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Mr.Children 「Heavenly kiss」

新作シナリオが出来上がるまでの間、noteのお題を書いていこうと決めてまず選んだのが#私のイチオシである。
昨日、新曲「birthday」をリリースしたMr.Childrenの曲をピックアップ。

ご紹介するのは1999年リリースのシングル「口笛」のカップリング曲。
「Heavenly kiss」である。

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個人的にkiss三部作と呼んでいる。(他のふたつは「渇いたkiss」と「マーマレード・キッス」。後者は正確に言うとキッスなのだが、お気になさらず)

小学生のとき「innocent world」のPVでレインコートを目深にかぶる桜井さんのマネをしたり、CDTVでランクインした名曲たちのPVを見ていたりはしていたが、なぜかじっくりと聴く機会に恵まれなかった。

そんな折、中学2年の私はミスチルの曲と出会うことになる。
当時は2000年で、翌年リリースされるベストアルバム「肉」と「骨」から入門するよりも前にじっくりと聴いたのは「Q」というアルバムだった。

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「聴いてみるか?」と、部活の友人がMDを聴かせてくれたのだ。
ところがどちらかというと実験的な曲が多い、良い意味でマイナーなアルバムを最初に聴いた私は何とリアクションしたらいいかわからなかった。

1曲目の「CENTER OF UNIVERSE」と2曲目の「その向こうへ行こう」を聴いたときの衝撃は今でも忘れられない。
8曲目の「友とコーヒーと嘘と胃袋」の間奏部分の語りも衝撃的だったが。

さて話を本題に戻し、数日後にその友人からシングル「口笛」を借りた。
部屋のコンポでMDに録音して聴いていたら、いつの間にかカップリングの「Heavenly  kiss」にハマってしまった。


倦怠期を迎えてしまったあるカップル。
このままでは関係が危うくなると感じた彼は彼女に長すぎず優しすぎないキス(Heavenly kiss)をして、出会った頃のときめきを取り戻そうとする歌だ。

イメージは東京の日曜の午後。
都会的なバンドサウンドが実に味わい深い。

14歳にしてこのアンニュイな大人の世界にどっぷり浸かる。
もちろん、周りの同級生は誰もこの曲を知らない。(友人を除いて)
ゆえにさびしい思いをしたものだ。

当時、ギター部に所属していたこともあってヤマハの「Go!Go!GUITAR」という専門誌になぜか載っていたこの曲のスコアで無心に練習した。
それが出る前はバンドスコアの全曲集でギターパートのコードを訳した。

それほど何かに気になって熱中するのはこの曲が初めてかもしれない。

もちろん、上手にギターを弾いて女子たちの視線を引き寄せたいという下心もあったし(笑)

さらに声変わりしても歌いやすい曲ということもあって、カラオケではいつも〆として最後に歌うのがマイルールだ。

いつも思うのだが、世間によく知られたものよりもなぜかコアなファンが好むものに惹かれてしまう。これはこの人生の宿命なのかもしれない。

個人的には2000年の「Q」から2002年の「It's a wonderful world」あたり、ミスチルから漂う大人の色気がムンムンで心から憧れる。

現在はYouTubeで観られるし、アルバム「B-SIDE」に収録されている。
こないだNHKラジオの番組「ミスチル三昧」でも流れたので、この逸曲がようやく日の目を見たことが本当にうれしかった。

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