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DeNA、医療メガベンチャーを経てモノタロウを選んだエンジニアの技術的成長への“貪欲”さ

※本記事の内容は取材時のものであり、組織名や役職等は取材時点のものを掲載しております。

モノタロウでは社員の約3分の1をテクノロジー系人材が占めています。高い専門性と技術力は、常に事業やサービスを成長させるエンジンとなってきました。

そんなモノタロウには技術を突き詰めたいエンジニアが集っています。ECシステムエンジニアリング部門のEC基盤グループにて、マイクロサービス基盤チームのチームリーダーを務める池田さんもその一人。「自ら手を動かし続けたい」と語る彼に、モノタロウへの入社理由となった「エンジニアリングの姿勢」や現在の業務内容、今後の展望について聞きました。

尽きぬ探究心と優秀な仲間との出会いが彩るキャリア

——はじめに、チームリーダーを務めるマイクロサービス基盤チームの役割、池田さん自身の担当業務を教えてください。

マイクロサービス基盤チームでは、主にバックエンドのデータ連携システムを開発・運用しています。私はチームリーダーとして、自身もシステムの開発や運用に携わりながら、メンバーのマネジメントや他部門からの依頼対応など、チームの窓口的な業務も行っています。

——プログラミングやエンジニアへの関心は、いつ頃から持っていたのでしょうか?

大学生の頃からですね。ホームページを作成したり、C言語でCGIを作ったりしていました。プログラミングって面白いなと感じて、コンピューターサイエンスやプログラミングの講義を履修していくうちに、ますます夢中になりまして。

大学院時代は、ITベンチャーのインターンシップに参加して、Ruby on Railsを使った社内用音楽再生サービスやSymbian OS向けの画像処理アプリの開発にも携わりました。そのまま自然と「これで食べていくんだろうな」と思うようになって。入社前から優秀なメンターの方と出会えたこともあり、DeNAにエンジニアとして入社しました。

——DeNAではどのような業務に携わったのでしょうか?習得した技術も合わせて教えてください。

8年ほど在籍して、EC事業やソーシャルゲーム事業のシステム開発、オープンプラットフォームのインフラ構築・運用、ゲーム事業のサーバー開発など、色々な事業・業務に携わりました。習得した技術は上げるとキリがないですが、Ruby on RailsやPerl、MySQL、memcachedなどはしっかり触りましたね。

——多様な経験を積める環境があった中で、医療メガベンチャーへ転職したのはどのような理由があったのでしょうか?

明確な不満はなかったのですが「DeNAしか知らないのはもったいないな」と思いました。当時、DeNAの人事担当者には「旅行と一緒で、気分転換も必要ですよね」と言われ、的を射たコメントだなと感じたのを覚えています。

環境が変われば常識も変わります。小学校6年間よりも長い間働いたし、「そろそろ新しい体験をしてみたいな」と考えていました。

実際に、医療メガベンチャーではSREチームリーダーとしてエンジニア研修の発案・実施やAWSでのインフラ構築・運用など、新たな経験や知見を得ることができました。

モノタロウに見た、エンジニアリングへの真摯な姿勢と実践

——そこからモノタロウに入社するきっかけはどのようなものだったのでしょう?

カジュアル面談でCTOの久保さん(https://note.com/monotaro_note/n/n7e74a45c1e46)と話をして。CQRSなどの新しいアーキテクチャ導入、GCPを使ったリアルタイムDBパイプラインの構築について聞き、純粋に「モノタロウすごいな」と思いましたね。

特に後者は、当時の私が把握する範囲では、DeNAでもその後のメガベンチャーでも取り組まれていなかったので、モノタロウの新しい技術への貪欲さ、エンジニアリングに対する真剣さを感じました。

また、GCPやKubernetes、Pythonなど、モノタロウで触れる技術は、いずれも業界のスタンダードとして広く採用されているものが多いです。私はマネジメントよりもプレイヤーとして手を動かし続けたいと思っているので、こうした技術に触れておくのは、自分の市場価値を高める上でもプラスになるだろうと考えていました。 

あとは少し主観的な話にはなりますが、久保さんの説明の上手さや会話のテンポから知識の深さや思考の速さが垣間みえました。こうした優秀な方と働けるのも魅力的だなと思っていましたね。

——エンジニアリングへの姿勢や技術的な探究、優秀な人と働ける環境に魅力を感じた。

そうですね。あとはモノタロウの事業的な安定感もありますね。

プレイヤーとして市場価値を高め続けるには、体力だけで勝負するのではなく、“キャリアを積んできた人にしかできない価値の高い仕事”をする必要があると思っています。

そのためには、急成長する企業で「何でもやる」経験より、さらなる価値発揮のために専門性と技術力を高めるための経験を積みたいと考えていました。

そこで、安定した事業基盤がありつつ、エンジニアリング領域ではたえず挑戦しているモノタロウが、今の自分には最適だろうと判断しました。

エンジニアインタビュー記事_池田さん_画像2

技術的探究のためにチャレンジを任せてもらえる環境

——実際に入社して、思い描いていた経験ができていますか?

日々、新しい技術に挑戦できていると感じていますね。Pythonで書かれたソフトウェアの保守・開発業務や、GCPやKubernetes、GKEの知見を積むことができています。

——これまでに特にチャレンジングだった仕事はありますか?

商品推薦システムの内製化案件ですね。エンドユーザーからリクエストを受けるシステムをGKEで作りました。

私はGKEでの本格的な開発が未経験で、モノタロウでも、エンドユーザから大量のリクエストを受けるシステムをGKEで構築するのは初の試みでした。それでも、医療メガベンチャーのSREでの経験を活かせるだろうと任せてもらいました。

構成の組み方や監視の仕方、運用体制など、これまでの経験が活きた面もありつつ、技術的なチャレンジも多くありました。

例えばオートスケールのパラメーター設定、特にボットへの対応などです。急激な増減や夜中のアクセスに対し、適切な数のサーバーを動かすための負荷試験などは調整に苦労しました。

——どのように乗り越えていったのでしょうか?

GKEでの開発経験豊富な運用チームが社内にいるので、困ったときは自分でも勉強するだけでなく、ノウハウを教えてもらうことができました。

技術的な面以外に、SLOを決める際のコミュニケーション面の苦労も多々あったのですが。GCPやGKEの知見を積むことができたので、チャレンジする機会をもらえてよかったなと振り返って思います。

——他にチャレンジしやすい環境だと感じる場面などはありますか?

自分で体験したわけではないのですが、希望を出せば異動先を考慮してもらえるなど、チャレンジを選べる環境なのは良いなと思います。実際に、データサイエンスに興味のある同僚がデータサイエンスチームの業務を兼務した例もありました。

あとは、今の業務に直結しなくても「重要だ」と思う仕事があれば、上長と相談して現在の業務に組み込むことができます。例えば、私自身も社内のドキュメンテーションを推進するプロジェクトに携わっています。

——最後に、今後のモノタロウで挑戦したいことについて教えてください。

今は、EC基盤の刷新に向けてGCPへの移行が進んでいる最中なので、しっかりサポートを行って、成果を出していきたいです。

あとは技術的により“深い”レイヤのもの、サービスそのものの開発ではなく、裏側で動く領域に携わっていきたいです。今関わっているデータ連携システムでも、コアになる技術を開発したいですね。

主に開発の領域で、若手時代のように体力頼みではなく、より効率的なやり方を模索していけたらとも考えています。

——開発寄りのプレイヤーとして技術力を磨いていく。

そうですね。今はプレイヤーでいる方が好きだと感じています。ただ勉強し続けなければいけないのは、マネジメントだろうとプレイヤーだろうと変わりません。これからも一人のエンジニアとして技術力を高めていきたいです。

——ありがとうございました!

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