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間違えて使うと、恥ずかしい、「PR」の使い方。PR=プロモーションではありません。

よく話題に出る「PR」という言葉。

広報の専門家から見ると、たまに困惑することがあります。経営者の方と話していたり、クライアントの方と話している際に、話がかみ合わなくなってくると、共通して使っている言葉の意味やニュアンスが異なっていることに気づきます。

その場合、あえて、否定はせずに相手側の話に合わせようと努力しますが、業務委託契約のSOW(Scope Of Work:スコープオブワーク<業務内容>)を決める場合には、明確に記述するようにしています。

そもそも、「PR」という言葉は、日本人にとって、混同しやすいかもしれません。「PR」=Public Relations(パブリックリレーションズ)の略で、「PR」=Promotion(プロモーション)ではありません。
これは、経営者をはじめ、企業の担当者に「PR」の本来の意味や内容が認知されていないということに起因していると考えています。

広報の専門家や外部で、本来の意味を知らずに使用したり、採用や業務委託において、多用すると相手に、あまりわかっていないんだなという印象を与えかねないので、注意が必要です。

そもそも「PR」って何?
みなさんが、誤って使いがちの「PR」のそもそもの意味って?何でしょうか?「PR」=Public Relationsと表記しますが、これは、いわゆる、広報を指します。最近では、企業広報を区別して、Corporate Communicationsと読んだりしますが、広報を意味します。
よく使われる間違いの使用方法に、「PR」=Promotionと混同している方もいますが、これは、カタカナで先にプロモーションという言語から、「PR」という本来とは違った意味で、浸透してしまった結果であると感じています。
特に、外資系の会社や取引先やステークホルダー(利害関係者)に海外の方がいる場合には、使用方法に留意しましょう。

特に多い、「PR」を使った間違い。
間違いとして使用される方法のいくつか例を挙げますので、皆さんも少し考えてみてください。

・もっと、自社の商品やサービスを「PR」しなきゃいけないから、広告やマーケティングに力を入れていきたい。

・「PR」にもっと力を入れないと、いけないのでSNSの広告出稿を増やさないといけない。

・うちは、予算がなくて「PR」に力を入れられないから、マーケティングや宣伝ができないんですよね。

特に多いのが、「PR」=マーケティング、宣伝、広告と誤認して使用している方が多いのに気づきます。

これは、PR=Promotionと誤認されていることによるもので、本来の意味を分かって使用している経営者や広報担当者、他の企業の方からすると、少し残念な印象を与えてしまいます。

そもそも、「PR」=Public Relations(広報)なので、宣伝や広告と比べて費用は各段に安い。

本来の意味や使用方法、相手によって、PRのニュアンスやとらえ方が違いますが、PR=Public Relationsとわかっていれば、このような間違いは起きませんし、大勢の面前や、会合、取材などで恥かしい思いをしないで済みます。

つまり、
・うちは、予算がなくて「PR」に力を入れられないから、マーケティングや宣伝ができないんですよね。

といった発言などは、誤りであることに気づきます。

広報は、情報をいかに加工、データやエビデンスに基づいて、公に情報を伝達し、知らしめることですから、本来それほど、費用は発生しません。
当然そのノウハウや業務委託に発生する費用は掛かりますが、広告や宣伝と比較して、効果的に費用をあまりかけずに自社商品やサービスを世の中に知らしめる有効な手法といえます。

ちょっとした、言葉の使い方で、その方の知見や認識が簡単に分かってしますので、普段使用する言葉でも気を付けてみると、周りから一目置かれるような存在になってくるかもしれません。







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