子育てでしないといけないこと

武術研究家のモノノフです。子育てに関する投稿も評判がいいので、投稿していきます。僕が『龍』と表現しているような大きい流れがあります。ひとの一生にも『龍』があります。いたってシンプルなものです。赤ん坊で生まれ、幼児から少年少女になり、成人して、バリバリ働いて、場合によっては家庭を持ち、年老いて死んで逝くような流れです。ひとの一生の『龍』です。こういう流れって生き物のように変化して動いているので、『自然の摂理』とか『宇宙』よりは『龍』という表現を使っています。ドラゴンみたいなのが実際にいるわけではないです。便宜上代名詞として使っているだけです。

その中で子供の時期というのは非常に大事です。なぜかというと『身体を作る時期』だからです。成長をしているのだから当然です。この時に

いかに上手にストレスをかける

かがポイントになるわけです。ストレスは毛嫌いされるものですが、全てがそうではありません。ストレスは外的な力という意味であり、必要なものも多分にあるのです。ボディビルダーの筋トレを例にしてみましょう。軽いストレスで筋トレをいくらやっても筋肉は大きくなりません。自分にあったレベルでストレスを上げていくと筋肉が大きくなるのです。そしてストレスが大き過ぎると身体を痛めるのです。それと同じで子供にもその子供にあったレベルのストレスをかけないといけないのです。

例えば、ずっとクーラーの効いていた部屋で育った子供を急に暑い屋外に連れて行ったらどうでしょうか。熱中症になりやすいですよね?当たり前です。クーラーないところで育った子供の方が体温の調整がうまいのは当たり前でしょう。小さいころから少しずつ慣らしていくことが大事なのです。なんでもかんでもストレスを退けてストレスフリーに育てるというのは本人が持っている潜在能力を削る行為になるのです。ただ、最近の暑さは確かに異常です。しかし、もっと暑い砂漠地帯で生きているひともいるのです。子供が耐えられる範囲のストレスで暑さや寒さに晒し、いいところで止めさせる、これが親の仕事であって、暑さ寒さの感じないクーラーの効いた部屋にずっといさせることではないのです。

そのためには自分の感覚を磨かないといけないですし、子供を普段からよく観察していなければなりません。それが親の仕事だと思います。そのために必要なのが季節感などを感じることなのです。さらにいうと子供にもそういう経験をさせて次世代につなぐというのも非常に大事なことなのです。

例えば、20度という気温があったとしましょう。夏だとかなり涼しいですが、冬だと暖かいでしょう。同じ気温なのにです。これも一つの季節感です。ただ、温度として数字で見るものと体感は違うのです。こういったことを日々感じることが大事なのです。普段から意識していれば、自分が具合悪い時におかしいことに早い段階で気が付けるのです。そういった能力がひとにはあるのに現代人は育てられていないのです。

子供は喋ることすらできない時期は特にですが、脳に素直に生きています。要するに脳にいいことをすると喜ぶのです。子供は十中八九身体を動かしている時には笑顔です。脳にいい刺激なのです。机に座って勉強ではないのです。幼児教育が生涯年収をあげるみたいな論文があるのも事実です。しかし、子供の時期は勉強の仕方みたいなテクニック的なものを学ぶ時期ではなくて、脳や身体自体を育てる時期なのです。もっというとテクニック的なことは後からでもいいのです。それよりも脳や身体を作ることの方が大事なのです。

勉強は脳を育てるのに有効ではないかという声が聞こえてきそうですが、そうとも言い切れません。勉強として使う脳の位置が限られているからです。むしろ、身体全体を使って木登りしている方が脳に向かう情報が多いのです。ちなみに、脳に刺激が行くのに木登りという運動がいいという論文もあります。

つまり、幼児期にしないといけないことは外に出ての運動です。親の仕事は暑かろうと寒かろうとめんどくさがらずに外に連れて行き、様子を観察して水分補給などをさせることです。雨の日も外に出てみたらいいのです。カッパを着せ、傘をさし、長靴で水たまりを踏んでみたらいいのです。それら一つ一つが脳に刺激になっているのです。その時の親の仕事は風邪引かない範囲にするとか、身体を冷えすぎないようにするということになると思います。お風呂を事前に用意していてもいいかもしれません。

脳にいい刺激を送るためにも、身体自体を育てるためにも

外で運動

これが一番だということです。多少のケガはつきものです。足をぐねりやすかったりするのは姿勢が悪いからです。運動が苦手なのは身体の使い方を知らないだけです。子供で運動に苦手意識のある子供は後でかなり大きいビハインドになるので、なるべく早期の対応が必要です。

親の仕事は面倒なだけで難しいものはあまりないのです。大事なのは肉体的にも精神的にも子供と向き合うことなのです。

モノノフ

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