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糖尿病のチャンピオン

昨年の7月末の週末、私が勤務シフトの当番で土曜日に出勤していた。いつも通り職場で仕事をして昼食をとった後に、急に体調が悪くなった。
発熱はないようだったが、胸に鈍い痛みがあり身体が怠かったので心臓病を疑った。
父親も心臓を患っていたこともあり、病気に無知な私はそういう家系なのかと思っていた。

この時期、どの病院も新型コロナ患者でキャパオーバーをおこしていて、外来患者はなかなか診てもらえないと報道されていたのだが、私は近所の大学病院で診断してもらうことができた。
その病院の循環器内科の医師に血液検査や心電図、CTなどの検査をしてもらったが異常はなかった。
問診で「この数か月で20㎏近く痩せた」と伝えたところ、その医師はピンときたそうで、尿検査を実施。尿検査の結果がでたところで、「あなた、チャンピオンですよ!」と言われた。
想像もしていないことだったが、私は糖尿病だったのだ!
血糖値やHbA1cは昏睡状態になっていてもおかしくないほど高い数値だったそうで、その医師がこれまで診てきたなかでチャンピオン、ということだった。

その病院には糖尿病内科は非常勤医師しかいないということで、別の総合病院への紹介状を書いてもらい、普通ならそのまま2週間の教育入院のはずだった。
「念のため」ということで新型コロナのPCR検査も受け、翌朝その検査結果の電話をもらってから紹介された病院に行く予定にしていた。
翌日の検査結果、私は新型コロナに感染していた。
おかげで1か月間は在宅勤務で隔離生活となり、予定していた糖尿病内科は9月に入ってから初診にいくことになった。

紹介状には2週間の教育入院が必要と書かれていたようだが、私はその時期、ちょうど転職の準備をしており、入院はできないと必死に訴えた。
入院させるなら別の病院に行くとまで伝え、どうにか通院で経過を見ながら、改善しないようなら教育入院させる、ということで病院側が折れてくれて教育入院を回避することができた。

それまで自分がなるとは思っていなかった糖尿病になってしまったことで、この病気についていろいろと知識を得ることになった。無知であるが故に間違ったイメージも持っていたこともわかった。
それでも、これまでの生活習慣で、何が問題で病気になったのかも察しはついていた。徹底的な生活習慣、とくに飲食に関する部分を徹底的に改善することで入院を回避しようと決意した。

それから1年経って、幸いにも私のHbA1cの値は正常値にまで改善し、入院をすることはなかった。

私がこの病気と関わるようになったことで、知ったこと行ったことなどは、また次の機会に書いていきたい。



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