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電子書籍はブランディングになるのか?問題!

おはようございます。物語と漫画と、新保です。
今朝は最近増えてきた「電子書籍を出しました!」という方に個人的に思うことを書いてみました。
「紙の本」ではない「電子書籍」だとしても本人は「本を出した」実績がほしかったのだし、当人が満足しているなら問題ないのかな? 船井総研さんもフェイスブックにバンバン「電子出版はブランディングに役立つ!」って広告出しているから乗っちゃったのかな?

これ、多くの人に共通した感覚だと思うけど、「紙の本」を出すことって【メジャーデビュー】みたいなものだと思うんです。一方の「電子出版」は【インディーズデビュー】。
「紙の本」と「電子出版」の中間みたいな「オンデマンド出版」ってありますが、あれも【インディーズデビュー】側だと思います。

個人事業主で数名の生徒さんを集めてスクールを開いているようなスモールビジネスを展開されている方なら「電子出版によるブランディング」に『フィット感』を感じます。「紙の本を出すほどではない」ノウハウで事業をしているから。逆に、かなり専門的なサービスをされている方が出した本が「電子書籍」や「オンデマンド出版」だと、その程度の専門家なのかな?という印象を与えてしまい、むしろマイナス効果な気がします。

専門家の電子出版はマイナス効果?

紙や電子やオンデマンドに関わらず「本を出す」ことは、著者となる自分にブランド価値をつける行為。
つけたいブランドイメージの大小で出版の方法は選ばないと失敗します。
たくさん企業から信用を得たいコンサルタントなら電子出版やオンデマンド出版を選ぶべきではありません。なぜなら、自分のことを自ら【インディーズ】側の人間です逆ブランディングすることになるから。
士業の方は「紙の本」を出している方が多いので、電子書籍を出すと逆効果になることが目に見えています。うちは「ティファニー」ではなく「4℃」です!と言っているみたい?(関係者の方、ごめんなさい)

誰に届けないかで選べばいい

出す本が想定している読者が友達やスクールの生徒なら電子出版はむしろ「身近で可愛い」印象さえします。ちょっとした背伸び感? ブログやnoteではない媒体。それが急に「紙の本」だと大御所感が出てしまって近づきにくい印象を与えてマイナスに。
これからスクールの規模を大きくしたい、自分以外の先生を雇いはじめたいなら「電子出版」を卒業して「紙の本」にステップアップすればいい。
「紙の本」のいちばんの効果は「自分(のビジネス)への入り口効果」です。公式な自己紹介といってもいい。
サロンを主催している方が生徒に向けて「紙の本」を出しても意味はありません。あなたのこともサロンのことも知らない人に「あなたを知ってもらう」ために出すのが「紙の本」。だからサロンの内容と差別化してはいけないのです。
本は印刷して情報を固定化してしまいます。発売すろとどんどん情報が古くなってしまいます。新しい情報を発信するにはマイナスしかありません。だから最新の私を知ってほしくて本を出すって、この時代は特にありません。

2冊目の本に書くべきこと

では、もし「1冊目の紙の本」をすでに出した人が「2冊目の紙の本」を出すなら何を伝えればいいのでしょうか?
これはいろんな考え方がありますが、2つのパターンがあります。
① 1冊めをより具体的にした本
著者自身に経験が増えてくると生徒やお客さんに成果が生まれます。それを紹介することで自身の専門性を裏打ちします。また、具体的な話というのは座学(読書)の中でもいちばん好かれるコンテンツです。
② 新しい得意分野の自己紹介
専門分野の多い人ってうがった見たかをすれば「何の専門家かわからない人」でもあります。これって意外と損をします。たくさんの資格をもっている人を第三者に紹介しにくいのを同じ。
そこで、1冊目とは別の専門家としてもビジネスをしたのなら「新しい本」でそちらを1冊めの専門分野と完全に切り分けてアピールすることができます。
この本では1冊めの本の内容(専門性)にはできるだけ触れません。その情報が新しい専門性を邪魔するから。相続に強い税理士が節税にも強いとしたら「相続と節税に強い税理士」アピールをしてどっちもお客さんがこないようなものです。

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