットカードATM吸い込み事件から一夜明け、翌る日。
銀行で困ってるところ声をかけてくれた、日本語を話せるネパール人がお茶に誘ってくれた。
聞けば彼は日本で5年間暮らし、学校に通いながら働いて、来週からはオーストラリアの学校に行くという。
ネパールの物価で異国で働きお金を貯めて学校に通うことは 想像するだけで、努力の賜物でしかないだろう。
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カトマンズは夜は一部のエリアで音楽やダンスホールなど夜の町が賑わっており、この間2回、宿で出会った子たちに誘われて行った。
私はあまり賑やかな場所は得意ではないけれど、これもまた一期一会で。
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ある日には 最近、よく行くお気に入りのコーヒー屋さん "Himalayan Arabica Beans Coffee" で相席したパリ出身の女の子が覚えててくれたみたいでまたコーヒー屋で再会し、声をかけてくれた。
心なしか ヒンディー語混じりの英語を聞き取ろうと日々耳を澄ませていたからか
彼女の英語が聞き取りやすく理解できた。嬉しい。
日本食が好きな彼女と いつか日本かパリでまた再会したいね なんて話した。
そして昨日はカトマンズにあるお気に入りの日本食レストラン "和" で出会ったようこさんと、ボルダリングに行くことに。
私は初めてのボルダリング
なぜだか色々な人に、クライミングに向いてそうとよく言われていた。
ずっとやりたかったけれど、なかなか行けず デビューがここ、カトマンズになった。
ようこさんはアメリカに長年暮らされてて、ロッククライミングもされるようなかっこいい人。
ある程度までは行けたけれど、もう無理かも!と ホールドを掴む手が震えたところで、ようこさんから「できる!いける!」との声が。
なんとかクリアできた。
技術ももちろんだろうけど、できると思うか弱気になるかが、壁を登るか降りるかの分かれ目だと思った。
今日は腕がパンパンだけど、クライミング 今後長い付き合いになりそうです。
楽しい世界を知ってしまった。いつか岩も登りたい。
ボルダリングにはローカルな人 ドイツから来てる人 スウェーデンから来てる人 とこちらもまた多国籍で
聞けばドイツの人は明日から3週間、エベレストトレッキングに行くとのこと。
スウェーデンから来てる人は近々ポカラに行くらしく タイミングが合えばポカラで再会しようという話になった。
ボルダリングはこんな出会いもまた楽しい場所だった。
そして、隣接しているコーヒースタンドが美味しく ミルを挽く音と香りが漂い、コーヒーがある空間がまたよかった。
コーヒーはいつも、人や空間を紡いでくれる気がする
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明日日本に帰るようこさんと、最後にまたご一緒させてもらうことになり 今日は車で20分 カトマンズ郊外にある、世界遺産 "ボダナート" に行った。
ボダナートはチベット仏教の聖地らしく、チベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)がある。
中心部にはブッダの骨が埋められているらしい。
今日も雨だったが、迫力のあるストゥーパの周りを一周した。
周りにはカフェやお土産物屋さんがたくさんあり、ようこさんとコーヒーを飲んで一休み
ようこさんの旅の話 トレッキングやクライミング 沢登りや山スキーの話
いろんな話を聞いた。
刺激的な楽しい話に世界が広がりました。
ありがとう ようこさん。
その後、ようこさんと散歩をし 近くにチベット仏教のお寺があったので立ち寄った。
穏やかなお坊さんばかりで とても平和な空気が流れていて、唱えるお経の声や音がなんとも心地いい。
しばらくの間、ここにいた。
そして今夜も何を食べようかと思ったけれど japanese restaurant "和" の肉じゃがの誘惑にやっぱり行きたくなり、またしても和へ。
カトマンズで行きつけの店だ
明日はバスで2時間ほどで行けるという、カトマンズ郊外の村 ナガルコットへ行ってみようと思う
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