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【第4回】ゲーム実況動画を公開する時に気をつけること

プロゲーマーが小中学生の憧れの職業として挙げられるほど、いま日本のみならず世界で盛り上がりをみせる「esports」。
プロを目指さなくとも、ゲームのプレイ動画をYouTubeにアップし、人気を獲得するYouTuberも数多く存在します。
YouTubeを利用したゲーム実況動画の場合には、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

Q:YouTubeを利用したゲーム実況動画の場合には、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

A:YouTubeを利用できるのは13歳以上となっていますが、親または保護者の監視があればあらゆる年齢の子どもが利用できます。

特に、 操作するキャラクターの視点でゲーム内を移動して戦うFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム) が人気となり、 第三者視点のTPS(サードパーソン・シューティングゲーム) に迫るものとなって、『コール・オブ・デューティ・シリーズ』 や 『バトルフィールド・シリーズ』 のような家庭用ゲーム機でプレイできるコンシューマーゲームが、 ゲーム実況動画の中で大きな割合を占めるものとなったこともあり、 現在のゲーム実況動画のユーザーは、未成年者が中心と言えます。これは当然YouTubeも把握しているで、利用規約の中でも、「子どもの安全に関するポリシー」が重要となります。

YouTubeには、「利用規約」と 「コミュニティ ガイドライン」と「YouTubeのポリシー」 という3つの 「規約」 が存在します。
「YouTubeのポリシー」 の1つに 「子どもの安全に関するポリシー」 があります。具体的には、 下記のようなことが禁止されています。
このポリシーは、 動画、動画の説明、 コメント、 ストーリー、 コミュニティ投稿、ライブ配信、 再生リストなどの、YouTubeのサービスや機能に適用されます。これらは、18歳未満の未成年者の心と体を危険にさらすコンテンツとされ、 許可されません。

1.未成年者の性的対象化
2.未成年者が関与する有害または危険な行為
3.未成年者に精神的苦痛を与えること
4.家族向けコンテンツのように見せかけるコンテンツ
5.未成年者が関わるネットいじめや嫌がらせ

『IT弁護士さん、YouTubeの法律と規約について教えてください』

仮にこのポリシーに違反すると、どうなるのでしょうか?

ポリシーに違反しているコンテンツは削除されます。
初めての違反の場合には、 事前警告を受けるだけで、 チャンネルに罰則が適用されることはあまりありませんが、2回目以降は、 チャンネルに対して
違反警告が発行されることがあり、90日以内に違反警告を3回受けると、 そのチャンネルは停止されます。
違反が繰り返し認められる場合、チャンネルやアカウントが停止されることがあります。また、 悪質な不正使用が一度でも行なわれた場合や、 ポリシー違反をチャンネルの主な活動としている場合も、 チャンネルまたはアカウントが停止される可能性があります。
チャンネルやアカウントが停止されると大変ですから、 注意が必要ですよ。

『IT弁護士さん、YouTubeの法律と規約について教えてください』

このマガジンでは、引き続き本書からの抜粋をご紹介していきます。
この他にもYouTuber・VTuberの目線に立ったわかりやすい事例で法律と規約について解説しています。
気になった方は是非『IT弁護士さん、YouTubeの法律と規約について教えてください』をご一読ください。

イラスト カケヒジュン

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