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修士留学完結編

2023年全く更新していなかったのですが、今年の夏に無事に大学院を卒業し、修士号を取得することができました。

更新が滞っている間にもフォローしてくださる方がいて嬉しかったです。ありがとうございます。2024年はもう少し更新頑張りたいと思います。

2021年夏に修士課程に進学してからの2年間はとても壮絶でしたが、とても実りある時間でした。今回は2年間で学んだことや円安直撃下の赤貧生活を簡単にまとめていきたいと思います。無闇矢鱈に人に勧められる経験ではありませんが、アメリカ留学や大学院進学を検討する方の参考になれば幸いです。

学業面


私の専攻はコミュニケーション学でした。修士課程が始まった当初は異文化コミュニケーションに焦点を当てようと考えていました。しかし、一年目の春学期に履修したジェンダーコミュニケーションのクラスが興味深かったのと、担当教授が私の修士論文の指導教官になったこともあり、異文化コミュニケーションとジェンダーコミュニケーションの交差する部分に興味を持つようになりました。
修士論文のサブ指導教官がヘルスコミュニケーション領域ということもあり、修士課程を経た今、私の研究領域は異文化コミュニケーションをベースとしたジェンダー/ヘルスコミュニケーションというところに落ち着いています。

修士論文について


「ろうのお子さんを持つ聴者のお母さんのコミュニケーション戦略」について、質的調査(インタビュー)をベースに論文を執筆しました。
ろう者を文化的マイノリティとして扱い(←異文化コミュニケーション)、お父さんではなく「お母さん」だからこそ抱える葛藤(←ジェンダーコミュニケーション)や補聴や口話を勧める医療者への印象など(←ヘルスコミュニケーション)を取り扱っています。
ただのお気持ち表明作文にならないように、授業で学んだ理論やメソッド、分析方法をしっかり取り入れました。3人の指導教官をはじめ、インタビューに答えてくださった方、コメントフィードバックをくださった学内外の関係者の方々のおかげで書き上げることができました。

金銭面


2021年夏に渡米した当初は1ドル110円程度の為替相場でしたが、そこからは急激に円安が進み、2年目の秋学期には145円程度になりました。留学前は経済基盤が日本でしたので貯金も学費決済も日本円でする必要があり、文字通りの赤貧生活でした。
所属大学の経済支援センターから緊急給付金、エッセイを書いて所属学科の奨学金をいただいたり、学部生向けの授業のTAをして資金を調達しました。
出費を減らすという面では、大学のFood Pantryへ行って、食糧支援物資(校内のカフェテリアで販売しているものの売れ残り等)を頂いたり、自炊を徹底しました。幸か不幸か、学業で忙しかったため娯楽費はほぼかかってません。娯楽に興じる心の余裕もなかったです…

就職のこと


コミュニケーションリサーチアシスタントと日本語教育の二つを軸に就活していました。4つのポストを応募、2か所で面接(のちに不採用通知)を終えた頃修士一年目の時に日本語指導をした学内のポストがオープンになりました。当時の関係者の中で私の名前が上がり、そのまま採用決定、就活終了になりました。一般的にはビザ面含め就活は苦しいものなのですが、運が良かったです。

これからの進路

修士課程の2年間は課題や論文が自分にとっては負荷が重く、体調を崩してしまったので今は回復途中といったところですが、いずれは博士課程に進学できればいいなと思ってます。

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