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ほっとなごめる物語を𖠚ᐝ 短い小説(ショートショート)書いています✐ ぜひ読んで見て…

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ほっとなごめる物語を𖠚ᐝ 短い小説(ショートショート)書いています✐ ぜひ読んで見てくださいᵕᴥᵕ

最近の記事

もの書きとして思いをつなぐ#未来のためにできること

親となり 切に思うこと。それは、 子供たちがこれからも 心からの笑顔で 日々を暮らしてほしいということ。 そのためには 子供を見守る私たち大人が 日々、笑顔でいられることが 何より大切だと思っています。 笑顔は連鎖します 悲しみも連鎖します 子供は親の顔色を 無意識にでも感じ取ります。 気丈に振舞っていたとしても 心が泣いていたら それは子供へ伝わってしまいます。 私自身、忙しい日々に追われ 子供と向き合う時間に 意識が向けられないことがありました。 シングルマ

    • ショートショート『約束のクリームソーダ』

      ヨシキは旅に出ると言って どこかへ行ってしまった。 せっかく仲良くなれたのに... 僕が落ち込んでいると、 マスターが声をかけてくれた。 「ヨシ君のことだから  すぐにひょこっと帰ってくるよ。  いらっしゃいませ〜  空いてるお席へどうぞ」 喫茶ひまわりは、 今日もたくさんのお客さんで にぎわっている。 ひまわりって  名前の由来は知らないけれど、 ひまわりみたいに 元気で明るいマスターに ぴったりの名前だと、僕は思った。 セミの鳴き声が 遠くに聞こえる。 窓か

      • ショートショート『小さな家』

        庭の木の下にある小さな家。 オモチャみたいなかわいい家。 ずっと、そっと 佇んでいる 何かを見守るように ずっと、そっと  由香は、その小さな家が いつも気になっていた。 ただのオモチャなら 扉を開けることは出来ないけれど、 もしもそうじゃなかったら... 意外に広いかも、とか どこかの国と繋がっているかも、とか どんな間取りで、 どんな家具や食器が並んでいるんだろう、とか 想像するだけでワクワクした。 コンコンコン。 由香は、その小さな家の 小さな扉を、ノック

        • ショートショート『窓際のパンケーキ』

          『窓際のパンケーキ』  それは、ゆうきの大好きな小説。 いつの日か、 その舞台となった場所へ行ってみたい ゆうきは、そんな風に思っていた。 物語の世界だから、地名やお店の名前は まったく分からないし、もしかすると すべてが架空の話かもしれない。 だけど、それでいいと思った。 だって、その方が面白そうだから。 ゆうきは、 これから始まる想像の旅に  心おどらせた。 小説の舞台となっているのは、 山と海があり、緑が多い場所。 地図や旅行誌を読んで それっぽい場所をいく

        もの書きとして思いをつなぐ#未来のためにできること

          ショートショート『 My Life』

          商店街にある小さな靴屋。 そこが僕の仕事場だ。 あの出会いは、 僕の人生に彩りを与えてくれた。 あれから10年。 時が経つのは本当にあっという間だ。 大学卒業後、大手銀行に勤めていた僕は 忙しい日々を送っていた。 僕の仕事は、融資先の相談役で 経営状態があまり良くない取引先を 担当することが多かった。 「橋本君。このお客様なんだけど、最近になって  返済が遅れ始めてるのよ。ちょっと様子を見に  行ってくれない?」 渡された資料に目を通すと、そこは 商店街にある小さ

          ショートショート『 My Life』

          ショートショート『かげあそび』

          真っ暗な部屋に ゆらゆら揺れる ロウソクの灯り 壁に映し出される影。 昔、停電の度に祖母が遊んでくれた かげあそび。 その懐かしさが 由香里の心を温かく包んでくれた。 家の外では、雨風がますます強くなってきて 外に出るのが危険なくらいだ。 その時、 誰かがしきりにドアを叩く音が聞こえた。 「どちら様ですか?」 「私だよ、秋月だよ。  由香里ちゃん、大丈夫かい?」 大家さんの声だ。 由香里はドアを開けた。 「一人で怖かったろ?  真っ暗じゃないか、  良かった

          ショートショート『かげあそび』

          ショートショート『君となら』

          緑あふれる五月の公園。 風薫る心地良いこの季節。 「こっちだよー」 「まってよー」 公園に響き渡る笑い声。 「かなえちゃん、どうしたの?」 急に立ち止まるかなえに あきらは声をかけた。 「かなえ、ここから見る景色好きなんだ」 前田森林公園には、手稲山に向かって 真っ直ぐに延びるカナールがある そのカナールに沿って 美しい新緑が整列している。 「キラキラしててきれー」 カナールの水面に反射する光が 緑の美しさを一層に際立たせる。 「うん、きれいだね」

          ショートショート『君となら』

          ショートショート『金継ぎ』

          時を超えて繋がる 思い出とご縁。 金継ぎは壊れたものに 新たな息吹を宿していく。 優子は、テレビで見た金継ぎを 自分もやってみたいと思った。 台所へ行き、食器を探す優子。 すると食器棚の奥に、 使われていない 古いお皿を見つけた。 白を基調に青やピンクの 小さなお花模様が並んだお皿。 「使ってないんだからいいよね」 そう言って優子は 手に持っていたお皿を床へ落とした。 ガシャーン! 家中に鈍い音が響き渡る。 大きな音に驚いた母が 急いで台所へやって来た。

          ショートショート『金継ぎ』

          ショートショート『レモンケーキ』

          山の麓の小さなお店。 レモンケーキしかないお店。 だけどここには、いろいろなところから 多くの人がやって来る。 レモンケーキに使うたまごは ご近所にある養鶏場のあかりさんが 毎朝、採れたてのたまごを持ってきてくれる。 今日も両手いっぱいのたまごを抱え あかりさんがやって来た。 「つぐみちゃーん、卵持ってきたよ」 「あかりさん、いつもありがとうございます!」 「こちらこそ。そういえばつぐみちゃん、  市内にお店を出店する話、断ったんだって?」 「はい…声をかけて頂

          ショートショート『レモンケーキ』

          ショートショート『春恋』

          桜舞う春のころ、 人は出会いと別れをくり返す。 人々が動き始めるこの季節、 凪(なぎさ)が勤める結婚相談所にも 出会いを求める人たちがやって来る。 「よろしくお願いします」 人生のパートナーを求めて  この日、初めて相談所にやって来た20代男性。 彼の名は葉山 蓮(はやま れん) 蓮は、身長が高くて顔立ちも綺麗だ。 歩いているだけで声をかけられそうなくらい モテそうな彼が、どうして結婚相談所に登録したのだろうか。 初めて蓮を見た凪は疑問に思った。 何か理由があるのだ

          ショートショート『春恋』

          ショートショート『木こりの家』

          都会の喧騒から逃れるように 私は山へやってきた。 木の温もりを感じられるログハウス。 ひと目惚れだった。 おひとり様の私は いつどこにいようと 誰かに縛られることもない。 毎日が自由気ままな人生だ。 それでも 誰もいない山の中で 暮らしてみたいと思った。 毎朝、散歩がてら木の枝をひろう。 大自然を感じながら、焚き火をする。 キーンと張りつめた 真冬の空気を感じながら パチパチとはじく焚き火の音を聞く。 お湯をわかし、 豆から挽いたコーヒーを淹れ 香りを楽しむ。

          ショートショート『木こりの家』

          ショートショート『おばあの台所』

          「はあ……」 「綾子さん、どうしたんですか?」 給食調理の綾子さんは 肩を落とし、何か困ったようにため息をついた。 「夏海先生、これ見て。  最近、給食の残飯が多いのよ」 「お休みの人数も把握して作ってるはずですし、  給食は残さないように先生達にもクラスでの  指導をお願いしているんですが…」 「そおなのよ。一生懸命作った給食が、  こんな形で戻ってきたらさすがにへこむわ…」 「すみません」 「夏海先生が謝ることじゃないわよ。  でもね、やっぱり子供達に美味し

          ショートショート『おばあの台所』

          monokatarii自己紹介

          はじめまして、monokatariiモノカタリです。 読んで頂きありがとうございますᵕᴥᵕ monokatariiの世界観なんかいいな、 なんか好きだな♡と感じてもらえるお話を これからも書き続けたいと思っています‼︎ 自分の出来ることで、誰かのために そして私のために。という思いで もの書きを始めました。 ぜひ応援のほどよろしくお願いします‼︎😊 ここへ遊びに来てくれる方が、 『自分の在るべき道を  迷わず歩んで行けるように』 本気で軽やかに 私が私の人生を歩

          monokatarii自己紹介

          ショートショート『煮干しのきもち』

          はぁ〜、極楽極楽。 良い湯加減ですね。 良いだしは湯加減大事ですから。 今日はお味噌汁ですか、 だし友の鰹節さんもご一緒です。 私は昨日まで、スーパーの乾物棚に 並んでいました。 「奥さんいかがですか〜  煮干しはここですよ〜  良いだし出しまっせ〜  おやっ、何だかみなさんお疲れ顔ですね。  おっ私ですか?  手が伸びそうだ、どうだ、、  おーっと毎度ありがとうございます!  私にもようやく出番がやって来ましたよっ」 ✳︎ 「うぇー、何これ⁉︎」 「煮干しよ、栄養

          ショートショート『煮干しのきもち』

          ショートショート『路地裏マイホーム』

          就職して初めて一人暮らしをする事になった壮亮。実家にいた頃は、料理はおろか洗濯すら自分でやったことはなかった。 人見知りで恥ずかしがり屋な壮亮は、毎日晩ご飯をコンビニ弁当かスーパーの総菜で済ませていた。一人でカフェに入ることすら出来ないのだ。 入社して半年が経つのに、なかなか職場にも馴染めないでいた。同期会では、みんなのノリについていこうと頑張ってみたものの見事に空回りした。 ある日、晩ご飯を買いにスーパーへ向かっていると、魚を焼く香ばしい匂いが漂ってきた。匂いにつられ

          ショートショート『路地裏マイホーム』

          短編小説『ハルカゼに恋して』

          https://novel.daysneo.com/sp/works/3b09dccc8f55d22858a7bb38b3ea2c51.html 読んでくれる方が、読み終えたあとにほっこりとした温かさを感じてもらえるよう書いた作品ですᵕᴥᵕ ⁡ 物語を通して伝わる感覚を大事にしたいと思っています✐✐ ⁡ monokatariiの世界観を楽しんで頂けたら幸いです♡よろしくお願いします𖠚ᐝ

          短編小説『ハルカゼに恋して』