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私のニューノーマル、オンラインセミナー

サーキュラーバイオエコノミーを推進するめぐりわさんにお誘いいただき、初めてオンラインセミナー登壇者となりました。予想以上の人数の方々にお聞きいただけて、本当にありがたいですーーー。

私は、環境活動家でもジャーナリストでもSDGs専門家でもない。一オランダ市民としてオランダで20年生き、働き、MONO JAPAN主宰し、自分なりのエコシステムやネットワークを築いてきた者として、オランダのリアルができるだけ伝わるように、日本との差や違いがクリアに見え、何かヒントとか課題とかひらめきとかが起こるような話が出来ればー・・・

などと、大きな欲望を抱えてセミナーに挑みましたが、結果はどうだったのか?関係者や知人友人はよかったと言ってくれたけど、評価は皆様にお任せします。でも一番の驚きだったのは、自分が非常に楽しめたことでした。

普段レクチャーやプレゼン時には緊張したり、聴衆の皆様の反応を気にしてある程度ナーバスになったりする私。でもオンラインだと視聴者の数が数字でしか見えないから、いい意味で「対人の感覚」に距離感やスペースができて、自分のペースで伝えたいことを話せました。

これがいい形で成果につながっていることを祈ります。遅いけど。

個人的には今回、SDGsの10、16、17の項目の平和や人権や国際関係づくりに関して、最近オランダで見られる植民地政策や戦時中の過去の負の遺産に向き合うアクションについてを含められたことが満足でした。

内容は以下のようなことです。

オランダでは過去の戦争や植民支配、奴隷売買などの負の遺産に向き合ったアクションを起こしています。4月26日オランダのルッテ首相が戦時中オランダ政府がユダヤ人を守らなかったことに対して初めて公式に謝罪しました。また戦後75年の今年、ウェスターボルク強制収容所ではここで亡くなった10万2千人のすべての方の名前が市長によって呼ばれました。

今回の機会で感じたのは、日本の方々の真面目さ、そしていろいろな新しいキーワードや情報に対して必死で情報を掴みにいっている感じと、「でも掴みきれてないんじゃないか?」という不安感でした。でも主宰の方々はすごくきっちり仕事をされトラブルゼロでプロらしく、非常に誠実でした。個人単位や小さいグループでのオンラインセミナーの数って日本の方が活発に開催している気もしますし、個人でやっても皆さんクオリティーが高いと思います。こういう方々が、オランダにたくさんいるいい感じに自信満々な、元気な若いスタートアップたちや頭のいいクリエイターさんたち、文化的興味の高い投資家さんなど、クリエイティブで頭の柔らかい方々と出会えたら面白い化学反応が起きるかなーなど、いろいろ想像しました。

昨日の写真。私、めっちゃ嬉しそう。

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6月からのニューノーマルを前に

セミナーでも話したように、オランダでは6月からは今より人々が家を出るようになるでしょう。飲食の方には待ちに待った営業再開です。でも、聞いてる限りでは、企業も全面的に毎日出社ではなくリモートと組み合わせる企業が多いとのこと。

消費傾向は、やはりファッション関係はかなり落ち込んでいて、スーパーは売上が上がっているし、庭や建材を得るDIYショップなどはかなり好調とのこと。これは夏の休暇もまだまだ?な状況で(6月15日からはフランスには行けるらしい!)、しかもリモートワークは今後も継続しそうな状況だから、バケーション用のお金は家に遣おう、って方が多いのではないかと思います。

ニューノーマル長期視点

昨日もニューノーマルってこの先どうなりますか?と質問があったけど、それはみんなが読みまくっているという状況です。欧州では最近流通経路(サプライチェーン)のサステイナブル化や短縮化などの記事をよく見るようになりました。なのでEUの目標通り、長距離輸送のない生産や、環境負荷を考えた流通方法もますます開発されていくだろうと思います。

でも、今回のコロナにより、みんなが内向きになることに危機感が少し感じ始めています。今回のコロナはグローバル社会により拡大したけど、ネットによりグローバルに情報共有も出来たと思うので、「グローバルはだめ」という単純な帰結にせず、新しいやり方をグローバルに考えていく時代に向かって欲しいと切に願うところです。

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