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広報担当者なら自然に身についている、経営者やインフルエンサーに知ってもらいたい発言スキル

最近の話題で多いのは、「セクハラ」「パワハラ」発言や「誹謗中傷」「言葉足らずによる誤解」による炎上です。特にこれまでは、政治家や経営者(経営幹部)など社会的地位のある方の発言がニュースやワイドショーなどで取り上げられてきました。政治家は、撤回しまうという一言で済まされることがこれまでも多くありましたが、インフルエンサーやユーチューバーをはじめ、タレントの発言でさえも、切り取られ、ニュースや記事として配信されています。

発言やコメントは切り取られるという認識でいることが大切
広報担当者として活躍している方なら、報道機関や記者の質問主旨やストーリー(報道機関や記者が想定している)を念頭において、発言するスキルが身についているでしょう。
広報担当者を育成するにあたり、基礎として報道機関や記者の特性について、学ことがあります。テレビや新聞、雑誌、オンラインニュースごとにそれぞれ特徴があり、その特徴にあった対応方法が求められます。
特に、ネガティブな話題の場合、報道機関や記者はあえて、その人の感情を引き出すために嫌な質問や厳しい質問を投げかけることがあります。激昂している映像や写真、ネガティブな話題なのに笑顔の写真など、報道機関や記者は、自社のストーリーや番組の色を考慮したうえで、様々な手法で、質問をしてくることを覚えておくとよいでしょう。

日々気を付けたいこと
インフルエンサーや経営者、タレントにとって、気を付けたいことは、自分がSNSを通じて、さらされていること。これは、自分が意識していなくても、雑踏や日々の生活の中で、他人からの視点を常時気にする必要があるということです。
これはSNSだからと理解している方が大多数ですが、中にはそうではない人がいるということも理解することが必要になります。
SNSでよい話題や、スタイリッシュな写真などを中心に上げている方が、イメージと違う態度や服装で歩いていたらどう登録者やファンは思うでしょうか?
また、SNSでよい人を演じたり、愛想のよい方が、普段の生活では真逆だとしたら。

見せ方が通常と異なってくると、疲弊し、最終的には自分を追い込むことになります。かりに法に抵触したりした場合、登録者やファンが多いインフルエンサーであれば余計炎上や最悪ニュース、記事として取り上げられ、活動停止などに追い込まれる場合もあります。
 それだけ、リスクが自分の周りに潜んでいることを心がけとして活動したいものです。

インタビューや取材を受ける側が知っておきたいスキル
報道機関や記者の特徴を理解していれば、インタビューや取材を受ける際の対処方法がわかってきます。
まず、重要なのが、エモーショナルコントロールです。これはどういうことかというと、感情を出さないよう(特に、喜怒哀楽を出さない。ただし事件事故の場合は神妙な対応が必要)に自分をコントロールする癖を身に着けることです。
また、ポイントになるのは、コメントを切り取られないための対応方法になります。おそらく、ネガティブな話題に直面した際には、コメントをしない、ことはある意味、記者の質問に対して追認したととらえられることも少なくありません。
そのために覚えておきたい発言スキルが、1. ブリッジングと2. フラッギングです。

ブリッジングというのは、自分が説明したい内容、コメントを求められている内容に対して、繰り返し、説明をすることです。つまり、最終的に同じ回答(ただし論理的に破たんしてないこと)をすることで、報道機関や記者に刷り込みを行い、どこの発言を切り取っても、自分の言いたい主旨が伝わるようにする発言方法です。

次に、フラッギングですが、これは、重要なのはと前置きをしたうえで、最大3点を簡潔に説明することです。この手法は、ネガティブな話題だけではなく、商品・サービスの特徴や説明会での発表方法など、さまざまなシーンで利用できるといえます。
重要なことは、と前置きし、1. XXXXX,2. XXXXX,3. XXXXXと考えます、といったコメントを行えば、報道機関や記者としては、すべてその発言を使用するか、または、発言を切り取れない状態にするということになります。

このようなスキルを最低限身に着けることで、余計な炎上や切り取り発言といったリスクを最小化することができることを覚えておきましょう。



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